
【スマートキャンプ】クラウドサービスは職場の非効率をなくし、コスト削減に繋がる――代表・古橋氏インタビュー
「日本のホワイトカラー労働生産性を飛躍させる」ことをビジョンに掲げるのは、クラウドサービスの比較サイト『ボクシル』を運営するスマートキャンプ株式会社。
クラウドサービスの市場は右肩上がりですが、いまだ導入に踏み込めていない企業が多いのも現状です。そこで今回、スマートキャンプ代表の古橋智史氏にインタビューし、クラウドサービスの現状や未来、そして同社自身が実践する「生産性を上げる働き方」についてお話をお伺いしました。(公開日:2017/03/01)
いまは勤怠管理関連のクラウドサービス導入が増えている

── あらためて、『ボクシル』とはどういったサービスなのか教えてください。
『ボクシル』は法人向けクラウドサービス比較サイトとして、様々なクラウドサービスを掲載し、業務効率化を図りたい企業が自社にあったクラウドサービスと出会えるようになっています。
構想からいま2年くらいが経ちまして、現在は月4,000件ほどのマッチングが発生しています。掲載しているクラウドサービスも約2,500社の企業のサービスが掲載されており、導入率も年次で105%と、クラウドサービスの市場はこれからも伸びていくなという実感がありますね。
ただ、どのクラウドサービスを導入すればいいのかわからない企業であったり、既存のシステムを変えるのが面倒だ、という企業が多かったりするのが現実ではあります。
── クラウドサービスのメリットというのは、どういった点にあるのでしょうか?
やはり、コストメリットが大きいというのが一番です。これまでだと業務システムを導入するのに数千万円とかかっていたのが、クラウドサービスであれば1つのID付与で数百円という世界。導入ハードルが大幅に低くなっているんです。
そして最近は長時間労働を防ぐためにも、勤怠管理を厳しくする企業が増えています。僕らのようなスタートアップでも勤怠管理は厳しくしている企業が多いんですね。
そういったバックオフィスまわりの作業は、クラウドサービスを導入するのが一番てっとり早いですし、コストも抑えられます。そのため、いまは『ボクシル』経由でもバックオフィス関連のクラウドサービスの導入を開始する企業が増えています。
またいま利用が増えているのは、マーケティングオートメーション関連のクラウドサービス。営業が人的リソースで行ってきたことをWeb化していくサービス自体が増えていますし、導入企業も増えていますね。
「サービス同士の連携が弱い」クラウドサービスの未来

── 今後、『ボクシル』はどういった展開を考えられているのでしょうか?
まず前提として、「日本のホワイトカラー労働生産性を飛躍させる」というのが僕たちの掲げているビジョンです。人口が減少している日本では、今後採用がもっと厳しくなっていきます。そうなったときに企業にとっての選択肢って、「自分たちの生産性を上げる」ということなんですよね。
コストダウンが図れることはもちろん、クラウドサービスというものは業務の非効率をなくし、生産性を上げるものでもあります。ホワイトカラーの根本的な働き方を変えるのには時間がかかりますが、それでも「職場の非効率をなくしたい」という想いでこれからもやっていきたいと思っています。
そんな中で、いま『ボクシル』が注力しているのはマーケティング領域。電話でゴリゴリ営業している業界も「これからはWebで集客しなくちゃ」とわかってはいるんですけど、何していいかわからずに展示会に出展する、という企業が多いんですね。
そこでいまはクラウドサービスを掲載していますが、今後は『ボクシル』自体が集客ツール、マーケティングツールとなるような展開を考えています。自社だけで集客するのではなく、『ボクシル』に掲載することで見込み顧客を集められる、そんな世界観をもっと強化していければなと。
── いま2,500社がすでに『ボクシル』に掲載済みとのことですが、クラウドサービス市場の課題は何だとお考えですか?
本当にたくさんのクラウドサービスが出てきていますし、導入率も増えているのですが、クラウドサービス同士の連携が弱いというのが課題としてあると感じています。
現場を見ていると、「もっとシームレスに連携できたらいいのにな」というのがたくさんあるんですよ。僕たちは各サービスの導入率や利用数などがわかるからこそ、そういったクラウドサービス同士の連携をシームレスに行える、ある種APIのようなものを展開していきたいとも考えています。
スマートキャンプが実践する「生産性を上げる働き方」とは

── 御社自身が実践している「生産性を上げる働き方」は何かありますか?
そもそも会社に1台しか電話がないのですが、シチュエーションに応じて電話線を抜いたりしています。というのもメールやメッセンジャーであれば簡単にコミュニケーションがとれるのに、電話だとお互い対等の時間を使ってしまうんですよね。チャットであれば確認する側は1分で終わるのに、電話だとお互いの10分を使ってしまったりする。なので、電話は必要に応じて使い分ける必要があるなと。
また、僕たちはホワイトカラーの働き方を変えようとしているので、自分たち自身の働き方も変えていくべきだと思っています。たとえば、1日8時間、週5日勤務ってそもそも意味あるんだっけ?ということで、いまは毎週1日を完全にリモートワークOKにしていたり。家族がいるメンバーは特に感謝してくれてますよ。
そしてこれからの時代、ひとつの企業だけに属するというのが減っていき、働き方の多様性が生まれてくるんですよね。クラウドサービスもあるので、カフェでもどこでも仕事はできちゃうんですけど、それでも「今日はオフィスいこうかな」と働く場所の選択肢としてオフィスがあってほしいなと思っていて。
先日、社員がみんなインフルエンザになってしまって全員リモートワークというのを1週間やっていたのですが、ぜんぜんスムーズにいかなくて(笑)。やっぱり顔を合わせて仕事をすることは重要なんだなと感じました。
── 最後に、御社が利用しているクラウドサービスの例を教えてください。
チャットサービスの『Slack』に、弁護士ドットコムが運営している『CloudSign』という契約をオンラインで行うサービス、また請求書サービスの『Misoka』などは使ってますね。
契約書とか請求書って面倒なんですよ。原本を郵送したり、印紙が必要であったり。しかし、これらのクラウドサービスを利用すれば、手間が省けることはもちろん、コスト削減に繋がります。印紙代が必要なくなれば、最大で数十万円のコスト削減ができますからね。
このように、生産性を上げてコスト削減ができるクラウドサービスはたくさんあります。だけども各企業が調整しないと、「働き方を変える」というのが文化にならないと思っていて。『ボクシル』は働き方を変える文化づくりをこれからも行っていきたいですね。そして、特にBtoBの営業やマーケティングでお困りの企業様は、ぜひ『ボクシル』への掲載をご検討いただければと思います。
(書き手:永田 優介)

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取材を終えて

編集担当:澤木
CMなどで馴染みのある会計システム以外にも、マーケティングや販促ツール、勤怠管理システムなど、実に様々なクラウドサービスがあることに驚きました。社外に業務の一部を出すことによって、社員がより生産的な働き方にシフトしていくことができるのは大きなメリットだと思います。これまで企業が当たり前のようにコストをかけていた人材やオフィスは、果たして本当に必要なのか?その存在意義と、これからのあり方が問われていると感じました。










