HOME > officee magazine > ワークスタイル > 【ヤプリ】「いまちょっといい?」からはじまるコミュニケーションを。大切なのは、ラフさを失わない環境づくり
ソースコードを触らず、ドラッグ&ドロップでアプリを運営できるプラットフォーム『Yappli』を提供している株式会社ヤプリ。スタートアップとしては珍しい赤坂という立地を選んだ同社は、オフィスで “ラフ” な雰囲気を大切にしているそうです。
そこで今回、ヤプリでエバンジェリストを務める金子洋平さん、および広報を務める原田千亜紀さんに、過去のオフィス遍歴から空間設計のこだわりポイントなどを伺いました。(公開日:2017/09/28)
金子:創業時は青山一丁目でした。そして次に六本木を経て、現在は赤坂にオフィスを構えています。これまでずっと港区なんですよね。というのも経営陣がヤフー出身のメンバーということもあって土地勘もありますし、単純に港区が好きというのが主な理由かなと。
金子:デメリットは本当に何もないです。赤坂は落ち着いていて、すごくいい場所だなと感じています。
原田:赤坂見附駅、赤坂駅、溜池山王駅とこのエリアは使える駅と路線が多く、ランチスポットも充実しているので、とても居心地いい場所です。ランチタイムだと、料亭の食事もお手頃価格で食べられたりと、メリットしかないです(笑)。
金子:「スタートアップらしさ」を大事にしていて、内装に関してはシリコンバレーのある「西海岸」の要素を取り入れてます。たとえば木目調のドアやデスクを使ったり、ソファも麻の素材を選んで西海岸っぽさを出したりしていますね。
また機能面で言えば、ケーブルレスでミーティングができるよう、会議室にはすべてAppleTVを設置し、誰でもすぐに無線でモニターに映し出せるようになっています。またドアはスマートロックのAkerunを設置していたりと、「働きやすさ」に繋がるデバイスやツールは積極的に取り入れています。
原田:カジュアルに打ち合わせができるようなスペースを設けているのもこだわりポイントですね。コーヒーカウンターやファミレス席などを用意し、わざわざ会議室を予約して座って話す、というだけでなく、「いまちょっといい?」とカウンターで立ったまま打ち合わせをするなど、いつでもどこでもコミュニケーションが取れることを大切にしています。
金子:上下関係を感じさせないように、リーダー席を設けておらず、フラットな座席配置を意識しています。特に弊社が提供するのは若い世代が引っ張っていくスマホジャンルのサービスですから、上下関係なく意見を出し合えるためにも、フラットな組織を大事にしています。
原田:そしてフラットな組織であるために、いい意味で「ラフ」であることを大切にしていますね。服装も自由ですし、ルールも明確に決まっていないことも多いですし、直行直帰の連絡もSlackで連絡するだけ。全体ミーティングなんかも立つ人、座る人、デスクに腰掛ける人などカジュアルな感じで、スタートアップらしい光景だなと思います。
そういったラフな環境だからこそ、意見も非常に言いやすく、フラットな組織が生まれてくるのだと感じています。
金子:みんな紙が嫌いで、紙の配布物はほぼないのはヤプリらしい企業文化だなと。もちろんセールスメンバーは提案書や見積書で紙が必要になるのですが、それ以外はクラウドサービスを使ったりと、ペーパーレスですね。
あとは、Slack文化があります。雑談レベルのことも、Slackで共有。勤怠管理もSlackですし、社内に50以上のチャンネルが存在しています。ユニークなのは “フレンドクラブ” というチャンネルがありまして、ヤプリでは遠方に出張にいくメンバーも多いのでお土産をちょいちょい買ってきてくれるんですね。そこで ”フレンドクラブ” で「どこどこのお土産、置いておきますー」といったお土産共有をしていたりもします。
原田:あとは若いメンバーが多いので、飲み会が多いイメージがあります。一方で、部活や社員旅行みたいなレクリエーション系は苦手、というメンバーばかり(笑)。
ただ、社内勉強会は頻繁に行われていて、エンジニアの技術勉強会や営業メンバーの競合分析勉強会など、社員同士でスキルアップしていく光景は多いなと思います。
金子:「居心地のいい作業場」という感覚です。いわゆる “オフィス“ みたいな感じではなく、カフェに来ている感覚に近いんですよ。ここに来れば落ち着くし、一方でまわりに座っているのは相談したいなと思ったらすぐに相談できるメンバーたち。働きやすい環境、それがヤプリにとってのオフィスです。
そして今後もし移転したとしても、密なコミュニケーションが取れること、そしてフラットな関係でコミュニケーションが取れるようなオフィス設計は大切にしていきたいと考えています。一方で、スタートアップとして現状に満足することなく、サービスもそうですし、オフィスも働き方も、柔軟に変化に対応していくことも忘れずにしていきたいですね。
(text:永田優介)
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