【ドミノソフト】オフィス移転が従業員間のコミュニケーションを考えるきっかけに

システム開発業務のデジタルで冷たいイメージと真逆の、アナログで温かみのあるオフィス

畳の小上がり

多様なジャンルの本

執務スペース

── オフィスの決め手を教えてください！

オフィス探しが起業のタイミングと同時だったので、営業開始までに入居とインターネット回線設置が間に合うことが必須でした。その上で、新宿近辺、トイレが男女別であること、さらには金額の上限ギリギリという、すべての条件を満たす物件でした。

最初は新宿駅近辺で探していたのですが、エリアを絞るとなかなか希望に合う物件が見つからず。最終的に、新宿へのアクセスが容易な西新宿五丁目駅の本物件に決めました。

47さんに物件探しをお願いしたのですが、担当の細田さまにはとても感謝しています。

── 内装のポイントを教えてください！

当社はシステム開発が主な業務で、デジタルで冷たいイメージがあるので、オフィスはその真逆のアナログで温かみのあるイメージにしたいと考え、木や畳、植物などを意識して取り入れました。床はもともと一般的なタイルカーペットでしたが、木目調の素材に貼り替えました。また、ミーティングスペース兼憩いの場として、畳の小上がりも設置してみました。

すべて自分たちで工事したので、慣れない作業で大変でしたが、「自分たちのオフィス」という感覚が得られました！本物件がはじめてのオフィスで、ホーム感が欲しかったので良かったです。掃除や管理をしっかりして、大事に使っています。

入居から2年が経ち、先日レイアウトの変更を行いました。来客用のパーティションで区切った会議室を潰し、執務スペースを拡張しました。コロナ禍で顧客とのミーティングがほとんどオンラインになり、来客が極端に減ったためです。来客時は畳の小上がりを使用しているので、大きな不便はないですね。

── ワークプレイスの取り組みを教えてください！

これまで、オフィスでは居心地の良さを大切にしてきました。ですが、コロナにより弊社でもリモートワークが増える中で、居心地の良さだけでなく従業員間のコミュニケーションにどう活用できるか、考える必要が出てきたと感じています。コミュニケーションを軸に置いて、オフィスのコンセプト・デザインをどうするか、日々考え続けることが大切だと考えています。

たとえば、オフィスの価値のひとつに「他の人の会話が聞こえてくる」というものがあると思うんです。自分の業務に直接関係しない会話を聞くことが、偶発的なインプットになり、成長に繋がっていた一面もあると思います。

なので、今後はそういった成長やコミュニケーションが促せるような仕組みづくりも必要だと考えています。今まではオフィスに来るのが当たり前でしたが、そうではなくなった今、オフィスという場所だけがあれば良い、というわけではなく、オフィスに来る理由を明確な言葉にしていく必要があると思います。

短期的な目線では、リモートワークには様々なメリットがあると思うのですが、長期的な目線で個人と会社の成長を考えると、やはり顔を合わせる機会もあった方がいいと考えており、しばらくはハイブリッド型の勤務をすすめる予定です。従業員には、ぜひ前向きな気持ちでオフィスに来てほしいので、出社して良かった！と思えるような、体験価値向上の施策を考えていきたいです。

当社はまだ「出勤」の価値を見つめ直している最中です。その答えが出たときに、今後のオフィス戦略が立てられるのだと思います。

（photo：呂 翔華／text：呂 翔華・福家 実咲）