HOME > officee magazine > オフィスインタビュー > 100坪〜300坪 > 【ココペリ】人が集まりやすく、社内外の交流が頻繁に生まれるオフィスを目指して
株式会社ココペリさまが紀尾井町ビルにオフィスを移したのは、2021年10月。賃貸物件探しでもっともこだわったのは「コロナ禍でも人が集まりやすい広いオフィスであること」だそうです。
株式会社ココペリさまに、新オフィスを選んだ理由や内装のポイントなどを伺いました。(記事公開日:2022/09/29)
今回の移転の最大の理由は、コミュニケーションを大切にしたいという想いからでした。人員増加による拡張移転なのですが、リモートワークを取り入れていたので、すぐに席が足りなくなるということはありませんでした。そのため、「移転は急がなくても良いのでは」という意見も社内にはあったんです。しかし、新たなメンバーもどんどん増えていく中で、コミュニケーションが失われていってしまうのではないかという危機感があり、人が集まりやすい広いオフィスへの移転を決断しました。コロナによって、複数人での食事などができなくなったことも、移転を後押ししました。
こうした経緯もあり、新しいオフィスではコミュニケーションを促す工夫を大切にしました。仕切りが無くオープンで、どこにいても全体を見渡せるようになっています。また、コミュニケーションが生まれやすい内装の配置や、家具の工夫をすることによって、社内での会話が活発化しました。全社的な一体感も実感でき、団結力も増したように感じています。
広くなったことで業務環境も大幅に改善しました。席だけでなく会議室も増えましたし、集中ブースなどの設備も整いました。スペースに余裕があるので、「オフィスに立ち寄りやすくなった」という声もよく聞こえます。Zoom配信に役立つ機材を取り入れ、家具もしっかり良いものを選んだこともあり、「家よりも環境が良い」と言ってもらえることも増えました。オフィスの方が業務が捗るメンバーも多いので、席の空き埋まりを気にすることなく、快適に使える場所になったと思います。
大きく3つのエリアに分かれており、それぞれにテーマと使い方を設定しています。
1つめは、「リバー」という流動性のあるエリアです。コミュニケーションをとりながら執務ができることを目的にしています。チェアやデスクは可動式のもので揃えており、ちょっとしたミーティングや、突発的な会話への参加もしやすくなっています。色味や素材は、明るく爽やかな雰囲気に仕上げました。あえて他エリアよりも床を一段下げており、エリアの区分を感覚で認識できるようにしています。見える景色が変わることで気分転換にもなっています。
2つめが、中央にある「キャニオン」というバーラウンジのようなスペースです。人が集まってワイワイできる雰囲気のエリアです。コーヒーマシンなどを置いて、人が集まりやすくなる工夫もしています。オフィスの真ん中にあるため、誰が社内にいるのかが確認しやすいというのもメリットですね。エリア移動の際も通る場所ですし、様々な人とすれ違うので、社内の「ちょっとした会話」が増えました。18時以降はお酒も飲めますよ。
3つめは、「フォレスト」という集中スペースです。各席にモニターを完備し、長時間座っても疲れないオフィスチェアも用意しています。内装は、グリーンを基調とした落ち着いた雰囲気です。ぐっと集中したい人向けに、視線が遮られる仕様のチェアもあります。
各エリア間にパーティションは一切無く、区切りは雰囲気の変化と床の高さで演出しています。そうすると、移動がしやすいですし、全体が見渡せるので一体感も生まれます。突発的なコミュニケーションも生まれやすいです。
また、エリアによってチェアやテーブルをバラバラにすることで、多様性も表しています。席は決まっておらず、その日の気分や業務によって好きに選べるようにしています。
一方、会議室は片側の壁沿いに並べて設置しました。コミュニケーション活性化のためにオフィス内にちりばめる案もあったのですが、社内外に対する「ビジネス感」も大切にしようという意見が挙がり、このような形になりました。結果、見通しも良いですし、雰囲気も整頓され、正解だったと思っています。各会議室の名前は社内で公募してつけました。たくさんのアイデアが寄せられ、結果、当社の社名「ココペリ(アメリカ・インディアンの精霊)」にちなんでそれぞれ精霊の名前がつけられました。会議室の中には、精霊の役割に関するオブジェを置いています。謎掛けのような感じで、お客さまとの会話のきっかけにもなっていますよ。
リモートワークと出社のハイブリッド制で、フルフレックスの働き方を取り入れています。決まった時間に出社することが困難な人も、自身の事情に合わせた勤務ができるようになっています。フレキシブルな働き方が当たり前な雰囲気です。お子さんがいるメンバーも多いですよ。
オフィスへの出社に関するルールも特に設けていませんが、定期的にオフラインでのミーティングや1on1を行い、顔を合わせる機会を積極的に作っています。実際に会ってコミュニケーションをとることは、イノベーションを起こしやすくするだけでなく、感覚のすれ違いを防ぐことにも繋がっています。それ以外の普段のやりとりは、チャットやオンライン会議で行うことが多いです。
今後は、オフィスを活用したオフラインでのイベントを増やし、メンバーが楽しく働きやすくなる施策を多く行っていきたいです。また、社内だけでなく、社外の方にも楽しんでいただけるようにも進化させ、社内外の交流が頻繁に生まれるオフィスにしていきたいと思っています。
(photo:呂 翔華/text:呂 翔華・福家 実咲)
株式会社ココペリ
会社HP https://www.kokopelli-inc.com/
入居物件 紀尾井町ビル
所在地 東京都千代田区紀尾井町3-12
移転時期 2021年10月
移転規模 約190坪
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