HOME > officee magazine > ワークスタイル > 【ウィルゲート】オフィスは、働いている社員が自信を持てる場所。一人ひとりの『will』を実現する環境とは
“一人ひとりの『will』を実現する”という経営理念のもと、副業や週4日以下の勤務、時短勤務など多様性のある働き方を応援する株式会社ウィルゲート。オフィス設計においても、同社は社員の声を取り入れ、働きやすい環境づくりを進めています。
そこで今回、2017年5月に移転したばかりの新オフィスへ伺い、内装のこだわりや移転後の変化、また今後の展望について、執行役員を務める山中諭さんにお話を伺いました。(公開日:2017/10/17)
創業当初は、代々木のマンションの1室でした。そして次に渋谷でオフィスを構えたのですが、そこは雨漏りがするような少し古めのビルでしたね(笑)。それから渋谷内で2度の移転を行い、現在のオフィスが6拠点目になります。
いまのオフィスは2017年5月に移転したばかりですが、この物件を選んだ一番の理由は「1フロアであること」です。渋谷には120名を超える社員が1フロアで働ける大きさの物件がなかなかないため、タイミング良く空室が出て良かったなと思っています。
渋谷にこだわりつづけているのは、やはりITベンチャーが多くて活気があるということ、また交通の便がいいので営業に行きやすいというのも大きいです。さらに、徐々に渋谷駅周辺に住むメンバーも増えてきたので、みんなにとってアクセスがいいというのもありますね。
働いているみんなが「自分たちのオフィス、カッコイイな」と思える空間にしよう、というこだわりは当初からありました。しかし、イケイケなIT企業っぽいクールなカッコ良さではなく、温かみのあるお洒落なカッコ良さの方がウィルゲートらしいなと。そこで全体的にウッドテイストにして、木の温かみを感じられるオフィスにしています。また、インテリアも自分たちで見に行って一つひとつ選びました。
自分たちがカッコイイと思える空間であれば、外部の人も呼びたくなると思うんです。今回の移転で広いコミュニケーションスペースを設けたのですが、そこでは外部の人を招待してランチをすることも許可しているので、前までのオフィスに比べてお客様を呼びやすい環境になりました。
結果的にはこのオフィスに移転してから外部の人をお招きしたイベントも増えて、セミナーや勉強会などを4ヵ月で10回以上は行っていますね。以前までは会議室や狭いフリースペースしかなかったので、広いコミュニケーションスペースを設置して良かったなと思っています。
「コミュニケーションの取りやすさ」を意識しています。まずコミュニケーションがとりやすいように、1フロアで壁を設けず、オフィス全体を見渡せる作りにしています。また、スタンディングで作業できるスペースやソファー、丸テーブルを設置したカフェのような雰囲気のコミュニケーションスペースを設けることで、気軽に声をかけ合いやすい環境づくりを心がけています。コーヒーを淹れながら自然と会話が生まれる、といったシチュエーションは頻繁にありますね。優雅な光景だなと感じています(笑)。
コミュニケーションを促進するスペースを設けることで、わざわざミーティングの時間を取らなくても気軽に相談できたり、自分の想いを話せたりするので、ウィルゲートの“一人ひとりの『will』を実現する”という経営理念を、より具現化できているのではと思います。
また、コミュニケーション促進だけでなくデスクの稼働効率を意識して、フリーアドレス制を採用しています。ただ、ノートPCや筆記用具などの私物を置いてしまうとどうしても固定の席に座ってしまいがちなので、ロッカーを設置しました。そのため、退社後のデスクにはディスプレイ以外の物はほぼ置かれていない状態になっています。
はい、こちらは前のオフィスから設置していて、女性社員が女性特有の体調不良の時などに仮眠を取ったりできるスペースとして活用しています。
実は女性社員の休憩スペースは、会社側から設置しようと働きかけたのではなく、社員の意見から生まれたものなんですよね。他にも、カフェスペースやロッカーなども社員の意見から誕生していまして、基本的には「自分たちで会社をつくっていこう」というスタンスでオフィス設計を行っています。
デスク以外のワークスペースを設けたことで、よりオンオフの切り替えがしやすくなった印象があります。また、ゆっくり一人で考え事をしたい時、チーム間でコミュニケーションを取りながら仕事を進めたい時など、その時々に応じた場所で働けるのが良いと思いますね。
あとは「Family GATE」といって、社員のご家族をオフィスにご招待する社内イベントを1年に1度行っています。授業参観のような形で社員が働く環境を実際に見てもらいたいという趣旨なのですが、ご参加いただいたみなさんに「綺麗なオフィス」と評価していただけたのは嬉しかったですね。社員本人も誇らしい気持ちになったのではないでしょうか。
また、内定者の親御さんの中には、お子さんがベンチャー企業に就職するのを不安に感じられる方もいらっしゃるのですが、オフィスを見てウィルゲートのことを知っていただくと安心してもらえるんですよ。社員だけでなく、そのご家族にも喜んでいただけるオフィスになったのは本当に良かったと思います。
外出先から帰ってきてホッとできる居心地のよい場所でありたいなと思います。また、社内からも社外からもオシャレといわれるような、社員が自信を持てる場所であり続けたいですね。
また、オフィスは「コミュニケーションを活性化させる場所」だと思っているので、これからも1フロアであることにこだわっていきたいです。現在、120名以上のメンバーがいるのですが、毎日全社で朝礼を行っています。もし、1フロアでなくなってしまったら、全社朝礼もやりにくいでしょうし、組織風土も変わってしまうと思いますね。
事業もオフィスもそうですが、ウィルゲートは“一人ひとりの『will』を実現する”という経営理念に沿って制度や仕組みを構築しています。副業や週4日以下勤務などを人事制度に取り入れているのも、その1つです。これはウィルゲートのためだけでなく、人口が減っていく日本の生産力を上げていくために必要となる「多様な働き方」を促進するための取り組みになると感じています。
弊社としては、社員の成長を最大限支援する会社でありたいですし、そのための制度設計や抜擢も行っていますが、社内ではどうしてもできない経験があるのも事実です。そこで、承認制ではありますが副業を可能にしています。自社以外で経験を積むことによる社員の成長だけでなく、新しいノウハウや経験を社内に持ち帰ってもらえますし、他社にとってはリソース不足が解消されて課題解決にもつながると思うので、日本という国がもっと成長していくと思うんです。
そのためにも、まずはウィルゲートのメンバーそれぞれの『will』を叶えられるような制度や環境をつくっていきたいですね。
(photo:服部健太郎/text:永田優介)
渋谷南東急ビルの2階に入居されているウィルゲートさん。ビルのエントランスから2階を見上げると、一見カフェのような、外からでも明らかに普通のオフィスとは違うなという事がわかります。内装も、エントランスから会議室、執務スペース、細かな所まで考えて作り込んでありました。ウィルゲートさんにとってオフィスとは、「社内からも社外からもオシャレだよねって言ってもらえて、自慢出来る場所でありたい。」とおっしゃていました。まさにそんな思いが伝わってくるオフィスでした。
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