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【日本オラクル】未踏マーケットへの参入と、柔軟で効率的な働き方の実現に向けて。新たな一歩を支える革新的なオフィス「Oracle Digital Hub Tokyo」とは

データベースやクラウド・サービス、ハードウェアといった、企業のシステム構築に必要な製品の開発・販売などを手がける、日本オラクル株式会社。長年IT業界を牽引し、言わずと知れた有名企業である同社が2019年1月に発表したのが、新しいデジタル・セールス拠点として「Oracle Digital Hub Tokyo(オラクル・デジタル・ハブ 東京)」を開設したというニュースです。

日本の伝統的な建築様式である“数寄屋造り”をコンセプトに、デザイン性と機能性の両方を追求してつくられたこの新オフィスでは、一体どのような働き方が実現されているのでしょうか?

お話を聞かせてくれたのは、実際にOracle Digital Hub Tokyoで働く営業チーム「Oracle Digital(オラクル・デジタル)」を率いる本部長兼執行役員の本多充さん(左)、そしてオフィスづくりに尽力されたリアルエステート&ファシリティ部 担当シニアマネージャーの松岡千秋さん(右)です。(公開日:2019/04/03)

新しいチャレンジを支える、機能性の高いオフィスが必要だった

oracle-japan_本多充さん

── 今回、Oracle Digital Hub Tokyoを新設することになった経緯を教えてください。

本多:新しいチームをつくるにあたり、革新的で機能的、かつ魅力的なオフィスが必要になったからです。これまで当社では、事業のメインターゲットを大企業に据えていました。しかし、会社のさらなる成長のためには、ミッドマーケット(中堅・中小企業)へのアプローチが必須でした。そこで、「Oracle Digital」という新チームを立ち上げることになりました。

このOracle Digitalというチームは、“新部門”というよりも“新会社”に近いです。全国に数多く存在する中小企業に対して、このチームだけで営業をかけるという新しい手法で事業を展開しています。そして、このスタイルで結果を出すためには、私たちの働き方に合った環境の拠点をつくる必要がありました。

── Oracle Digitalのスタイルに合った環境とは、具体的にどのようなものなのでしょうか?

本多:まず、全国の中小企業を相手にしながらも東京にしか拠点がないので、遠隔でミーティングできるシステムが必要だったんです。そこで、“バーチャルミーティングラボ”という設備を各フロアに複数設置しました。

近年、テレビ会議やWEB会議を導入している企業は珍しくありませんが、当社では“顔だけ”でも“資料だけ”でもなく、資料の中に人が映り込む形でミーティングできるシステムを採用しています。イメージとしては、天気予報で空模様が表示された全国地図を背景に、気象予報士が解説をしているような見え方です(笑)。これによって、相手と同じ空間で話しているような感覚でやり取りができます。現在は2Dカメラを使用していますが、近々3Dカメラに切り替える予定なので、さらに距離を感じることはなくなると思います。

あとは、すべてのデスクにモニターを2つ設置しているのも特徴的ですね。例えばお客様と電話などでやりとりする際、1つのモニターで過去の取引履歴を確認し、もう1つのモニターではお客様のホームページを表示して最新情報をチェック、そして手元のノートパソコンで自分が用意した資料を参照するといった使い方ができます。

oracle-japan_執務スペース

本多:これらはほんの一例で、その他にもさまざまな工夫がなされています。社員1人あたりが担当する企業の数が多いので、このように環境を整えて、“効率的に結果を出せる仕事”ができるようにする必要があります。

── 機能性にこだわり抜いてつくられたオフィスなんですね。

本多:並々ならぬこだわりがありますね(笑)。個々の業務効率を上げるだけでなく、組織として円滑に情報共有ができることも目指してつくられています。例えば、バーチャルミーティングラボと同じように、各フロアに複数のオープンスペースがあります。

oracle-japan_オープンスペース

本多:これは、社員同士が立ち話をする感覚でミーティングや情報交換ができるように設置されたもので、実際にいたるところで社員同士が集まって話をしています。コミュニケーションを活性化し、情報がまんべんなく行き交うように計算されたつくりになっています。

── 本多さんご自身もオープンスペースはよく使われますか?

本多:毎日使います。些細な情報交換だけでなく、社員との個別ミーティングもオープンスペースで行いますよ。マネージャーという立場上、社員一人ひとりと数字に関するシビアな話をしなければならないことが多いのですが、オープンスペースを使うことでミーティングの雰囲気が変わったと感じています。

oracle-japan_ミーティングスペース

本多:これまではクローズドな環境で話していて、相手を追い詰めるような場面があったと思います。しかし、多くの人の目につく場所に変わったことで私の伝え方も変わって、一緒に考えるという形のミーティングになりつつあると思います。

日本文化をベースにした内装デザインは、採用戦略の一環も担う

oracle-japan_松岡千秋さん

── 機能面だけでなく、内装のデザイン面にも相当こだわられていますよね。

松岡:そうですね。Oracle Digital Hubは世界各国にあるんですが、中でもここ東京は、これまでの集大成といえるような仕上がりを目指してつくられました。

オフィスをデザインする場合、普通はデザイナーさんに大まかな要望を伝えてあとはお任せすることが多いと思いますが、当社ではコンセプトはもちろん、細かな点まで私たち自身が構想を練って決めていきました。海外のオフィスから役員も訪れ、壁やインテリアなど、細かな部分の素材一つひとつもこだわって選んでいるんですよ。

oracle-japan_壁に書かれた書

── コンセプトは日本の伝統的な建築様式である“数寄屋造り”と伺っていますが、詳しく教えていただけますか?

松岡:「日本の文化を感じさせるデザインにしたい」という思いがあったので、シンプルでありながら洗練された、数寄屋造りの様式をコンセプトにしました。窓辺には景色を楽しみながらミーティングや作業ができる“縁側”を設置したり、“床の間”をイメージした複数人で集まれる掘りごたつのスペースをつくったり、細かなところではドアを障子のようなデザインにしたり……といった具合ですね。

oracle-japan_“縁側”をイメージした作業スペース

“縁側”をイメージした作業スペース

oracle-japan_“床の間”をイメージした打ち合わせスペース

“床の間”をイメージした打ち合わせスペース

松岡:さらに、フロアごとにサブコンセプトも設定。Oracle Digital Hub Tokyoは19階〜21階の3フロアに分かれているのですが、19階は“土(誠実さ)”、20階は“木(相互尊重)”、21階は“水(チームワーク)”をイメージしたデザインになっています。それぞれのイメージに合わせて、インテリアや壁紙のカラーを変えました。例えば21階では、池に泳ぐ美しい錦鯉の絵を壁に描くなど、さまざまな方法で世界観をつくりあげているんです。

oracle-japan_エントランス

── エントランスを入ってすぐに広がる“枯山水”の演出には驚かされました。

松岡:“土間”のエリアですね。ガラス張りの床の下に枯山水を表現し、ランウェイのようなつくりにしたのですが、これは今回最もこだわったポイントのひとつです。このように細部にまで気を配りながらデザインしたので、構想から完成までは2年ほどかかりました。

── Oracle Digital Hubは世界各国にあると伺いましたが、日本ならではの特徴はどこにあるのでしょうか?

松岡:やはりデザインですね。他の拠点もそうですが、その国特有の文化を尊重したデザインになっています。

というのも、デザイン以外の部分、例えばモニターやミーティングスペースの数などに関しては、すべてグループ共通の厳格な基準があるんですよ。デスクひとつをとっても、幅も仕様(上下昇降するなど)もすべて決められています。社員のパフォーマンスを最大化するためにはどのような環境が適切なのか、研究しつくされているんです。

oracle-japan_昇降デスク

── ここまでオフィス環境の充実にこだわる理由はなんでしょうか?

松岡:先ほど申し上げたように、社員のパフォーマンスを引き出すためです。また、組織全体が円滑に連携できるようにすることはもちろんですが、若く優秀な人材を集めるためでもあります。これはIT業界に限った話ではありませんが、今スキルの高い若手は各社で取り合いになっているんです。そんな中、魅力的な人材に「ここで働きたい」と思われるような環境を用意することは、採用戦略の中で非常に重要な意味を持ちます。当社では、オフィスの改革は会社の成長に欠かせないと考えています。

在宅勤務の一歩先。効率的に働けるオフィスには、社員が自然と集まる

oracle-japan_本多充さんと松岡千秋さん

── 働き方改革の重要性が叫ばれ、在宅勤務を推進する企業も増えつつある今、オフィスで働く意義をどのように捉えていますか?

松岡:当社では10年以上も前から、率先して在宅勤務制度などの働き方改革を行ってきました。社員の希望を尊重し、一人ひとりのライフスタイルに合った働き方ができるように取り組んでいます。もちろん、自宅での勤務もできるようにしていますよ。

しかし私たちは、オフィスで働くことをネガティブに捉える風潮には賛同しかねます。効率的に結果を出せる環境を用意することで、社員の選択肢はより広まると考えているからです。「会社に来られないなら自宅で」という二者択一ではなくて、「会社でスピーディーに結果を出すことで勤務時間を減らす」という選択だってできますから。

本多:Oracle Digitalにはお子さんをもつ女性社員も多く在籍していますが、彼女たちを含めて、以前よりオフィスでの仕事が効率的で、コミュニケーションを取りやすく、自宅よりもオフィスのほうが仕事をしやすく、かつ居心地もいい環境になると思います。自宅で長時間仕事をするよりも、出社して短時間働いたほうがいいと感じているのでしょう。Oracle Digital Hub Tokyoは、自然と人が集まるオフィスになったと思います。

oracle-japan_社員の皆さん

── 最後に、Oracle Digital Hub Tokyoがこれからどんな場所になってほしいか、お2人の考えを教えてください。

本多:現時点でも十分に効果を実感していますが、社員同士のコミュニケーションがより盛んになったらいいなと思います。トップから一方通行で情報を共有するのではなく、いたるところで自発的に起こる情報交換がもっと増えれば、ビジネスのスピードは格段に加速するはず。せっかくこれだけのオフィスをつくってもらったので、与えられた環境を最大限に活かして、結果につなげていければと思います。

松岡:私も、これまでになかったコミュニケーションが生まれる場所、そして大きな成果が出せる場所になってほしいと思います。そのためにさらなる改良が必要であれば、積極的に行いたいですね。

Oracle Digital Hub Tokyoは、これからの日本オラクルのオフィス改善を考える上で、間違いなく重要なモデルケースになります。ここで働くOracle Digitalの社員からしっかりと情報を収集し、他のフロアの改革についても考えていければと思います。

oracle-japan_エントランスのロゴ

(photo:森田剛史/text:中島香菜)

日本オラクル株式会社

会社HP https://www.oracle.com/jp/index.Html

入居ビル 青山OM-SQUARE

所在地 東京都港区北青山2-5-8

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