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【Grand Central】オフィス移転は企業成長の過程の一つ。シンボリックな東京オフィスを「ゴールデンポイント」として掲げ、企業価値に磨きをかける

「経済社会に灯火を」をビジョンに掲げ、元キーエンスのトッププレイヤーたちが集結し創業した、セールス領域に特化した国内最大級のコンサルティングカンパニーである株式会社Grand Central。各企業の事業成長の核となるセールスマーケティングを一手に担う「サプライチェーン」としてのインフラカンパニーになることを目指し、創業からたった3年で急成長を遂げています。

同社が東京の拠点をシェアオフィスの一室から住友不動産東京三田サウスタワーに移したのは、2024年9月。オフィス探しで最もこだわったのは「ビルとGrand Centralのブランディングとの親和性」だそうです。

株式会社Grand Central 代表取締役CEOの北口さまに、新オフィスを選んだ理由や内装のポイントなどを伺いました。(記事公開日:2024/10/08)

惜しみないオフィス投資が短期の企業成長を促す。離職率は1桁%を持続中

── オフィス移転を検討されたきっかけを教えてください!

今回の東京オフィスの移転は、採用強化が一番の目的でした。もともと名古屋で事業をスタートし、事業成長に伴って東京でシェアオフィスを借りたのですが、より組織をスケールさせるためには採用力の高いオフィスが必要不可欠と判断しました。

今は名古屋と東京の二本社制で、一部機能はまだ名古屋に残っていますが、ほとんどの機能などは東京に移っています。今回の東京オフィス移転および機能移管によって、約25名の従業員が名古屋と大阪から東京へ異動しました。今後も採用を強化し、ゆくゆくは220名程度になるまで現在のオフィスを利用する予定です。

Grand Centralのロゴマーク「ゴールデンポイント」

Grand Centralのロゴマーク「ゴールデンポイント」

── 創業から2年半で急成長を遂げていらっしゃいますね。

そうですね。1期目からトップラインの更新を維持していますし、増員のたびにオフィスを拡張移転しており、東京の新オフィスも実は6拠点目です。今回の移転で東京オフィスは350坪になり、過去最大の投資となりましたね。3年前の創業当初は自宅兼オフィスだったことを考えると、オフィスを通じて企業成長を実感します。

企業成長の要因のすべては、優秀な人材をコンスタントに採用できているからだと思います。もちろん弊社のバリューや戦略への共感も大きなポイントですが、各拠点のオフィス環境も応募数に影響しているのではないかと思いますね。

というのも、現在離職率は1桁%で維持しているのですが、実は弊社は部活動や社内イベントなどの基本的なもの以外の福利厚生は特に無いんです。それでも離職率を低く維持できているため、少なからずオフィスや働き方が影響しているのではないかと自負しています。オフィスの快適性が採用や従業員満足度人事にどこまで寄与しているか、実際に計り知ることは難しいですが、今後もオフィス投資は惜しまない方針です。

エントランスには「ゴールデンポイント」モチーフのオブジェが飾られている

エントランスには「ゴールデンポイント」モチーフのオブジェが飾られている

執務室側もガラス張りで、見晴らしの良い社長室

執務室側もガラス張りで、見晴らしの良い社長室

── 話はオフィスに戻りますが、エリアを田町にしたのはなぜですか?

田町にこだわりがあるというわけではないですが、とにかく交通の便がいいことを重視していました。田町は、新幹線が通っている品川からも近いですからね。

また、メンバーが近くに住みやすいかどうかも重視しました。当初は六本木や丸の内周辺も案に出ていましたが、近隣に住めるようなエリアではないですよね。職住近接を叶えたいメンバーのために、また東京オフィスを拡張させた目的の一つでもあった「メンバーの生活圏の選択肢を増やす」を実現するために、少しでも周辺に住めるエリアがある田町を選びました。

── 住友不動産東京三田サウスタワーにした決め手は何ですか?

立地や広さ、ビルグレードなどの総合的な評価で、田町のランドマークである住友不動産東京三田サウスタワーに決めました。

今後の人員増加を加味しても3年は入居できる広さを確保できましたし、ビルのエントランスから感じる覇気と重厚感から、弊社のブランディングとの親和性を強く感じました。

代表自ら企業イメージをオフィスへ落とし込み、シンボルとして求心力のある空間へ

── 内装のこだわりポイントを教えてください!

まずは、コーポレートカラーである「何色にも染まらない”ブラック(Bright Black)”」を基調にし、ゴシック調で荘厳な印象のオフィスをテーマに仕上げました。これは他拠点も同様で、拠点間の統一感も大切にしています。ベンチャー企業のオフィスはやわらかい雰囲気の内装が多い印象ですが、弊社は企業イメージを体現したゴシックな印象を与えるデザインにしています。

エントランス(中心にはシンボルとなる円形の会議室)

エントランス(中心にはシンボルとなる円形の会議室)

レイアウトに関して言うと、一番こだわったのはオープンな会議室ですね。導線の真ん中にガラス張りの会議室があり、フロントとコーポレートで執務スペースが左右に分かれています。コミュニケーションの場を中心にオフィスが広がっていく設計にすることで、自然と社員が集まれる空間ができたと感じています。

会議室はすべてガラス張りで、仕切りを感じさせない造り

会議室はすべてガラス張りで、仕切りを感じさせない造り

また、壁に描かれている大きな絵画もこだわりの一つです。壁画は東京オフィスだけではなく他拠点にもあり、すべて同じ海外アーティストに依頼しました。東京オフィスは執務スペースが左右に分かれているので、2枚の壁画があります。

モチーフになっているのは、弊社Grand Centralの社名の由来にもなっている「グランド・セントラル駅」のあるニューヨークの街並みです。世界最大級の駅を有する街並みを眺めながら仕事がしたいと思って、このモチーフを選びました。

社名の由来「グランド・セントラル駅」のあるニューヨークの街並み

社名の由来「グランド・セントラル駅」のあるニューヨークの街並み

執務スペースの壁に直接描かれている

執務スペースの壁に直接描かれている

── 社名はなぜ「グランド・セントラル駅」からつけられたのでしょうか?

私がアメリカに留学していた頃に感じたことに由来しています。こんなに広いアメリカの中心(出発地点)として君臨していて、そこからどこにでも行けてしまうような駅である「グランド・セントラル駅」のように、クライアントが向かいたい目的地へ必ず導くことのできるリーディングカンパニーでありたいと思いました。

また、120年もずっと世界最大の駅であり続けていることから、自分が立ち上げる会社も同じでありたいと思い、名前を拝借してGrand Centralと名付けました。

── 物語を感じられる内装ですが、どなたが担当されたのですか?

私がプロジェクトマネージャーとなり、内装業者さんと直接やりとりをして作り上げました。企業ブランディングやビジョンを最も熱量高く、かつ鮮明に伝播したく、自分でアイデアを出して、それを内装業者さんに実現していただいたという感じです。

他拠点や過去のオフィスも含めて、ずっと弊社のオフィス内装を担当していただいている業者さんなので、私の要望を汲み取ってもらえる関係性というところが大きいですね。

オフィスへの投資は惜しまない方針のため、内装は妥協せず作り上げています。創業以来最も大きな投資となりましたが、かなり満足のいくオフィスになりました。

リフレッシュエリア

リフレッシュエリア

リフレッシュエリアからも中心の会議室が見えるつくり

リフレッシュエリアからも中心の会議室が見えるつくり

スタンドカウンター

スタンドカウンター

「出社したくなるオフィス」を徹底研究。家より快適なワークプレイスを実現

── ワークプレイスについて、大切にされていることを教えてください!

とにかく快適に業務を行ってもらうことを一番に考えています。たとえば、東京オフィスはあえてフリーアドレスにせず、固定席制としています。固定席にすることで、常に自分が使いやすい状態にできますし、使用ツールをセットしたままにすることができるので、無駄な移動時間・セッティング時間を削減することができます。

また、チームメンバーが固まって座れるよう戦略的にデスク配置をしているので、その場で声をかけたり起立するだけで7~8名のチームMTGを始められます。

エントランスの右側に広がる執務室エリア

エントランスの右側に広がる執務室エリア

エントランスの左側に広がる執務室エリア

エントランスの左側に広がる執務室エリア

また、多くの営業メンバーはすぐ通話やMTGができるように高性能イヤホンをつけたまま業務を行っているので、席が離れたメンバーとSlackで通話する場合もありますね。効率を最大限に考慮しているので、全員が同時にリモート会議をしても音や声に邪魔されない環境が作り上げられたと思っています。

── とても生産性が上がりそうな環境ですね。一方で、リモートワークは導入していますか?

弊社は100%出社体制を採用しています。これは創業当初から変わっておらず、全拠点・全職種フル出社です。コロナ禍でリモートワークを基本とする企業が増えましたが、最近は出社ルールに回帰するトレンドもありますよね。弊社はそのトレンドの前から出社必須を貫き通してきました。

ただ縛るためのルールではなく、「出社したくなるオフィス」を徹底研究して、家よりも仕事が捗る環境を提供することを念頭にこの体制を実現し続けています。これがオフィス投資を惜しまない理由の一つでもあります。加えて、平均年齢26歳と非常に若い組織であるため、先輩や同期から学ぶだけでなく、知恵やスキルを盗みやすい環境を創ることも、非常に重要なエッセンスです。

できる限り仕切りを作らないことでメンバーの距離を近くし、自然と会話が生まれる環境にしていますし、ガジェット設備やオフィスチェアにも投資して、家よりも快適な環境を提供しています。また、オフィスでの昼寝もOKにしているんです。ランチ時はみんな自分の席やラウンジで昼寝していますよ!

仕切りのないMTGエリア

仕切りのないMTGエリア

椅子も品質にこだわり、イトーキのフリップフラップチェアを採用

椅子も品質にこだわり、イトーキのフリップフラップチェアを採用

── オフィスへの投資以外で、コミュニケーション活性化のために行っている取り組みはありますか?

毎月チームごとに目標を設定して、それを達成したら達成会を開催しています。弊社のメンバーは平日に頻繁に飲みに行く人ばかりではないので、目標達成のために日々タスクを進めていき、達成できた際にみんなで乾杯してお祝いをするという雰囲気があります。

とはいえ、会社からなにか大きく働きかけるようなことはなくても、メンバー同士で話しやすい雰囲気づくりは常に行ってくれていますね。

15階からの景色を眺めながらの休息

15階からの景色を眺めながらの休息

── 新オフィスが事業や会社の成長に与える影響について、今後期待されていることはありますか?

採用強化、これに限りますね。東京オフィスの利用者はまだ30名ほどですが、採用を今まで以上に伸長させていきたいと思っています。応募者の方には積極的にオフィスに来社してもらって、働くイメージを膨らませてもらえたらいいですね。

また、東京のクライアント様をオフィスにお招きする機会も増えると思います。新オフィスを見ていただくことが、提供サービスの品質や信用度向上につながると期待しています。

── それでは最後に、今後のオフィス戦略を教えて下さい!

今後も基本的なスタンスとしては、オフィス投資に注力していく予定です。拠点数も増やしていきたいと考えており、ゆくゆくは韓国・ベトナム・フィリピン・タイなど海外にも展開していこうと思っています。

もしメンバーの中でライフステージの変化によって転勤が避けられなくなった人がいた場合は、それに合わせて国内でまた拠点を展開させる可能性もゼロではないです。どこまでも柔軟に、オフィス投資を惜しまない姿勢を貫いていきたいと考えています。

表札


(photo・text:福家 実咲/写真一部・Grand Central様ご提供)

株式会社Grand Central

会社HP https://grandcentral.jp/

入居物件 住友不動産東京三田サウスタワー

所在地 東京都港区三田3-5-27

移転時期 2024年9月

移転規模 約350坪

利用人数 約30名


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