HOME > officee magazine > ワークスタイル > 【フロムスクラッチ】生産性の向上と働きやすさを追求して。隅々までこだわり抜かれた、急成長企業のオフィスとは?
株式会社フロムスクラッチ は、月額5万円から始められるデータマーケティングプラットフォーム『b→dash』の開発、提供を手掛けている企業です。2018年11月、事業拡大に伴う人員増加のため、同社は西新宿にある住友不動産西新宿ビルのオフィスを17階・18階から18階・25階・26階に増床移転しました。
そこで、オフィス移転のプロジェクトに携わったマネージャーの東潟勇次さん(写真左)と、甲斐菜月さん(写真中央)、菅原可奈子さん(写真右)に、こだわりのオフィスを紹介していただきました!(公開日:2019/02/27)
東潟:ありがとうございます。企業の顔とも言えるエントランスには、とても力を入れました。内装は、アメリカ西海岸のガレージをイメージしています。「何かを創造したり、実際に創り出したりする場所でありたい」という意味を込めました。
受付の奥には、応接室や会議室があります。中央には広いフリースペースを設けました。
甲斐:こちらはフリースペースです。学生との面談や全体ミーティングなどでよく使用しています。
東潟:天井を抜いたり、大きなガラス窓を活かして開放感を持たせています。フリースペースの家具はポップな色使いにしつつ、壁などはわざとエイジング加工を施していて。床材は、本物の木材とモルタルを使用しました。ちなみにプロジェクターは、スクリーンの前に登壇者が立っても影が映らない短焦点のものを設置しました。
菅原:オフィスに散りばめた格言は、社員から募集したものです。例えば、「It always seems impossible until it’s done.(何事も成功するまでは不可能に思えるものである)」という言葉は、ノーベル平和賞受賞者であるネルソン・マンデラ氏の言葉。業務に疲れてふとオフィスの壁や床を見た時、こうした言葉があると元気づけられるのではないかと思い、採用しました。
東潟:一つの部屋だけ浮いてしまわないよう、全体のバランスを見ながら部屋の細部まで決めていきました。例えば、ソファーにするか椅子にするか、間接照明をつけるかつけないか、どんな壁紙にするかなどです。デザイナーとの打ち合わせも、相当な回数を重ねました。
菅原:せっかくオフィスを移転するので、絶対に妥協したくないという思いがありました。観葉植物から照明まで、すべてのインテリアにこだわっています。カタログだけで決めるのではなく、実際にインテリアの現物を見て購入したり、床材なども全て素材見本を確認してから決めていったほどです。
東潟:こちらは主に、大事な打ち合わせや最終面接の際に使う応接室です。最終面接は、新卒中途を問わず、1~2時間ほどじっくり話をしています。大きめのソファを置き、リラックスして話ができるような部屋にしました。窓際で眺望もいいので、とても好評です。
東潟:17階・18階から25階・26階に移転したので、ビル10階分高い場所になった訳ですが、かなり見晴らしがよくなりましたね。業務中に窓の外を見るといいリフレッシュにもなりますし、夜は夜景がとてもキレイです。
甲斐:執務室はL字型をしています。現在約170名のスタッフが働いていますが、さらに人員が増えた時のために余白をとって設計されているんです。モニターを使ってイベント情報などを発信したり、壁をホワイトボードにしたり、情報共有のための工夫をしています。
甲斐:窓際には、ボックス席とカウンター席があります。床を一段上げているので、周りの目を気にせず集中できるし、目線が高くなることで気分を変えられるというメリットがあるんです。
菅原:はい。キャスターを付けて可動式にしたので、自由に位置を変えることができるんです。集中できる環境にしつつ、適度に中が見えるようにして、オープンオフィスにマッチする造りにしました。
東潟:ランニングマシーンと筋トレ器具を数種類揃えています。中には、わざわざ海外から取り寄せたものもあるんですよ(笑)。週1回、パーソナルトレーナーに来てもらっているので、希望者は社内で指導を受けられます。
そもそもジムを設置したのは、社員に心身ともに健康でいてほしいからです。メリハリを持って業務に取り組むことで、生産性も上がると考えています。
東潟:もともと創業から新宿にオフィスを構えていたので、新宿周辺に住んでいる社員が多いんです。なので新宿エリアを中心に物件を探したのですが、規模が小さかったり、天井が低かったりして、条件が合う物件がなかなか見つかりませんでした。
そんな時にたまたま館内の別フロアに空きが出て、諸条件を一番満たしていたので、ビル内での移転を決めました。新宿駅から徒歩8分、丸ノ内線の西新宿駅から徒歩5分ほどで、交通の利便性が高いことも気に入っています。
東潟:弊社は組織として新たなステージを迎えています。今までは代表の安部がほぼ一人で会社を引っ張ってきたのですが、これからは一人の100歩ではなくて100人の1歩、つまり社員一人ひとりの1歩が大事になってくるフェーズです。だから、みんなが話し合える空間をより多く取ることを意識しました。
菅原:そうですね。新オフィスになってからは、来社いただく方々の反応が全然違います。もちろんオフィスの内装が全てではありませんが、「こんなオフィスで働きたい」という気持ちが芽生えるのはいいことだと思います。
甲斐:弊社の文化にマッチしている人です。もちろんスキルは大事ですが、会社のミッションやビジョンに共感してもらえるかどうかが一番重要です。
弊社には、会社が大切にしている考え方や、社員のあるべき姿を言語化した「遺伝“志”」、いわゆるクレドがあります。例えば、「二者択一」ではなくて「二者択二」という四文字熟語があるのですが、これは「どちらか一方ではなくて両方を取れるような人間になろう」という意味が込められています。このような会社の考え方に共感してくれる方と一緒に働きたいですね。
東潟:四半期に1回、全社の総会を開催しています。業績発表もしますが、業務ではあまり関わりがないメンバー同士がコミュニケーションを取れるようなコンテンツを実施しています。その他、部門横断での食事イベントをやったり、社内広報施策の一貫で情報共有をしたりしています。
菅原:ストレスなく仕事に集中できる場所です。今までのオフィスはスペースが狭く、些細なことに気を遣っていました。ストレスをできるだけ排除したのが、今のオフィス。とは言え、現状に満足することなく、これからも社員が仕事に集中できるような環境を追求していきたいなと思います。
東潟:今の時代は「下りのエスカレーターを昇っていくような時代」。つまり、止まっていれば下がっていき、同じ速度でいけば現状維持、昇っていくにはそれ以上の成長スピードが必要なのです。
現状に満足することなく、会社も社員一人ひとりも成長できるような空間を演出していきたいですね。
東潟:弊社が目指している世界は、スマートデータ社会。あらゆるデータを活用し、より良い生活の実現を目指して、今後も事業を進めていきます。そのためにも、人材採用を強化して、組織づくりにも力を注いでいきたいと思っています。
菅原:フロムスクラッチでは、現在さまざまな部署で人員を募集しています。会社のビジョンや考え方に共感してくださる方、事業や働き方に興味を持ってくださった方は、ぜひ採用ページをご覧いただけると嬉しいです。新しいオフィスでたくさんの仲間と働けるのを楽しみにしています!
(photo:森田剛史/text:五月女菜穂)
株式会社フロムスクラッチ
入居ビル 住友不動産西新宿ビル
所在地 東京都新宿区西新宿7-20-1
移転規模 約235坪→約502坪
移転時期 2018年11月
利用人数 約170名
【リアライブ】良いオフィスは、優秀な人材採用のために欠かせないもの。経営理念を浸透させ、社員にとって快適な空間へ
2018/09/06
「入社3年後のミスマッチをなくす」という経営理念のもと、新卒・中途採用支援の事業領域に力を注いでいる株式会社リアライブ。同社は2018年4月に本社オフィスを...
【アトラエ】遊ぶように働いて、働くように遊べるオフィス。内装全面リニューアルに込めた思いとは
2018/03/06
IT/Web業界に強い求人メディア『Green』や、組織改善プラットフォーム『wevox』、ビジネスマッチングアプリ『yenta』などを展開する、株式会社ア...
【電子広告社】働く環境は、従業員のモチベーションに直結する。“普通のオフィス”ではない、スタイリッシュな空間を目指して
2020/01/09
クライアントに対し、広告運用に限らず、総合的なデジタルマーケティングソリューションを提供している株式会社電子広告社。クライアントの「CdMO」を担うというコ...
【Weekday】自然体でくつろげる空間を求めて。撮影スタジオとしても活用できるオフィス
2018/06/29
国内最大級のインフルエンサーネットワークを持つファッションメディア、特にインスタグラム上にフォロワー27万人を抱える『Droptokyo』や『The Fas...
“オフィス”は貸室内にとどまらない。新宿野村ビルの共用ワークスペース「NEON」が挑む、新しい働き方のきっかけづくり
2019/05/29
2018年6月、西新宿の一等地にある新宿野村ビルで、「NEON」という新しい概念のワークスペースが誕生しました。もうすぐ1周年を迎えるこの施設は、入居企業専...