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【メディカルケアシステム】「移転の効果は絶大だった」会社の信用力と社員のモチベーション向上につながるオフィス戦略とは

日本総合福祉アカデミー・横浜みなとみらい校の運営や、老人ホーム・グループホームを多数展開する、株式会社メディカルケアシステム。同社は2017年7月、みなとみらい駅前にある「みなとみらいグランドセントラルタワー」にオフィスを移転しました。

広さは以前の約6倍で、「オフィス移転の効果は絶大だった」と米山渉代表取締役は語ります。移転の経緯からオフィス空間へのこだわり、新オフィス移転後の社内外の反応についてお話を伺いました。

念願叶ったみなとみらいグランドセントラルタワーへの移転

medical-care-system_米山渉さん

── はじめに、移転の経緯を教えてください。

以前のオフィスはJR大船駅から徒歩5分ほどの立地で、広さは20坪でした。6年間ほど使用した愛着のある自社ビルでしたが、事業が拡大するにつれてオフィスの広さが限界を迎えていたんです。

総従業員数は500人ですが、幹部社員以外のスタッフは各所の老人ホームで働いているので、常時20名程で使う分には以前のオフィスでも問題ありませんでした。しかし、スタッフがアポイントなしで本社にくる時があり、そこにお客様の来訪が重なると、どうしても対応しきれなくなってしまったんです。人がいっぱいで、お客様にオフィスの外でお待ちいただくなんてことも‥‥。さすがにこの状況ではいけないと、移転を決めました。

medical-care-system_みなとみらい

── 立地選びはどのように進めたのですか?こちらのオフィスはアクセスが非常に良いですよね。みなとみらい駅から徒歩5分圏内ですし。

スタッフの多くが神奈川県全域に居住・勤務しているのですが、社内セミナーを本社で行うことが多いんですよ。そこで、神奈川県全域からアクセスしやすい横浜・新横浜・みなとみらいに立地を限定しました。

気になる物件を見つけたので『officee』に問い合わせたところ、47株式会社の担当の方がとっても親切だったことは大きかったです。信頼できる会社さんと担当者さんでしたので、そこから真剣に物件探しを始めた事は事実でした。

いくつか候補物件を提案していただき、一番最初にみなとみらいを見学したんです。横浜市が開発に力を入れているだけあり、みなとみらいは綺麗でオシャレな街でした。その後に横浜・新横浜も見たのですが、「何か違うな」と感じたんです。あと、弊社の老人ホームは神奈川全域に散らばっているので、本社から幹部社員が車に乗ってサポートに行く時、みなとみらいは高速道路も地下鉄駅も近くて便利だったんですよ。街並みが綺麗だったこと、交通が便利だったことから、場所をみなとみらいに決めました。

medical-care-system_応接室

応接室

── 新オフィスの広さにはご満足ですか?どのようにして「みなとみらいグランドセントラルタワー」への移転を決意されたのでしょうか。

そうですね。ちなみに広さは116坪なので、前オフィスの約6倍の広さになりました。100坪~120坪くらいの広さを求めていたので、広さも丁度良かったですね。

でも最初は、みなとみらいグランドセントラルタワーの立地や設備等が素晴らしすぎて、まさか入居できるとは思っていなかったんです。

最初はみなとみらい駅近くにある別のビルに入ろうとしていて。でもそこは内装工事の制限が厳しく、レイアウトの自由度が低かったんです。そこで別のオフィスを探していると、みなとみらいグランドセントラルタワー側が弊社の入居に対してウェルカムだという話を聞いて。「あの立派なみなとみらいグランドセントラルタワーが?ホントに?嘘でしょ?」と最初は疑いました(笑)。

47株式会社さんのしっかりとした仲介コーディネートもあり、まさに念願が叶ったオフィス移転でした。

「高級」ではなく「上質」をテーマとしたレイアウト

medical-care-system_エントランス

── 今回、オフィスの内装もお手伝いさせていただきました。改めて、デザインのテーマを教えてください。

モダンデザインで、「高級」よりも「上質」をテーマにしました。ゴージャスで煌びやかというよりも、清潔感があって質の高いオフィスにしたかったんです。色は横浜の海を意識して、所々にブルーを取り入れています。細部のデザインは、私がこれまでに良いと思った他社オフィスや建築物の内装を参考にしました。

私のイメージを内装のデザイナーさんにお伝えしたところ、イメージを上回る素晴らしい提案をしていただき、満足したことが印象的です。

── 内装で特にこだわった点はどこでしょうか?

玄関から廊下にかけてのアプローチですね。オフィスに入った時の第一印象を大事にしようと思ったんです。

玄関は間接照明の光をメインに、明るさを少し落としています。ほの暗くすることで上質さを増して、ホテルのロビーのような空間を演出しました。玄関にある会社のロゴから、傘立てまで、この空間に合うような素材・デザインのものを選びました。

medical-care-system_廊下

廊下は、一直線の縦縞デザインにこだわりました。デザインが横縞だったり線がクロスしてたりすると、なんとなく廊下が狭く感じてしまうんですよ。でも縦縞デザインであれば、廊下奥まで一直線に抜けて、エントランスから廊下を見た時に奥行きのある広がりを感じられます。

その他には、セミナールームと、2つの経営戦略室にこだわりました。

── 経営戦略室とセミナールームはどのような部分にこだわりましたか?

medical-care-system_経営戦略室

経営戦略室

経営戦略室は各施設長が集まり、現在取り組んでいることや、介護業界で今後やっていくべきことなど、重要な話し合いを行う部屋です。2つの経営戦略室は隣接しており、間をガラスで仕切ってあります。部屋を明るい印象に保ちつつも、音が漏れないような防音設計にしました。

medical-care-system_セミナールーム

セミナールーム

セミナールームは学習の場です。壁紙には会社のロゴとコンセプトを、英語、韓国語、ベトナム語など8ヶ国語で掲載しています。近日、外国人の介護技能実習生も入社する予定なので、社内のグローバル化に備えたデザインでもありますね。

ちなみにこのデザインは、中高一貫校の英語の教室を見学した時にインスピレーションを得たんです。その教室の壁紙が一面アメリカ・NYの風景で、タイムズスクエアや自由の女神が描かれていて。とても良いデザインだと思い、弊社の新しいセミナールームに活かしました。

── セミナールームには介護の実習スペースもあるんですね。

medical-care-system_実習スペース

そうなんです。以前のオフィスは介護実習用のベッドがなくて、研修の時はわざわざレンタルオフィスを借りていて大変でした。今は社内で研修ができるようになったので、技術指導を気軽に行いやすくなりましたね。

他県からの求人応募が増え、大手企業と対等に渡り合えるように

medical-care-system_みなとみらいグランドセントラルタワー

── 移転後はどんな変化がありましたか?

他県からの求人応募が急増しましたね。以前は神奈川県近辺のみでしたが、愛媛や大阪などの遠方からの転職希望者が明らかに増えました。大きな本社がみなとみらい駅前にあり、上質なオフィスで介護や経営の勉強ができるのは大きな魅力のようです。

また、取引先への信用力が格段に上がりました。外部からの印象が良いのか、「御社の老人ホームをここに建てませんか?」という誘致案件が増えたんです。誘致の際は大手企業と見比べられることが多いんですけど、今では張り合えるようになりましたね。最近は「大手をやめて、おたくに任せます」というお話も大幅に増えていて。これも全て、新しいオフィスに移転したおかげです。

── オフィス移転の効果が絶大ですね。社内の評判はいかがですか?

嬉しいことに「オフィスが素晴らしすぎて絶句」といった反応でした。会社にとって一番大切なのは働くスタッフですから。今回の移転によって社員にプライドが芽生え、モチベーションが上がったのは何よりですね。

「学ぶ環境」としてのオフィス

medical-care-system_ロゴ

── オフィス移転によって社員のモチベーションが上がったのは良いですね。

モチベーション向上の要因に、オフィスの綺麗さもありますが、学ぶ場所が整ったことも大きいと思います。ちなみに今回の移転を機に、オフィス内で「日本総合福祉アカデミー横浜みなとみらい校」を開校しました。介護福祉士国家試験の「実務者研修」修了を目的とした学校で、弊社のスタッフは無料で受講できます。

実務者研修の学校以外に、管理者のために経営戦略・マネジメント・リーダーシップの勉強会なども本社で行なっています。

── 学習の場としても、オフィスをうまく活用されているんですね。

私たちは介護職について勉強し、業界を底上げしないといけません。介護職は、介護福祉士という国家資格を持ったプロが、経済発展を担ってきた高齢者の方々を支える誇り高い仕事です。現場の人にはよく学んでもらい、プライドを持って仕事をしてほしいと思っています。

介護業界には、自らの頭で考え行動する意志を持った、自立した介護人材が乏しい、という現実もあります。それを改革するために、セミナールームでの学びを通じて「自分の頭で考え行動できる力」を持った介護人材を育てる「学びのコモンズ」とすることが最大の狙いでもありますね。それにより、働く本人は基より、なによりご利用者様が幸せになるのですから。

medical-care-system_執務スペース

── 最後に、今後の展望を教えてください。

長期目標は経営理念を実現すること。中期目標は、長期計画を達成するためのミッションを立て、それを達成することです。世の中には、「長期計画は何ですか?」と聞かれて「売上100億円を突破することです」という社長さんもいますが、経営の本質はそんな事だけが目標ではないと考えています。私のような経営の考えは甘い!とか、笑う方もいらっしゃるかもしれませんが、私は、「当社に関わる全ての方々に幸せな人生をお送りいただきたいと切に願う」経営者でありたいと思っています。

「会社が何のために存在するか?」と考えた時に、もちろん売上目標も大切だとは思いますが、私のマネジメント観で最も大事なことは、働きやすい組織風土の中で、スタッフにやりがいと夢を提供することだと思うんです。スタッフには最高の環境で勉強してもらい、介護技術や福祉経営学の楽しさを感じてもらいたい。スタッフが仕事を好きになって、一生懸命介護に向き合えば、ご利用者様の満足度は必ず向上します。それが最終的にご利用者の幸せに繋がり、ありたい姿の経営理念を獲得できると信じています。

ありたい姿をどう獲得するかを念頭に、スタッフ共々学習を続け、介護業界に貢献できるよう今後も真摯に邁進していきたいと思います。

(photo:森田剛史/text:田中一成)

株式会社メディカルケアシステム

会社HP http://www.medicalcare-group.com/

移転先 みなとみらいグランドセントラルタワー

住所 神奈川県横浜市西区みなとみらい4-6-2

移転時期 2017年7月

移転規模 約20坪→約116坪

利用人数 約20名

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取材を終えて

仲介担当:村上

仲介担当:村上

みなとみらいを初めてご案内した日のことは今でもよく覚えています。「せっかくなのですべて見ましょう」と一通りの主要ビルをご覧いただきました。内見終了後、情報量が大変多い状況だったにも関わらず、米山社長が早々に決断されたことに驚きました。短期間で相当熟考いただいたのだと感じ、営業担当として是非このご移転を成功させたいと思いました。今後も、このオフィスがメディカルケアシステム様にとって理念実現の足がかりとなることを祈っております。

内装担当:隅中

内装担当:隅中

米山社長の熱意やビジョンを肌で感じ、刺激を受けてプロジェクトを進めさせていただきました。壁素材1つをとっても、サンプルを触りながら使用する意図・メッセージと組み合わせを吟味し、毎回真剣勝負そのものでした。キャリーバックを持って大船までお伺いしたのは良い思い出です。ホテルのような上質なエントランス・廊下、多様性を持たせたセミナールーム。各部屋に様々な仕掛けを施し、お客様の印象はもちろんのこと、働く方々のモチベーションアップに貢献できていると確信しています。メディカルケアシステム様の移転プロジェクトに携わることができ、心から嬉しく思います。

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