
【ベーシック】リモートワークでは実現できない議論がある。オフィスは“共創”するための場所ーー代表取締役・秋山勝氏インタビュー
働き方の多様化やそれを支えるコミュニケーションツールの発達などに伴って、ますます一般的となっているリモートワーク。オフィスの存在意義が改めて問われている中、「オフィスは共創する場所」「問題解決型の組織にとって、議論を繰り返すことが非常に大切」と語るのは、株式会社ベーシック代表取締役の秋山勝氏。
「Webマーケティングの大衆化」というビジョンを掲げる同社において、オフィスや働き方でこだわっていることについて、秋山氏にお話を伺いました。(公開日:2017/06/20)
「マイナスにならなければいい」身の丈にあったオフィスであるべき

── なぜ麹町にオフィスを構えたのでしょうか?
「渋谷が嫌いだから」というのもあるのですが(笑)、麹町というエリアは費用対効果含めて、パフォーマンスが良いというのが決め手です。社員も通いやすいですし、都内の人気エリアへも20分前後でアクセスできる、ちょうど良い地点にあって。
マニアックな場所に思われがちですが、意外と環境もよく、仕事に集中できるエリアですね。
── オフィス設計のこだわりは何かありますか?
「透明性のあるオフィス」というのを意識した設計になっています。クリーンな空気感や、オープンな姿勢を表したいと思っていました。最初は「緊張する」と話していた社員もすぐに慣れて、空間の広がりもあり、評判は良いと思います。
また、クリーンな空気感という意味でも、物件としては「緑が見える」というのにこだわって探していました。窓からふと外を見たときに、緑が見えるのっていいなと。屋内もウッドテイストなスペースを設けたりと、居心地の良さを大切にしています。
── Barスペースを新しく設置されたそうですね。どういった経緯でつくられたのでしょうか?
Barスペースは、2016年10月に新設しました。社員から「Barが欲しい」という意見が多くあがったのがそもそものはじまりで。実は最初「それ、必要ある?」ということで、一度却下したんです。というのもオフィスのあり方に関しては、「働き方がマイナスにならなければいい」という考え方なんですね。つまり、身の丈にあったオフィスであるべきですし、カッコつけるのではなく、やるべきことをやろうぜ、という考え方でした。
あらためて僕らのオフィスはどうあるべきか、と考えたときに、Barスペースがあることによって「開放感のある雰囲気」というのが言わずもがなで伝えられるなと。そこでBarスペースを設置することを決めました。
実際、定時以降にBarに集まる社員もいますし、採用においても求職者とざっくばらんにお話をするスペースとして活用したり、イベントスペースとして外部に貸出も行っています。
変化に順応するために大切なのは「徐々に言うこと」

── 現在、メディアやEC、マーケティングといった幅広い事業を展開されていますが、あらためて御社の事業の特徴を教えてください。
現在ビジョンとして「Webマーケティングの大衆化」というのを掲げているのですが、創業時から変わらずやっているのは、「問題解決型の事業」です。
誰かが不利益を被っていたり、社会においてマイナスなことがあれば、それをなくすこと。そして世の中を良くしていくためにも、問題解決ができる人を増やしたい、という純粋な想いから、常に「問題解決型の事業」というのを大切にしてきました。
そのため、実際の仕事においても「誰の、何を、どのように」解決するのかを明確にすること、これは徹底していますね。この3つが見えないことはやらない、と決めています。
── これまで様々な事業を展開されてきて、社員の働き方も大きく変わるフェーズが過去にあったかと思います。そういった「働き方の変化」に対して、御社ではいかに適応されていったのでしょうか?
そうですね、これまでバリバリの営業活動をやっていた時期もありましたし、それがいまはメディアやマーケティングといったことをやっていたりと、社員の働き方はフェーズに応じて大きく変化してきました。
そういった働き方の変化を社員に理解してもらうために、四半期に一回の全社員集会や、様々なシーンごとで「変化は必ず起こるし、変化は起こすものだよね」「立ち止まることのリスクがあるよね」と、常に伝えてきましたね。
しかし、それでも急な変化にも順応できる人、順応性の高い人というのは一定の割合しかいない、と思っています。そのため、「急な変化」にさせないことが重要かなと。
具体的には、「徐々に言う」ということ。徐々に伝えていくことで、みんなも変化に乗っかりやすくなるんですよね。急に「明日からこれやるから」と言っても、やはり困惑してしまいますからね。
「オフィスは共創する場所」問題解決型の組織に必要なもの

── 御社にとってオフィスとはどんな存在でしょうか?
「Co-Creation」(共創)する場所だと思っています。そもそも組織は「目的ありき」だと思っていて、自分ひとりではできないものを、みんなで解決していくためにあるなと。
そして、いまベーシックでは「Webマーケティングの大衆化」というビジョンを掲げていますが、そのビジョンに共感してくれて、ビジョンを叶えるためにはどんな協力も惜しまない、そういった人たちと仕事をする場所がオフィスだなと思っています。
そのため個人が自由に選択できる形のリモートワーク制度は採用していません。問題解決型の組織としては、議論を繰り返すことが非常に大切だと感じているんですね。
── 最後に今後の展望を教えてください。
いまは年配の方もスマホを使いこなしていますが、一事業者としてスマホをつかってWebマーケティングができるかというと、「それはわからない」といきなり素人になってしまうんですよね。消費者側であればスマホを使えるけど、提供者側としては使えないんです。
多くの人がデジタル社会に適応している一方で、事業者側に立つとデジタルを使いこなせないというのが問題だと思っており、その原因は「知識が足りない」「実行をする手段がない」の2つだなと。
そこでベーシックではWebマーケティングに関する情報を発信するメディアである「ferret」と、Webマーケティングを実践するためのトータルソリューションサービス「ferret One」を提供することで、日本企業の99.7%を占める中小企業が抱えるWebマーケティングの問題を解決し、「Webマーケティングの大衆化」というビジョンを叶えていきたい、そう思っています。
(書き手:永田 優介)

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取材を終えて

編集担当:阿久津
半蔵門駅から徒歩数分のところにある一番町MSビルの1・2階にオフィスを構えるベーシックさま。2フロアという特性を活かし、1階は木を使ったモダンな雰囲気、2階は白と青を組み合わせたシャープな作りの二面性のあるオフィスとなっています。2階に上がると「核心を、突け。」というスローガンが掲げられているのがとても印象的です。半蔵門にオフィスを構えるIT企業は多くはありません。そんな中で、利便性や環境・コスト面など色々総合して一番良かったのが半蔵門だったので選んだ。そんなオフィス選びはまさに核心を突いた選択だと思いました。










