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【ワウテック】内装付き「セットアップオフィス」に魅力を感じて。テレワークを推進しながらも、オフィスが絶対に必要な理由とは

ビジネスチャット『WowTalk』や、クラウド名刺管理サービス『CAMCARD BUSINESS』など、法人向けITソリューションを展開するワウテック株式会社。2017年4月にキングソフト株式会社から分社化し、2018年12月には築地に初の自社オフィスを構えました。

同社が選んだ物件は、入居前から壁紙やカーペットなどの基本的な内装が施され、あらかじめ家具がついた状態で貸し出される「セットアップオフィス」。物件選びのポイントやオフィスへのこだわり、働き方について、代表取締役社長の瀬沼悠さん(写真中央)、コーポレート管理本部長の水野陽介さん(写真左)、社内IT・総務部の甲斐久美子さん(写真右)にお話を伺いました。(公開日:2019/03/19)

「ほぼ即決だった」内装付きのセットアップオフィス

wowtech_会議室

── 2018年12月に初の自社オフィスを構えるにあたり、どのような経緯がありましたか?

瀬沼:分社化してしばらくの間は、親会社であるキングソフトのオフィスを間借りしていたのですが、徐々にスタッフが増えて手狭になってきて。タイミングもよかったので、自社オフィスを構えることにしました。

初めてオフィスを借りるうえで苦労したのは、本格的な移転プロジェクトを経験しているスタッフが社内に誰もいなかったこと。オフィスを移転する時にはどういった手続きが必要か、何を準備する必要があるかなど、知識がほとんどない状態でのスタートでした。

甲斐:スケジュールもタイトで、物件探しから移転するまで約半年ほど。当初は、何もない状態のオフィスで一から内装を作ろうと考えていました。そんな時、たまたま47さんにセットアップオフィスを紹介していただいて。内装のイメージやその他の条件も合っていたので、こちらの物件に決めたんです。内装工事が必要ないので移転期間の短縮にもなり、結果的にテンポよく移転を進められました。

wowtech_エントランス

── 渋谷や五反田など複数のエリアを検討されたそうですが、その中で築地を選んだ理由を教えてください。

瀬沼:オフィスを構えるにあたり、譲れない条件として挙げたのは主に2点。駅から近いことと、オフィス周辺の環境が僕らの働くスタイルやカルチャーに合っていることでした。

しかし、渋谷や五反田では、僕らが理想としていたオフィスはなかなか見つからなくて。エリアを広げてみたところ、築地にあるこちらの物件が候補に上がったのです。

正直、築地にはオフィス街のイメージがありませんでした。でもいざ現地に来てみると、オフィスの周辺はとても静かで。集中して働く環境としてはいい場所だと感じました。ビルはフルリノベーションが済んでいて綺麗ですし、落ち着きのある内装も気に入って。こうした理由から、ほぼ即決でこの物件に決めましたね。

顔認証から壁スクリーンまで、最先端のIoT機器も完備

── 内装のこだわりや、お気に入りのポイントを教えてください。

瀬沼:後から追加で入れたオフィス家具は、シックで落ち着いた色に統一しました。一般的には白を基調としたオフィスが多いと思うのですが、時間とともに汚れが目立ってくるので、弊社の新オフィスではダークブラウンを使っています。もともとある壁紙やカーペットの色とも、しっかり調和がとれていますよね。

また、各々の机にはサイドキャビネットを置いていません。その代わり、執務室の入り口に個人のロッカーを設置しました。身の回りに物が点在していると雑多な雰囲気になってしまうので、なるべく物を置かないように会社全体で心がけています。

wowtech_ロッカー

甲斐:オフィス内には、ビルオーナーさんの計らいでIoT機器がたくさん搭載されています。例えば、執務室の出入り口にある顔認証システムや、Amazon Alexa(アマゾン アレクサ)といった最先端のIoT機器がついているんですよ。

執務室の壁の一部は、スイッチひとつで透明にも曇りガラス風にもできるし、スクリーンの投影もできるようになっていて、とても便利です。

wowtech_ガラスの壁_1

wowtech_ガラスの壁_2

執務室の壁は、スイッチ切り替えでスクリーンの投影が可能

── 執務室内には、ミーティングができる場所もありますね。

水野:はい。ファミレスにあるようなボックス席を新たに設置し、ミーティングスペースを作りました。会議室は主に来客用の1室のみなので、社内ミーティングでは執務室内のボックス席を利用しています。

ソファの色は、当社のイメージカラーであるブルーを採用しました。鮮やかな色合いで、シックな雰囲気の執務室ではいいアクセントになっています。

wowtech_ボックス席

── 他にオフィス内でこだわった箇所はありますか?

甲斐:執務室の複合機が丸見えになってしまわないよう、木製の囲いをつけました。こちらは47内装さんに特注で作っていただいたものです。オフィス全体がすっきりとした印象になり、設置してよかったと思っています。また、完全な間仕切りとまではいきませんが、ある程度空間を区切る役割も果たしていますね。

wowtech_執務スペース_1

瀬沼:あと、スタッフがランチをしたり談笑したりできるリフレッシュルームがあります。こちらにはコーヒー豆が常備されているのですが、僕自身、コーヒーが好きなので豆にはこだわりました(笑)。

wowtech_リフレッシュルーム

wowtech_コーヒー

テレワーク推進でも「オフィスは絶対に必要」

── テレワークを積極的に実施されているそうですが、その中でもオフィスを構える意義について、考えをお聞かせください。

瀬沼:もともと僕らは『WowTalk』という企業内コミュニケーションツールを開発、提供しています。ビジネスチャットの最大の利点は、場所や時間を問わず、濃密でスピーディーなコミュニケーションを取れること。まだテレワーク導入に対して不安を感じている企業さんは多いですが、「テレワークを取り入れたとしても、ビジネスチャットがあれば普段と同じように業務が回る」と、まず僕らが実感することで、お客様に対しても説得力が生まれる。だからこそ、自社でも積極的にテレワーク制度を導入しています。

その上で、なぜオフィスを構えて仕事をしていくのかと言うと、コミュニケーションがチャットだけで完結するものだとは思っていないからです。ケースによっては電話も必要だし、対面でのコミュニケーションをとることも必要。対面の場として、絶対にオフィスは必要だと思っています。

だからこそ、スタッフがオフィスに出社した時には「快適で過ごしやすい」と感じられる空間にしていきたいですね。

wowtech_執務スペース_2

── テレワークを実施するにあたって、どんなルールを設けていますか?また運用面で難しかった点があれば教えてください。

瀬沼:最初はテレワークが取れる日数の上限を設けていましたが、今は無制限です。極端なことを言うと、「ずっとテレワークで、会社に出社していなくても問題はない」というスタンスです。

水野:社員の勤務をみていると、毎日テレワークする人はあまりいませんが、週に2~3回実施している人はいますね。

瀬沼:運用する上で難しかったのは、テレワークしている人を含めた複数名の会議をどのように進めるか、という点です。でも、僕らの提供しているWowTalkを使いビデオ通話や音声通話ができるため、テレワークの運用にはかなり慣れてきました。

── 社内でもかなりWowTalkを活用されていらっしゃるのですね。

水野:そうですね。業務上の連絡や会議などはもちろんですが、社内コミュニケーション活性化のためのツールとしても活躍しています。「共有」という名前の掲示板があるのですが、そこでスタッフ同士、食事会の誘いや勉強会の情報交換をしたり、面白かった本を紹介したり。個人が発信して、部署関係なくみんなに声をかけあっているのは、ワウテックならではの文化だと思いますね。

wowtech_ワウテックの皆さん

── その他、働きやすい環境づくりのために実施している制度はありますか?

瀬沼:10時〜14時までをコアタイムとしたフレックス制度を導入しています。テレワークよりもフレックスの方を活用している人が多いかもしれません。

甲斐:小さな子どもがいる社員にとっては、特に嬉しい制度ですよね。

── オフィス空間が採用に与える影響について、何か実感されていることがあれば教えてください。テレワークやフレックス制の導入もやはり影響しますか?

瀬沼:弊社に興味を持ってきてくれた人からは、「オフィスが綺麗で通いたくなる」など好印象な意見をいただくので、移転の効果を感じますね。また、「働きやすそうな制度が整っている」という声もあって、テレワークやフレックスに関しても採用にはいい形でつながっているのかなと思います。

現在ワウテックでは30名程度のスタッフが在籍していますが、2年後には倍の60名程度まで増やしたいと考えています。

── 最後に、今後の事業の展望について教えてください。

瀬沼:まずは、現在およそ3,000社にご利用いただいているWowTalkをより多くの企業さまにご利用いただき、日本市場のシェアでトップを獲得することが最大の目標です。

いろいろなお客様とお付き合いをさせていただく中で、生産性の向上やテレワークの推進など、企業が抱える問題はたくさんあると実感しています。企業の課題をITでクリアにし、解決できるようにしたい。働き方改革につながるサービスも提供していきたいと思っています。さらに、新規事業の展開にも力を入れていきたいです。

wowtech_ロゴ

(photo:森田剛史/text:五月女菜穂)

ワウテック株式会社

会社HP https://www.wowtech.co.jp/

入居ビル THE TERRACE TSUKIJI

所在地 東京都中央区築地7-2-1

貸室規模 約105坪

移転時期 2018年12月

利用人数 約30名

Photo Album

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取材を終えて

仲介担当:大嶽

仲介担当:大嶽

オフィスの空室率が低い市況のなか、当初ご希望されていたエリアでは条件の合う物件がなかなか見つかりませんでした。そこで、視点を変えてワウテック様の今後の事業計画を鑑みて、まったく別のエリアで内装付きの物件をご紹介したところ、内見後にほぼ即決という嬉しい結果に。すべては「希望エリア外でもまずは見てみましょう」と足を運んでいただいたワウテック様のお陰です(笑)。「企業の課題をITでクリアにし、解決できるようにしたい」という瀬沼様のお言葉に共感し、私自身も“オフィス仲介”という異なるフィールドでお客様の課題解決に向き合っていこう、と改めて思ったインタビューでした。この度は、誠にありがとうございました!

仲介担当:隅中

内装担当:隅中

ワウテック様にとって初めての移転プロジェクトということもあり、物件選定の段階から内装のサポートをさせていただきました。チェアの選定をはじめ、その他の家具の素材や運用方法まで、細部までこだわりを持って進められていたのが印象的です。内装付きオフィスへのご移転だったので、新規で納入する家具の色合いを揃え、次の移転を見据えて転用できるものを導入しました。また「WowTech」のロゴの積み木は、サンプルを取り寄せて何度も色の濃度を確認しながら仕上げたものなので、ご満足いただき大変嬉しいです。今後のワウテック様のご活躍を楽しみにしております!

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