HOME > officee magazine > オフィスインタビュー > 30坪〜50坪 > 【ZUU】一人一人が近いオフィス
「金融 ✕ IT」でエグゼクティブ層の資産管理と資産アドバイザーのビジネスを支援する、株式会社ZUUさんのオフィスインタビューに行ってきました。(最終更新日:2015/05/07)
株式会社ZUU
会社HP zuu.co.jp
移転先 道玄坂225ビル(渋谷区道玄坂2-23-14)
移転元 サンヤマモトビル(渋谷区桜丘町13-3)
移転時期 2014年12月
移転規模 約13坪→約38坪
利用人数 約30名
渋谷駅から徒歩7分、道玄坂二丁目交差点の東急百貨店本店向かいに立地するオフィスビル。ZUUさんは、その6Fに入居されています。オフィスに入った途端、まさに議論が“飛び交って”いるような空気を、耳から、肌から、感じました。
オフィスの一角では、CNNが流されていました。語学力向上と、最新の国際ニュースや米国の金融情報を取り入れるための「BGM」とのことです。
それでは、今回のオフィス移転について、早速お話を伺っていきたいと思います。
以前のオフィスはおよそ13坪だったのですが、最終的には15名、多い時だと20名くらいで利用していました。広告のスペシャリストや開発者など、新たなメンバーが加わることが決まっていて、もう物理的に入らないな、と。また、9月以降ウェブが急成長して、キャッシュフロー的にもオフィス移転に投資できる状況が整ったというタイミングで移転を決断しました。
面白いことに、狭さと熱気は正比例するんですよね。一人一人の距離が近いと、コミュニケーションが活発化します。逆に、距離ができると、例えば10回のうち2回や3回は「距離あるし話さなくてもいいか」となる。そういった意味で、狭さ、空間をマネジメントすることが熱気を生み出すためにとても重要だと思っています。
移転をしても、ハングリー精神を持ち続けたいと思っていました。会社のカルチャーとして「全員創業者」というものがあります。全員が創業者レベルで、新しいものを創っていく。常識にとらわれずに新しい価値観を世の中に生み出していく、ということです。だからこそ、なるべく「創業の地」らしいところにいたかったんです。一番最初の、ぎゅうぎゅうで、お金もあまりかけられない時点でのオフィスというのを、会社として是非長く経験したいと思いました。
今回移転をするまでに、いろいろなところで取り上げてもらうようになり、売り上げも伸びてきて、そしてピカピカのオフィスに、というのでは絶対に浮き足立ってしまう。急成長しているとはいえ、立ち上げたばかりの小さなスタートアップ。「まだ何もないんだ」というのを危機感として一人一人が持ち続けることが、重要です。だけど、こういう環境だからこそすごく楽しいことがある、というのを感じられる場所に移ってこれたのかなと思います。
ハングリー精神を持つという点からも、内装をしっかり作りこむデメリットを懸念していました。今こういう意識の高い環境で、みんなで切磋琢磨しながら事業を進めていくっていうところが本質的な楽しさや価値なのではないかと思います。そして、そういうメンタリティのメンバーが集まっています。
そんな本質的な楽しさを感じながら成長していき、広くてきれいなオフィスに移った時に、「みんなで揃って成長してきたから、こういうところに来られたんだよね」と、みんなで喜びたいですね。「わぁ、きれいだね」「前のオフィスはすごい人通り多かったよね」なんて冗談を言いながら、そういうものを一緒に分かち合えたらいいなと思っています。
そして、レイアウトで最も気を使ったのは、一人一人の間隔を近くする、ということです。それは、距離が近い方がコミュニケーションが生まれると思っているからです。また、ビジネスサイドのメンバーと開発サイドのメンバーの列が分かれているんですが、その二つの列は非常に近くしています。将来的には、役割が切り分けられていき、別々のチームでも構わないと思います。が、今のフェーズでは、お互いがお互いのことを理解するべきだと考え、コミュニケーションが円滑になるよう「距離の近さ」に強くこだわりました。
「南極の氷が溶け落ちるほど熱い世界を創る」というミッションと、「90億人が平等に学び、競争し、夢に挑戦できる世界の実現」というビジョンを掲げています。そこに対して、お金という切り口からアプローチしています。
一人一人がもっと前向きにお金を使えて、お金を循環させることのできる世界を実現できれば、結果としていろいろな人にチャンスが生まれる。その人も夢に向かって100%で走ることができる。そういう世界って、南極の氷も溶けちゃうでしょって考え方です。
金融業界に根付く、情報の非対称性を解消し、自分自身で資産を管理・運用できたり、良い担当者や専門家を選んで相談ができれば、前向きにお金を使うということができるようになると思います。そんなお金が循環する世界の実現のため、一歩一歩、事業を進めています。本当に今、人材に恵まれていて、サービスも加速度的に成長しています。
(株式会社ZUUの採用情報はこちら)
今回ZUU様のご移転のお手伝いをさせていただき、「会社は一つのチームである」という冨田様のお考えや、会社の目標へ全社一丸となっていらっしゃる姿勢に感銘を受けました。オフィスの空間に対する思いもお伺いすることができ、私も学びの多い貴重な機会をいただけたことを光栄に思います。
オフィスに入った瞬間に感じた「熱量」の幾らかが、“計算”によって作り出されたものだと知り、大変驚きました。「狭さと熱気は正比例する」ということを、わかってはいたはずなのに、その証明を目の当たりにして、衝撃を受けました。会社の経済状況や事業計画だけでなく、ステージや空気、温度といったものまで緻密に考えられてオフィスを選び、作られていることを伺い、今後がますます楽しみになりました。ZUUのみなさま、取材へのご協力ありがとうございました!
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