HOME > officee magazine > オフィスインタビュー > 100坪〜300坪 > 【ジラフ】「常に走り続けることで、見える景色の変化を楽しみたい。」事業の成長に注力するため、最適化したオフィスとは
売りたいものの買取価格を簡単に比較できる『ヒカカク!』や、中古スマホを個人間で売買できる『スマホのマーケット』、匿名でTwitterユーザーに質問できる『Peing – 質問箱』などのサービスを運営し、多角的な事業展開を行っている株式会社ジラフ。
大学在学中に起業したという1992年生まれの若手社長・麻生輝明さんの経歴もさることながら、その事業戦略や成長スピードの早さが大きな話題を呼んでいます。ジラフという社名には、「首の長いキリンのように視座を高く持ち、リユース業界の未来を予想し、事業展開していきたい」という思いが込められているそうです。
officeeでは、ジラフさんのオフィス移転を2度お手伝いさせていただきました。前のオフィスからわずか1年未満での移転で、広さは3倍以上に拡大。さらに、今回は初めて自分たちで内装を作られたとのことで、早速新しいオフィスにお邪魔してきました!(公開日:2018/03/27)
株式会社ジラフ
会社HP jiraffe.co.jp
移転先 NIDビル(中野区本町1-23-9)
移転元 新宿オザワビル(新宿区西新宿5-1-15)
移転時期 2017年12月
移転規模 約55坪→約173坪
利用人数 約70名
ジラフさんの新オフィスは、中野坂上駅から徒歩5分弱の場所にあります。
こちらは3階の執務スペース。移転したばかりにも関わらず、なんとほぼ満席。恐るべき増員スピードです…!
20代~30代前半のメンバーが多く、他業界の大手企業出身者や未経験者の割合が高いそうです。成長ポテンシャルが高く、「ジラフには優秀な人が集まる」とメディアでも話題を呼んでいます。
執務スペースの壁は黒板になっていました。これだけ大きいと、思い切り書けて使いやすそうです。内装的にもかなりインパクトがあります。
中には、こんなフォトスポットも。(執行役員の村田さん。いい笑顔!)
執務スペースを見渡すと、キリンのぬいぐるみを発見。つぶらな瞳でこちらを見つめています。すぐ隣にいらっしゃるのは、代表取締役の麻生さん。
奥には、お菓子とドリンクも完備。
続いて、こちらは会議スペースの入口です。執務スペースとは壁で仕切られています。黄色い壁がポップな印象。
パーテーションで区切られたスペースを覗いてみると、壁に見事なイラストが描かれていました!アーティストの方にお願いしたそうです。
奥にある会議室の様子。内装はすべて社員の皆さんの手作りです。壁は黒板になっていて、鳳凰の絵が描かれています。
以上で、オフィスツアーは終了です!それではここから、今回の移転や内装のこだわりについて、代表取締役の麻生さんにお話を伺っていきたいと思います。
はじめは雑司が谷のマンションで、10畳くらいの広さからスタートしました。そこから、渋谷、西新宿と移転し、現在の中野坂上に至ります。
最初のうちは採用メリットを考えて、若い人が集まる渋谷などを選んでいましたが、だんだん会社が大きくなるにつれて採用力がついてきたので、アクセスの良さと賃料の安さ、双方の兼ね合いを意識するようになりました。
近隣に住んでいるメンバーが多いので、前オフィスがあった西新宿からあまり離れすぎないエリアで探していました。最初のうちは飲食店が多い新宿三丁目あたりを見ていたんですが、少し賃料が高かったですね。
こちらの物件(NIDビル)は、駅からの距離も近いし、エントランスなど少し味のあるところが気に入りました。西新宿よりも中野坂上の方が、路線の数も多くて便利です。
そうですね、人が増えたので、あっという間にスペースがなくなりました。振り返ってみると、渋谷のオフィスから2年ほどで17坪→55坪→173坪と拡張してきていて、毎回3倍ぐらいの広さが目安になっています。移転コストを下げるため最初から広く借りるケースもありますが、僕たちの場合はあくまで「必要に応じて」です。余ったスペースを埋めようとして無理に人を採用してしまう、という話もよく聞きますからね。
今回、実は3階と4階の2フロア借りたのですが、契約時期をずらしたことも結果的に良かったと思っています。先に3階から入居したんですが、増員してきたちょうど良いタイミングで4階も使えるようになるので、とても効率が良いです。
今回、内装のDIYに挑戦したんです。コストはかなり押さえましたが、今までで一番手をかけました。前のオフィスから500mぐらいの距離なので、徒歩で通いながら2週間ほどで一気に進めたのですが、みんな結構楽しんでやってくれましたね。社長の僕はというと、設計図案だけは事前に見ていたんですが、基本的に口出しせずメンバーに任せていました。
壁の色を塗ったり、床材を貼ったり、黒板にイラストや文字を描いたり。会議室にある鳳凰の絵は、営業部長が描きました。インパクトがあるので、来訪者の方との話のネタにもなります。
あと、湘南で活動しているkatsuyaさんというアーティストの方を呼んで、大きなキリンの絵を描いてもらったのですが、その様子をFacebookでライブ配信したりしました。
DIYは初めての取り組みでしたし、みんな専門知識がない中での作業だったので、指示出しが不透明になってうまく進行しなかったり、途中で材料が足りなくなるなど色々な問題が起こりました(笑)。細かな作業で言えば、床材を切る時に端っこをうまく揃えるのが特に難しかったですね。
ここ数ヶ月間は、月に平均4~5人入社していますね。ジラフの採用は少し変わっていて、僕のTwitter経由で選考を受けに来る人が結構多いんです。選考のスピードもかなり早くて、たとえば今日フォローされて、その日のうちにDMを送って、翌朝には会って面接して、1週間後に入社する、といった感じで。
採用の基準はいくつかあります。まず、人として素直で成長ポテンシャルがあること。そして、物事を柔軟に捉えて、どんな人ともフラットにコミュニケーションがとれること。あと、今までの経験を活かすだけではなくて、やったことはないけど挑戦してみたい、という姿勢を持っていることなどです。
ジラフは新規事業に参入するなど会社としてもどんどん変化していくので、入社後も新しいことに挑戦する場面が沢山出てくると思います。「未経験だけどそこに飛び込んでみたい」という純粋な興味を持ってもらうことが大事だと考えています。
全社の意識統一については、今後組織が大きくなっていく上での課題でもあると思っています。現在は、月曜に必ず全社で朝会をしているほか、各部の部長にチーム内でしっかりコミュニケーションをとってもらうよう心がけています。また、オンラインでは社内で情報発信するチャンネルをつくって、各々が考えていることを伝えられるような場を設けたりしています。
僕たちのようなベンチャーって、会社の目指す方向が突然変わることもあるし、見える景色も刻一刻と変化していくのですが、ジラフはそんな「変化」を楽しめるメンバーが多いんです。立ち止まることなく走っていくなかで、その目的や思いを社内外に発信し続けていくことが大切だと感じています。
メンバー同士でランチに行ったり、部署毎に飲み会をしたりしていますが、自発的なものが多いです。僕たちの場合はあくまで自然に行われる程度が良いと思っていて。形式的なことをあまり好まないメンバーが多いので、イベントもあまりやりすぎず、強制にはしたくないと思っています。人が増えると、色々な価値観が出てきますからね。
ちなみに、12月の締め会は移転後初だったので、移転パーティとクリスマスパーティーを兼ねてオフィスで行ったんです。歌やコントを披露したり、ビンゴ大会をしたり、とても楽しかったです。
最近はリモートワークを推奨する会社が増えてきましたが、僕はあまり賛成派ではないです。マネジメントコストがかかって生産性が落ち、結果的に管理者の負担が増えるだけだからです。メンバーによっては不公平さを感じる可能性もありますし、月並みかもしれませんが対面じゃないと分からない温度感もあると思っています。
成長を続けることを前提としているので、「仮の居場所」という捉え方になるのかもしれないです。人が増えていつ移転するか分からないので、ものすごく豪華な内装を作り込むこともありません。僕たちはあくまで事業の成長に全力投球しているので、少なくとも今のフェーズではそこにコストを割くべきではないからです。
逆に、「今のオフィスは今しか居られない場所なんだ」「今しか見えない景色を見ているんだ」と思うと、何気ないことも大切に感じたりします。街のことも、今居られるうちにもっと知りたい!と思うようになりました。
オフィスが変わるにつれて会社としての成長を実感できるので、1つ1つを噛み締めながら次のステージへと進んでいき、その都度「働く環境」に関しても最適な選択をしていきたいですね。
(photo:森田剛史/text:澤木香織)
壁いっぱいに描かれた絵や、大きなキリンのぬいぐるみなど、わくわくするオフィス空間が広がっていました。社内でDIYプロジェクトを立ち上げ、みんなで内装をつくったというエピソードも、とても素敵でした。1年も経たない間にオフィスが3倍以上になったジラフさんの成長スピードには、驚きと嬉しさでいっぱいです。これからも勢いのあるご活躍を楽しみにしています!
お話を伺うなかでとても印象的だったのは、同じ場所にとどまらず、常に新しいことに挑戦していく姿勢。「見える景色の変化を楽しめるメンバーが多い」というお言葉に、組織としての“強さ”を感じたインタビューでした。圧倒的なスピードで成長を続けるジラフさんの今後が、とても楽しみです。この度は取材にご協力いただき、ありがとうございました!
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