HOME > officee magazine > オフィスインタビュー > 300坪〜1000坪 > 【ネットマーケティング】仕事と遊びの境界を“かっこいい”で埋め尽くす。個々の「スタイル」を持ち、働きやすいオフィス環境へ。
次世代のアフィリエイト支援ソリューションシステム『ALLADiN(アラジン)』や恋活マッチングサービス『Omiai』を運営する、株式会社ネットマーケティング。同社は2018年3月に青山へオフィスを移転しました。
エントランスから執務スペースの奥まで見渡せる開放的なオフィスには、カフェラウンジやナップルーム(仮眠室)、リラクゼーションサロンなどを完備。色や素材にもこだわり抜いたという、オシャレな空間が広がっています。新オフィスに込められた思いについて、同社取締役・松本英樹さんにお話を伺いました。(公開日:2018/05/29)
2017年3月末に東京証券取引所JASDAQスタンダード市場に新規上場し、1つの節目として、本格的にオフィス移転計画を進めることになりました。人員が増加して、オフィスが手狭になっていたのです。
以前のオフィスが恵比寿にあったので、移転先候補も同じエリア(渋谷区もしくは港区)に絞り、今後の拡大計画を見据えつつ、ある程度の広さを確保できるオフィスを探していました。実は3年ほど前から探していたのですが、条件に合う空き物件がなかなか見つからず、苦労しましたね。こちらの物件は新築で、エリア・広さ共に希望通りだったので、入居を決めました。
移転前から既に人員が増加していたこともあり、以前のオフィスは利用人数に対して広さが足りていませんでした。事業拡大や中間目標に向けて、全社一丸となってひたすら走り続けてきたので、オフィス環境の整備にまでなかなか手が回らなかった。今回のオフィス移転では、上場を機に新たなステージへと進んでいくためにも、働くみんなにとってより良い環境を作りたい、という思いからスタートしています。
まず、新しいオフィスに対しての“期待”を具体的に挙げていきました。「居心地がよすぎて、帰りたくなくなるようなオフィス」や「オン・オフを自由に切り替えていけるオフィス」、「おしゃれで居心地がいいオフィス」、「人に自慢できて、来ていただくお客様にも感動していただけるようなオフィス」などです。そのうえで、「あったらいいな」と思うことを、このビルで許される限り、そして予算で許される限り、全て盛り込みました。
ベースのイメージは、映画『マイ・インターン』のオフィス。そこに、僕が好きなアメリカ西海岸の要素をどんどん足していった感じです。自分で色々と仕入れた情報からアイデアを出して、その要望をふまえてデザイン会社さん(株式会社ドラフト)から提案をいただいて…その繰り返しでしたね。
いえ、実は、入居直前までオフィスの全貌を秘密にしていたんです。社長や副社長にすら明かさず、120人ほど在籍している社員のうち限られた5〜6人にしか伝えていませんでした。
社員総会でもイメージ図を見せずに、全部テキストでプレゼンするほどの徹底ぶりで(笑)。ただ、「とにかくすごいから。どこをみてもオシャレだから」とハードルは上げていきました。
オフィス作りには、色々なやり方があると思います。もちろん社員一人ひとりから意見を聞いてもいいのですが、僕自身、この会社にいてオフィスの不満は随所で感じてきましたし、周りの意見もたびたび耳にしてきました。どんなオフィスにすべきかは大体分かっていたので、今回は全て自分で決めました。
やはり、「働くみんなにとっていいオフィス環境を作りたい」という思いが根底にあります。その上で、「ネットマーケティングの社員にはこんな風に働いて欲しい」という、働き方に対する世界観をオフィスに詰め込んでいるんです。具体的には、それぞれの社員がみんな、自分たちの「スタイル」を持って働き、“働く”と“遊ぶ”を同時に実現できる。そんな世界観を新オフィスで体現しています。
僕自身の思いとして、仕事と遊びの境界を“かっこいい”で埋め尽くせたら、と考えていて。仕事ばかりできても、遊びばかり達者でもよくない。両方のバランスを取るために、社員一人ひとりが各々の「スタイル」を追求できる環境を整えました。
弊社はチームで連携して行う業務が多いので、コミュニケーションが取りやすいよう、サクッと集まって打ち合わせできる場所を随所に設けました。ソファー席やボックス、カウンター、そしてガラス張りの会議室など、気軽に話せるスペースを多くしています。
こうしたスペースは、コミュニケーションの場としてだけではなく、ちょっとした気分転換にも使ってもらえたらと思っています。カウンターで外を見ながら仕事したり、ソファーにもたれてくつろいだり。オン・オフを上手に切り替えながら、自分の「スタイル」で働ける空間作りを意識しました。
あと、エントランスから執務スペースを見渡すことのできる「スケルトン設計」も特徴です。これは、デザイン会社さんからいただいたアイデアで。中で働いている社員にとっての開放感ももちろんありますが、来社されたお客様がエントランスから見た時の印象を意識した作りになっています。
多くの企業はオフィスを新しく作る際、エントランスにお金をかけて、かっこよく仕上げますよね。僕たちの場合、今回のオフィス作りで一番こだわりたかったのは執務スペースだったんです。とはいえ、エントランスは社外の方をお迎えする場所ですから、もちろん質を落としたくない。
限られた空間で、内装を作り込まずに、来客時の印象をよくするにはどうしたらいいか?それを解決するアイデアが、このスケルトン設計でした。エントランス自体はそこまで大きいスペースではありませんが、入った瞬間にオフィス全域が見通せるので、開放感を与える狙いがあります。
このオフィスは長方形の間取りなのですが、よくある普通のレイアウトにしてしまうと、デスクの島がいくつかあるだけの、のっぺりとした空間になってしまう。
ネットマーケティングのオフィスは、とても立体的になっているんです。ガラス張りの会議室があったり、デスクの島をあえてランダムにしたり、そして場所によってはラグを敷いて、ソファーを置いて…。床もコンクリートと木材が不規則にデザインされていたり、天井も抜いているところと抜いていないところがあります。
全てを作り込むのではなく、配置や引き算で工夫する。左右非対称で、あえて空間に凹凸を入れることにより、ただ広いだけの箱が立体的になる。狙いすぎていないのにかっこいい、というのがポイントですね。
仕事の合間にしっかり横になって休むことができる個室型のナップルームや、マッサージで「心」と「体」を整えられるリラクゼーションサロン、社内外とのミーティングやリフレッシュのために使用できる多目的なカフェラウンジなどがあります。
ナップルームは「ちゃんと、ちょっと寝れる」場所にしました。昼食後など、結構利用されてますね。業務の合間に少し睡眠を取ることで、最終的に仕事の効率が上がればいいなと考えています。また、リラクゼーションサロンでは、福利厚生でマッサージと鍼(はり)の施術を受けることができます。
カフェラウンジではダウンライトを用いて、リラックスできる雰囲気にしました。映画や音楽が常に流れています。執務スペースではなく、あえてカフェラウンジで仕事をしている人もいますよ。
ここには大きいプロジェクターがあるので、例えばW杯観戦などのイベントができたらいいなぁと思っています。仕事終わりにちょっと集まって楽しめるような空間にしたいですね。
入居直前までずっと秘密にしていたこともあって、みんな非常に驚き、喜んでくれました。「いい感じにはしてくれるとは思っていたけど、はるかに想像を超えていました。本当にすごい」というのが、ほぼ全員の第一声でしたね。周りの人に自慢したくなるような、誇らしいオフィスだと感じてもらえているようです。
入居後の様子を見ていても、各々が自分の「スタイル」でオフィスを楽しんでくれていて、とても嬉しいです。例えばカフェラウンジにある大きなソファーも、「実際にそこで足を伸ばして仕事をする人いるのかな…」と少し不安だったんですけど、みんなとても自由に使ってくれていますし(笑)。そんな姿を見ると、このオフィスを作って本当によかったなと思いますね。
「しばらくの間、狭いオフィスで我慢させてごめんね」「上場まで一緒に頑張ってきてくれて本当にありがとう」「そしてこれからも新たな目標に向けて、一緒に頑張っていこう!」という思いが全てこのオフィスに詰まっているので、僕自身、とても感慨深くて。
決して平たんではない道のりをここまで歩んでこられたのは、会社の歴史を共に築き上げてくれた社員の存在があってこそ。上場を機に新たなステージへと踏み出したネットマーケティング、そして社員のみんなにとって、ふさわしい環境を実現できたと思っています。
制度面で言えば、お子さんが認可保育園に入れなかった世帯に手当を支給しています。待機児童の問題が深刻化している中で、会社として少しでも社員の生活をサポートしていけたらと思っています。弊社は社員の平均年齢が約31歳で、そのうち女性の割合が3~4割なのですが、産休・育休の取得率と復職率が非常に高いのが特徴です。今後も人員が増加していく中で、ハード面だけでなくソフト面でも働きやすい環境を整えていきたいですね。
弊社の二大柱である広告事業とメディア事業、双方で拡大計画を立て、新たな付加価値のついたサービスを展開していく予定です。上場企業として株主様に対する期待を裏切らないよう、事業成長にコミットしていきます。インターネットを通じて世の中に「NEW VALUE」を提供すべく、今後も決して歩みを止めず、挑戦を続けていきたいです。
(photo:森田剛史/text:五月女菜穂)
株式会社ネットマーケティング
会社HP http://www.net-marketing.co.jp/
移転先 ラティス青山スクエア(港区南青山1-2-6)
移転時期 2018年3月
移転規模 約510坪
利用人数 113名(臨時雇用者含む)※2018年3月31日現在
エントランスを入ると、天井の高い、ガラス張りのオープンな空間が広がり、清潔な印象を与えてくれます。家具の張り地など細かい部分にもとことんこだわられたオフィスは、まさに「かっこいい」で埋め尽くされ、とても素敵な場所でした。物件選定までは少しお時間をいただきましたが、ご満足いただけるオフィスをご用意できて、大変嬉しく思います。個人的にナップルームとリラクゼーションサロンはとても羨ましいです(笑)。この度は誠にありがとうございました。
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