HOME > officee magazine > オフィスインタビュー > 100坪〜300坪 > 【ハウテレビジョン】集中できる環境とコミュニケーションの共存
多様なコンテンツを掲載し、グローバルリーダーを目指す学生をサポートする新卒求人メディア「外資就活ドットコム」を運営する、株式会社ハウテレビジョンさんの新オフィスに行ってきました!(最終更新日:2014/03/27)
今回の移転プロジェクトでは、弊社が仲介だけでなく、プロジェクトマネジメント業務全般(デザイン・内装・什器選定など)のお手伝いをしました。
ビジネスチームの渋谷オフィスと、エンジニアチームの「本郷ラボ」の2拠点を統合された今回の移転。入居されたのは渋谷駅近く、明治通り沿いの「TOKYU REIT 渋谷Rビル」です。オフィスに入ると、温かみのある光と、それに照らされた木目のフロアが来訪者を迎えます。
エントランスを奥に進むと、赤くて丸い待ち合いソファの真ん中に、木が植えてあります。なんと、木は本物でした!中心の木を取り囲むように、会議室とセミナールーム、奥の執務スペースがすべてガラス越しに見えます。
執務スペースに入ってすぐのところには、鮮やかな黄緑のソファが置かれていて、社内の打ち合わせに使えそうです。
オフィス作りの考え方、そして徹底的に「ユーザーファースト」を追求するハウテレビジョンさんのサービスについて、代表取締役の音成さんに伺っていきたいと思います。
本社の渋谷オフィスでは、ビジネスチームが電話をかけていたりして、どうしても業務上ばたばたした雰囲気になっていました。そこで、エンジニアが静かな環境で開発に集中できるよう、別拠点を作ることにしました。
環境を整えたところで、エンジニアをもっと採用したい、エンジニアを採用しやすそうなところは……ということで、東京大学のある本郷を選び、「本郷ラボ」を構えました。情報系の学生が、研究の合間にアルバイトをしてくれるだろうと考えたためです。実際に、採用にもつながりましたので、期待通りの成果はありました。
意思決定のスピードをあげていくためです。2拠点体制の時は、エンジニアとビジネスチームのコミュニケーションが取りづらく、開発の方向性を決めるスピードが遅くなっていました。ベンチャーが大企業に勝てるところはただ一つ、「スピード」です。そこを強めていくために、本郷ラボの新設から半年ではありましたが、拠点の統合を決断しました。
採用の面では、渋谷にあってもここに来たいと思ってもらえるような、魅力的なオフィス作りをすることにシフトしました。
今回設計デザインをお願いしたCANUCHの木下さんに素晴らしい設計をしていただき、ビジネスチームとエンジニアの共存を実現できました。
ゾーンを分けることで、ビジネス側で電話をしていても、エンジニア側で気にならない程度に音が減衰します。ビジネスとエンジニアのゾーンの真ん中には、コミュニケーションのとれるスペースを設けました。
席と席が離れていても、動線上、偶発的なコミュニケーションが生まれるように設計されています。実際、執務室真ん中のスペースには人が集まりやすく、コミュニケーションが活発に生まれていますね。
(CANUCHによるプロジェクト紹介はこちら)
「自然」や「グリーン」というのはキーワードにしていました。エントランスの真ん中には本物の木を植えています。
また、エントランスの構えを良くするだけでなく、中の執務スペースなどがガラス越しに見えることで、実際に働いている場の風景や空気感を感じてもらい、採用につながるのではと期待しています。
私自身が2005年ごろから外資系企業を中心に就職活動をしていた経験が元になっています。理系だった私は、文系と理系で就職活動に関する情報の非対称性を痛感しました。就職活動は、知っているか知らないかで、結果に大きな違いが生じます。当時、インターネット上に有益な情報も少なかったので、内定者時代に自身の体験や考察を、後輩に伝えるような形でブログを書き始めました。
今のようにFacebookやTwitterもありませんでしたが、学生目線のメディアということで人気も出て、コメント欄に質問が投稿されたり、企業から説明会の情報が提供されたりと、ちょっとしたプラットフォームのようになっていました。そんなブログ運営が、「外資就活ドットコム」の原体験といえます。
旧来の求人メディアは、売上規模を拡大させるために、いかに掲載企業を増やすか、ということに注力してきました。売上を上げるためにはクライアントの目標達成を助ける必要があります。そういったクライアントファーストの追求によって、とにかく応募数を増やすために「一括エントリー」といった形で志望度の低い学生からもエントリーを集めてしまう、という弊害も生まれました。
一方、「外資就活ドットコム」は、ユーザーファーストを徹底追求して運営しています。学生のために、どういうメディアがあればいいか、どんな情報が必要か、という判断基準です。掲載企業は、外資系企業を中心に、日系のトップ企業やかなりグロースのあるベンチャー企業。プロフェッショナルを育成したり、新卒から十分以上に裁量権を与えるような優良企業に多くご出稿いただいております。
会員あつめに広告を一切出しておらず、全て口コミで学生の方々に知っていただいております。こういった口コミが生まれるためには、いかに面白いか、使えるか、良かったか、という“感動”をコンテンツの力で生み出さなければいけません。こういったユーザーファーストの追求によって、今では東大生の2人に1人、慶應生の5人に2人に会員登録していただいています。
現在は「外資就活」というターゲットに限られていますが、今後は他のいろいろな切り口で展開していきたいと思っています。
我々は、すべての人が仕事で自己実現ができる社会の実現を目指しています。イヤイヤだったりイマイチだと感じながら働くのではなく、面白いことができていて、楽しく働いているという世界です。その方が生産性も高いでしょうから、企業や社会にとっても良いと思います。
そのためには、採用でマッチングをいかに正確にやるか、というのが大事になってきます。ミスマッチをなくしていくため、企業さま1社1社の採用戦略について考えたり、入社後も活躍できているかどうかを定点観測していかなければなりません。ユーザー動向のデータ分析、そしてそれをどのようにユーザーに見せていくか、というのが今後肝要になりますので、エンジニアを中心に積極的に募集しています。(ハウテレビジョンの採用情報はこちら)
今後は新卒採用という領域だけでなく、企業と人の理想的なマッチングを目指す「仕事のプラットフォーム」として、ユーザー体験をいかに良くできるかを追求していきます。
お問い合わせをいただいたのが12月の初旬、ご移転のおよそ2ヶ月前でした。物件選定、内装の決定など、音成様の意思決定のスピードには驚かされるばかりでした。設計デザインを手掛けていただいたCANUCHの木下様および協力内装工事各社様のスピードにも驚愕でした。
「外資就活ドットコム」の事業のきっかけ、今後の展開を改めてじっくりお伺いができました。徹底的にユーザーファーストにこだわる……自分自身ももっとユーザーファーストに行動できるよう頑張りたいと思います。
「外資就活ドットコム」という運営サイト名から、オフィスは堅いイメージかな、と思ってお伺いしました。エントランスに入ると、そんな予想とは真逆の、温かみがあり、カラフルで生き生きとしたオフィスだと感じました。
代表の音成さんとは初めてお会いしましたが、高校・大学の先輩ということに加えて、事業のお話を直接伺ったことでますます応援する気持ちが強まりました。今後のご発展が、本当に楽しみです。インタビューへのご協力、ありがとうございました!
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