HOME > officee magazine > オフィスインタビュー > 300坪〜1000坪 > 【ミクシィ】コミュニケーションを創るオフィス
「新しい文化を創る」をミッションに、1997年にIT系求人情報サイト「Find Job!」を提供開始して以来、ソーシャル・ネットワーキング サービス「mixi」、ひっぱりハンティングRPG「モンスターストライク」など、様々なサービスを創り出してきた、株式会社ミクシィさんのオフィスインタビューに行ってきました。(最終更新日:2016/11/18)
今回ミクシィさんが新設された拠点は、渋谷駅の東に位置する2016年5月竣工のオフィスビル。3フロアを借りられていて、受付は3Fにあります。
エントランススペースには選び抜かれた家具が配置され、仕切りは格子ガラスとなっているためとても開放的でした。外と中との「境界」を意識させない作りとなっています。
エントランスの奥には長テーブルの他に“ファミレス席”も用意され、打ち合わせにも、気分を変えての作業にもぴったりなスペースでした。
会議室は、意識することなく情報や活動が共有できるように、個室であってもガラス越しに中の様子が見えるようになっています。
執務スペースがこちら。スタンディングデスクが導入されていて、体型や姿勢に合わせて高さを調節可能。中には立ちっぱなしでお仕事される方もいらっしゃるそうです。
それでは、今回のオフィスづくりについて、はたらく環境課の橋本貴史さん、法務部 渉外グループの嵯峨勇さんにお話を伺っていきたいと思います。
おかげさまで「モンスターストライク」がすごくたくさんのユーザーさまに使っていただけて、開発や運用の体制として、初めは数人だったものが現在では数百人規模になりました。何がヒットするのかはなかなか予測しづらいものの、他のサービスももちろん多くの方に使っていただけるように作ったりリリースしたりしています。「モンスターストライク」がヒットしてから、どういうペースで増員してきたかの数字を持っていますので、座席数をどの程度確保しておかないといけないかを把握しているのです。そして、その必要な座席数に対して、そろそろ足りなくなるというのが見えてきたので、住友不動産渋谷ファーストタワー・NBF渋谷イーストに加えて、追加でオフィスを探そうということに至りました。
当時、住友不動産渋谷ファーストタワーの、元々はセミナールームだったスペースを管理部門が使用している状況でした。座席が足らず仕方なくそのようにしていたのですが、こちらの拠点に移すことでそれも解消しました。社長の森田の席もこちらにありますので、管理機能が近いのもメリットになるだろうという考えもありましたね。
2拠点めのNBF渋谷イーストが本社から徒歩1〜2分の距離にありましたので、今回の拠点は電車移動、というわけにはいかないというところで、本社から同様の距離で探していました。そしてこのネクストサイト渋谷ビルが、立地もサイズもちょうど良く、新築でできるという情報を得ました。渋谷という土地柄、空室も非常に少ないですし選択肢は限られますので、早速話を通して、契約に進めたという流れです。
本社から来ると信号は必ず引っかかるものの、歩道も広く、ちょうど良い距離ですね。これが例えば表参道だったり、電車で移動してだったりすると心理的な距離が遠すぎて、現状のようには使ってもらえなかったと思います。
また、このビルにはフロアを行き来できる階段が付いており、低層階のため地上フロアにも階段で下りてしまえます。例えば本社のビルですと、そもそもフロアが広いので非常階段まで行くのも大変で、扉も2枚開けなければいけなかったりするのですが。朝、エレベーターを待たなくてもいいですし、こちらでは階段を使っている従業員は多いですね。
実は今回のオフィスづくりから、プロジェクト体制を大きく変えたのです。これまでは総務グループが契約周りからデザインまで、すべてハンドリングしていました。それを、不動産契約や他社との交渉だったりを渉外グループが、意匠設計やオフィス構築をはたらく環境課が担当するという体制に変更しました。
これまでのプロジェクトは、例えば3ヶ月後に40人が入ります、というような時間的制約の厳しいものも多かったため、これまでにお付き合いのある業者さんにメインに動いてもらっていました。が、今回はきっちりコンセプト立案をして、コンペをしましょう、ということで動き始めました。Facebookさんや楽天さんのオフィスにお邪魔をして参考にさせてもらったりして、社長の森田とコンセプトを詰めていきました。
コンセプトを作るにあたって、「コミュニケーション」というのはキーワードになりました。当社はコミュニケーションサービスを生業としている会社です。人と人とが繋がって、価値や満足感を得たり生み出したりすることをご提供しています。それを会社としても自ら体現したいという考えがベースにあるのです。インターネットによって、会社に来なくても働けてしまうかもしれませんが、席が用意されているというだけでなく、オフィスに来てもらう意味を作りたいと考えました。そしてその意味は、人によって様々で良く、とにかく「オフィスに来て仕事をする方がいいな」と、それぞれが前向きな気持ちで働いてもらうことが大事かなと思います。その根っこに、オフィスだからこそとれるコミュニケーションがあってほしいと考え、オフィスづくりを進めました。
使用している3フロアの構造は同じになっているのですが、中央部分にオープンスペースだったり会議室だったりを配置しています。そういったスペースを区画の外側に配置し、「敢えて行く」ような場所にするのではなく、人の導線上に集約しました。ここを通らなければどこにも行けないようにすることで、自ずと人が行き交います。もちろん、なぜそうしたかというと、コミュニケーションの活性化が狙いです。Microsoftさんのオフィスも参考にさせてもらいましたね。
ちなみに、このオフィスをつくるにあたって、従業員からのヒアリングは一切していません。なぜかというと、そもそもどの部署の誰が移るというのは初めに決まっていなかったからです(笑)。ただ、既存のオフィスで持っている機能は踏襲すること、普段から集まっている質問や問い合わせ、不満点をクリアできるように改善することによって、従業員の声を反映できるようにはしました。また、作りっぱなしにするのではなく、使い始めてから挙がってきた課題などは、直す/直さないの判断を一つずつして、しっかり運用していきたいですね。
ひっぱりハンティングRPG「モンスターストライク」は引き続き好調を維持しています。他にも、子どもの写真・動画共有アプリ「家族アルバム みてね」や、0円からのサロン予約アプリ「minimo」、家族向けフォトブック作成サービス「ノハナ」、女性主導のコミュニケーションアプリ「Poiboy」、日本最大級のチケットフリマ「チケットキャンプ」など、ユーザーの皆さまの生活をより豊かにするサービスを提供しています。人と人の繋がりやコミュニケーションという軸で、これからも様々なチャレンジをしていき、新しい価値を提供していく、というのがミクシィグループ全体の方向性です。
(ミクシィの採用情報はこちら)
NBF渋谷イーストの開設もお手伝いしましたが、採用のスピードが早く、既存のオフィスではスペースが足りないというご相談を受けた時は驚きました。より一層の増員を見越して、当初想定より契約フロア数も増えることになり、更に驚かされました。
今回のビルは新築だったため、ヘルメットを被ってご案内したことが強く印象に残っています。内装が、これまでのオフィスとは異なるテイストで、中で働かれるみなさまの働き方もガラリと新しくなるのでは、と思いました。リモートで働くことができたとしても、出社したくなるオフィス。本当に、素敵です。
またこの環境で新しいサービスが生み出されることを、いちユーザーとして楽しみにしております。この度はまことにありがとうございました。
かつての本社オフィスにお邪魔したことがあったのですが、今回、エントランスに入った瞬間、まったく雰囲気が異なっていてびっくりしました。内と外、執務スペースと共用スペース、それぞれの“境界”が意識されにくいような作りで、ただでさえ広いオフィスが、その開放感によってより一層広く感じられました。カフェにファミレス席にスタンディングデスクにと、個人的にも羨ましい要素が盛り沢山でした。ミクシィのみなさま、取材へのご協力ありがとうございました!
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