HOME > officee magazine > ワークスタイル > 【リアライブ】良いオフィスは、優秀な人材採用のために欠かせないもの。経営理念を浸透させ、社員にとって快適な空間へ
「入社3年後のミスマッチをなくす」という経営理念のもと、新卒・中途採用支援の事業領域に力を注いでいる株式会社リアライブ。ビジネスゲームを用いた採用イベント「JobTryout」、就活メディアによる「Rebe」など幅広くサービスを展開しています。
同社は2018年4月に本社オフィスを移転しました。「人材採用のためにもオフィスはしっかり作り込む」と語る代表取締役・柳田将司さん。内装のポイントから人材採用への効果、移転後の変化まで、お話を伺いました。(公開日:2018/09/06)
社員数の増加がきっかけです。前のオフィスに入居したのは2年前、社員数が15名くらいの時でした。今は社員・アルバイトを含めると110名くらいです。前のオフィスではさすがに入りきらなくなり、2018年4月にこちらのオフィスを借りることにしました。
ただ現在も、前オフィスをセミナー・面談スペースとして引き続き使っています。前オフィスは80坪を2フロア借りているので、合計160坪。下の階はセミナースペースで、上の階は面談スペースとして使用し、17個の面談室があります。人材紹介のサービスは求職者との面談が多いので、なくてはならないスペースでした。
そうですね。前のオフィスは賃料が安く、内装は結構お金をかけて作りました。そのため、前のオフィスを継続使用することを前提として、六本木一丁目駅付近で探していたんです。そこで見つけたのが、アーク森ビルでした。
前オフィスから徒歩7分ほどでアクセスしやすい上に、賃料も予算内で。森ビル系列の会社が退去したタイミングで、運良く僕たちが入居できたんですよ。立地・コスト面では申し分なく、「森ビル」というブランド力もあり、社外からの評判も良いですね。
オフィスのデザインは、執務スペースとエントランスでそれぞれコンセプトを分けています。
まず、執務スペースのコンセプトは「セントラルパーク」です。木目の家具、緑の絨毯、天井から吊された植物など、ボタニカルな雰囲気を意識しています。歴代のオフィスは白黒を基調として、輪郭のハッキリとした内装でした。今回デザインを一新したのは、オフィスに窓がないからなんです。従来の白黒のデザインだと閉塞感がでてしまうので。執務室を少しでも明るく、開放感があるエリアにするために、このデザインに決めました。壁紙から絨毯、1つ1つの家具に至るまで、「セントラルパーク」に合った色や素材にしてあります。
また、コミュニケーションスペースにも工夫を施しています。現在はMTGや面談の際に使っていますが、人数が増えたらここも執務スペースに変更しようと考えているんです。そのため、家具は可動性が高く、執務机として使用できるものを選びました。社員数は徐々に増加するので、フレキシブルに対応できるようにしたかったんです。増員を見越して最初から全部執務スペースにしていたら、空席の椅子と机だらけの空間になっていたでしょうね。このレイアウトはぜひオススメしたいです。
エントランスのコンセプトは「クラシック」です。天井をスケルトンにし、照明を少し暗くして、落ち着きのあるスタイリッシュな雰囲気にしました。コーポレートカラーである白黒を基調としています。
このエリアの特徴は、経営理念が壁一面に書かれているところですね。これは創業時のオフィスから取り入れていて、移転の度に作っているものなんです。人材採用の事業を行なっていることもあり、これまで様々な企業を見てきましたが、やはり理念が浸透している会社と浸透していない会社では、業績の伸び幅が大きく違いました。また、僕らのようなベンチャー企業に入社してもらうには理念やビジョンに共感してもらうしかありません。経営理念を広め、浸透させることはとても重要です。
また、オフィスにかけるお金は惜しまない方が良いと思っています。お金をかけていないオフィスは一目でわかりますから。中途採用の社会人や新卒採用の学生が会社を訪れた時、エントランスや会議室を見ただけで、会社のグレードを感じるものです。グレードが低いと感じれば、求職者の惹きつけ度合いは変わります。僕らがクライアントの採用支援をするときも、「良い採用をしたいのであれば、オフィスを変えてください」と提案することがあるくらいです。
内装費にそんなにかけなくてもよいと言われることもありますが、全然そんなことはないと思っていて。告知力になって優秀な人材が採用できますし、数年勤続してもらえれば費用は充分ペイできます。良い人材採用のためにも、オフィスには力をいれるべきだと思いますね。
「リアライブさん調子いいですね。」と言われますね(笑)。7期目の人材会社が森ビルに入居するというのは中々ないことなので、外部からみたら勢いがあるように映るのだと思います。自社の採用に関して言えば、ビルのブランド力が安心感に繋がっているのか、エグゼクティブ層からのエントリーが増えましたね。
また求職者の方にオフィスを見てもらうと、「こんな綺麗なオフィスで皆さん働かれてるんですね」「働きやすそうなオフィスですね」と好印象な意見をもらいます。
集中スペース、カフェスペースなど色々なエリアができたのは好評です。1人で仕事する場所、MTGする場所、お昼を食べる場所を分けられることで、気持ちが切り替えやすくなったと言われます。
前のオフィスは何かと手狭だったので、お昼は基本的に各々の席で食べていました。また、空いてるスペースが少なかったので、黙々と作業している人の横で話さなければいけないこともあり、所々で気を使う場面も多かったようです。
今回のオフィスはメンバー間のコミュニケーション活性化に重きを置いていたのですが、実際望んだとおり自然に会話が生まれる空間になったと思います。「ちょっとあそこの席で」と移動できて、誰かの邪魔をすることなく打ち合わせができるのは快適ですね。また、コミュニケーションスペースができたことで新たな社内交流も生まれています。この前のロシアワールドカップは日本代表戦をオフィスで観戦して、皆で盛り上がりました。
バースデートリガーという制度があります。月1回の全社員が集まる会議で、社員に誕生日プレゼントを贈る、というものです。シャッフルで選ばれた社員がプレゼントを準備し、朝会でそのコンセプトを発表します。そして誕生日の社員は、プレゼントをもらった感想と、1年の抱負をみんなの前で誓うんです。
プレゼントを選ぶ社員ともらう社員の組み合わせは、普段業務を共にしないメンバー同士というケースも多いので、その人のことを深く考えるきっかけにもなります。誕生日の社員にとっては「あの人実は私のこと見てくれていたんだ」という驚きと喜びを感じますし、バースデートリガーをきっかけに仲が深まることも多いですね。
社員数も多いので、毎月5名くらいはバースデートリガーが開かれています。みんなの1年の抱負や目標を聞くと刺激を受けますし、毎週新しいコミュニケーションが生まれて、とてもハッピーな時間です。
弊社は、就活解禁前のイベント開催回数が業界トップを誇っています。現在は新卒採用のイベントを年400回開催していますが、今後はそれを1000回に増やしたいですね。学生の社会理解を促進し、企業と学生の採用のミスマッチをなくしていきたいです。
また、クラウド型の採用管理システムをリリースしました。このシステムによって、企業・学生間のコミュニケーションをLINEで行えるようになります。学生は多くの企業からメールを受け取っているので、面倒ですべてを開封していない人も多い。新たにLINEという連絡手段を利用することによって、閲覧率もアップし、お互いのコミュニケーションをカジュアルに行うことができるのです。
今後も他社にはないサービスをつくり、企業・学生目線で貢献できる領域を増やしながら、「入社3年後のミスマッチをなくす」というミッションを達成していきたいと思います。
(photo:森田剛史/text:田中一成)
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