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【freee】「やる気のスイッチは人それぞれ」十人十色のワークスタイルを実現する“自由”なオフィス

クラウド会計ソフトfreee』や会社設立に必要な書類作成をサポートする『会社設立freee』など、フリーランスやスモールビジネスの成長をサポートする事業を展開するのは、freee株式会社

現在メンバー300名以上でありながら、「自社自身がスモールビジネスの先頭であり続けたい」という想いを持つ同社は、オフィス設計もとてもユニークです。そこで今回、freeeのメンバーサクセスチームで人事労務を担当されている古塚さんに、freeeのオフィス設計、また同社の働き方について伺いました。(公開日:2017/07/04)

「日本の冬が苦手だからセブで働きます」社員に対しても創造的に活動できる環境を

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── あらためて、御社の事業内容を教えてください。

クラウドの会計サービスや人事労務サービスをはじめ、マイナンバー管理や会社設立のためのクラウドサービスなどを展開しております。

「誰もが創造的な活動ができる社会」「スモールビジネスが強く、かっこよく活躍する社会」というミッションを掲げているのですが、フリーランスや企業が本質的にやるべき業務は言ってしまえば「お金を稼ぐ業務」だと思います。freeeはバックオフィスの効率化を通じて、スモールビジネスに携わる全ての方が創造的な活動にフォーカスし、事業の成長につなげていただくことが我々の実現していくべきことです。

── 御社は、社員に対して「自由な働き方」を許容していますよね。

そうですね、働き方に関して言えば結構自由で、その人の理想の働き方に合わせて雇用形態や出勤の頻度はバラバラです。それはfreeeで働くメンバーに対しても、「創造的に活動できる」環境を提供したいからなんですね。

たとえば、「日本の冬が苦手です」というエンジニアがいたら、夏だけ東京で一緒に働き、冬はセブ島に移住して業務委託で働いていただくというケースもあります。あとは地方で猟師をやりながら在宅勤務で働く、というアルバイトのメンバーも過去にいましたね。

「スモールビジネスを応援する」というのは社員向けにも同じで、二足のわらじを履いてfreeeで働くというのも全然ありで。二足のわらじを履いている方は総じて自立してお仕事されているので、一緒に働く上でとてもやりやすいなと感じています。

またfreeeで培ったスキルを持って独立することに対しても、寛容的です。『クラウド給与計算ソフト freee』というサービスをつくったメンバーがいたのですが、彼はそのスキルを活かして独立して『ZAICO』というクラウド型在庫管理ソフトをつくっています。さらに現在は『クラウド会計ソフト freee』ともデータ連携していて。会社を卒業したメンバーとも良好な関係でいられるのは、freeeの特徴かもしれません。

「やる気のスイッチは人それぞれ」様々なスタイルの集中スペースを用意した

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── 「創造的に活動できる」というミッションに対して、オフィス設計においても意識されていることがあるのでしょうか?

オフィスにおいては、各メンバーの “働きやすい働き方” を実現するような設計になっています。たとえば、人によってやる気のスイッチって違うじゃないですか。普通に椅子に座ってパソコンに向かうのではなく、寝ながらやりたい人、スタンディングでやりたい人と、人によって「フォーカスするためのスタイル」があるなと。

そこで執務スペースはそういったニーズに応えられるようなスペースを設けていますね。「予備校」という会議室があるのですが、予備校の自習室のように、しきりがある執務スペースも設けています。

さらに弊社はビルの5フロアを借りているのですが、地下1階のフロアには窓がないので、本来人気がないフロアになりがちなんですよ。しかし照明やオフィスデザインを工夫してシックな雰囲気を出すことで「集中するスペース」として設計しました。エンジニアに人気のフロアになっていますね。

── 執務スペース以外でも、意識されていることはありますか?

弊社は自由な働き方を許容していますが、特別な理由がない限り基本的に「在宅勤務」はなしにしています。それはコミュニケーションを大切にしたいから。そのためオフィスにおいては、コミュニケーションを意識した設計になっています。

たとえば飲み物は各フロアに置きつつ、食べ物を置いているのは1フロアのみ。というのも、食べ物を食べる人ってある程度時間があるはずなんですよね。そこで時間がある人同士でコミュニケーションをとるキッカケをつくるべく、他のフロアのメンバーも食べ物を食べるときはそのフロアに来る、という設計になっています。

あとは、ふらっと立ち話をしてほしいという想いから、スタンディングスペースを多く設けていますね。個別にいろいろ話したいときってあるじゃないですか。だけど、それで会議室を埋めていたら会議室がいくらあっても足りません。そこで電話ボックスのようなスペースを設けたりしています。

また社内でイベントを行ったりしやすいよう広場を用意したり、気分転換がてら他のメンバーと交流できるよう卓球台を設置したり。コミュニケーションの設計は、これからもいろいろな可能性を模索していきたいなと思っています。

オフィスがムーブメントを巻き起こす中心であるために、「ただ居心地のいいオフィス」にはしない

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── クラウドサービスを提供する企業として、御社自身も様々なクラウドサービスを利用されているのでしょうか?

はい、僕ら自身もスモールビジネスっぽくありたい、スモールビジネスの先頭にいたい、という想いがありますので、なんでも新しいツール、新しいテクノロジーはどんどん導入して試しています。結果的に固定電話もなくしましたし、雇用契約書といった書類もペーパーレスで、インターネットにつなげば仕事が完結できるようになりました。

そうした職場へのテクノロジー導入は、会社からももちろんですが、メンバー発信のものも比較的多くて。自社専用の駐輪場があるのですが、スマートロックを導入し、Slackで暗号入力するとシャッターが開くように改造したり。プロジェクターを使って壁全体をディスプレイにして、横になりながらプログラミングしていたり(笑)。

メンバーが勝手にオフィスの使い方を考えて、さらに実行していける環境がありますね。

── 最後に、今後の展望を教えてください。

メンバーも300名以上となり、どうしてもメンバー同士で「名前がわからない人」が出てきてしまっています。しかし、そこを諦めず、一歩、二歩踏み込んだコミュニケーション設計をしていきたいと思っています。

また会社としては、「スモールビジネスが強く、かっこよく活躍する社会」を実現させるためのムーブメントを巻き起こす存在であるべきですし、そのムーブメントの中心にfreeeがいたいと思っています。

そのために、オフィスに求められるのは “ただ居心地のいい環境”を用意することではなく、会社にも個人にもプラスになるような、メンバーがよい意味で「もっと会社に来たい」と思えるくらいの熱量が集まるような環境をつくっていきたいですね。

(書き手:永田 優介)

freee株式会社

会社HP corp.freee.co.jp

サービス freee.co.jp

所在地 東京都品川区西五反田2-8-1

入居ビル 五反田ファーストビル

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取材を終えて

編集担当:佐々木

編集担当:佐々木

集中して仕事ができる環境は人それぞれ違います。そんなそれぞれの希望に応えてくれるオフィスが、freee様にはありました。畳のスペースや、あえて暗さを活かした照明や内装を施した地下の執務スペースなど、働く人にフォーカスしたこだわりを感じるオフィスは、行ってみてとてもワクワクしました。それは、スモールビジネスの中心であり続けるために、新しいツールやテクノロジーを導入していく中で、社員の働きかたや環境など、新しい考えを柔軟に取り入れた結果であるように感じます。今後のサービス展開も楽しみにしています!

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