HOME > officee magazine > オフィスインタビュー > 100坪〜300坪 > 【クーリエ】働きやすさと採用力を意識したオフィス移転。レイアウトの工夫でコミュニケーションも活性化
介護に関わるすべての人に向けて価値ある情報を届けるポータルサイト『みんなの介護』を運営をしている、株式会社クーリエ。老人ホームの立地や費用、施設内にいる介護スタッフの職種や人数など詳細な情報を提供しています。
介護メディアとともに成長してきたクーリエが、2018年6月にオフィスを移転したのは恵比寿ガーデンプレイスタワー。レストランや映画館・ショッピングフロアなどを備える複合施設で、まさに恵比寿のランドマークとも言える物件です。
そんな恵比寿ガーデンプレイスを拠点に選んだ理由や、オフィスのこだわりについて、メディア担当の安濃さんにお話を伺いました。(公開日:2018/11/28)
前のオフィスが手狭になったためです。前のオフィスでスタッフが約40名を超えたころから、「いよいよ限界じゃないか」という話になりました。すぐに50名くらいに増員する予定がありましたし、将来的には100名規模にまで人員を増やして事業拡大することを見越していたので、オフィスの移転を決断しました。
物件選びでこだわっていたのは「1フロアであること」です。弊社では日頃から部署をまたいで仕事をすることが多いので、同じフロア内でコミュニケーションが出来ることを重視していました。47の村上さんにオフィス物件を提案いただき、何棟か内見をしましたが、最終的にはこちらの恵比寿ガーデンプレイスを選びました。
単刀直入にいうと、「恵比寿ガーデンプレイスだから」ですね(笑)。ミーハーな発言に聞こえるかもしれませんが、「恵比寿ガーデンプレイスに会社がある」という事実は求心力を高めると思っています。採用面での影響力も期待していましたし、駅から近く交通の便も良いので、働きやすい環境づくりにも直結すると思いました。
一時は別の物件で決まりかけていたのですが、恵比寿ガーデンプレイスに空きが出そうという情報が入って飛びつきました。そこからはトントン拍子に決まりましたね。
オフィスは、最大110名ほど入る広さです。執務室を中央に配置し、その周りに会議室3つと休憩スペースを設けました。執務室から会議室と休憩スペースに直接入ることができる動線になっているので、新たに通路を作る必要がなく、空間をうまく使えた作りにできたと思います。
執務室は、効率的に仕事ができるようレイアウトを工夫しました。社内には5つの部署があり、中でも特に他部署との連携が多い編集部をフロアの中心に置いています。営業部からクライアントの要望を受けてコンテンツに反映させたり、営業部からもらった要望をシステムの開発部に回したりと、編集部は間に立つことが多いんです。レイアウトを工夫することによって、部署間のコミュニケーションを円滑に進めることができます。
椅子は執務室、会議室ともに座り心地にこだわって選びました。内勤している時間の長さを考えると、椅子の座り心地も業務効率に影響してきますよね。執務室の椅子はすべて、デザイン性と機能性を兼ね備えた「セイルチェア」を採用しています。背もたれのフィット感が心地よく、アーム部分(肘かけ)を体格や姿勢に合わせて調整できるので快適です。何よりスタイリッシュなデザインで見栄えが良いですよね。チェアの色は、コーポレートカラーのグリーンを選びました。
会議室の椅子は、重厚感のあるものを選びました。「仰々しすぎない?」という意見もあったのですが、会議室は外部の方の目に触れる場所でもありますし、今後会社がさらに大きくなっていくことを見据えてこだわりました。背もたれが高くゆったりと座れるようになっています。
休憩スペースには、コーポレートカラーのグリーンを意識して取り入れています。遊び心というか、スタッフの気持ちが安らぐような環境づくりをしていますね。
ファミレスっぽいボックス席、カウンター席、こあがりの和室の3種類作りました。昼休みには、カウンター席でランチをとってその後和室で昼寝をするスタッフもいます。恵比寿ガーデンプレイス内には社食もありますが、やはりオフィス内でランチを取る人もいますから、よく使われていると思います。
和室はよほど居心地がいいのか、朝の始業前に和室でくつろいでいるスタッフもいるくらいですよ。
スタッフ同士のコミュニケーションになるかなと思い、執務室の奥に卓球台を置きました。一応、ミーティングテーブルにもなる卓球台なんですけど、想像以上にみんなが卓球を楽しんでいるので驚きました(笑)。就業時間を過ぎるとカンコンカンコン音がし始めて、何をしているのかと思ったら、終業後の“一杯”を賭けて対戦していたり。ちょっとした息抜きになっているようで、置いて良かったですね。オフィス内でオンオフの切り替えができるのは重要なことだと思います。
スタッフからはとても好評です。雨の日でも恵比寿駅から濡れずに通勤できることも、働きやすさにつながっていると思いますね。
採用面でも大きな反響があって、営業部とアルバイトの応募は、なんと2倍近く増えました。恵比寿は交通の便がいいので、東京都内に限らず、横浜や埼玉など、さまざまな地域から応募があります。通いやすい立地というのは魅力的ですよね。何より、誰もが知っているビルにオフィスがあるということも1つの安心材料になっているのではないかなと思います。
終業時間はしっかり区切るようにしていて、19時半をすぎるとオフィスの電気を消しています。スタッフは19時半までに仕事を終えられるよう最大のパフォーマンスをする意識を持つことで、効率を考えながら仕事する習慣が自然と身についていると感じます。
また、業務に必要な書籍は会社負担で積極的に購入しています。執務室の奥に特注の大きな本棚を置いていて、スタッフは誰でも自由に読むことができるんです。企業理念にもある「確かな価値を持たせた情報」を発信するためには、インターネットだけではなく書籍を通じて、さまざまな情報源をもつことが大切だと考えています。
『みんなの介護』は、老人ホームなどの介護保険施設の情報を軸に、介護にまつわるさまざまな情報を発信するメディアです。情報過多の時代だからこそ、「価値ある情報を正しく運び届ける」という企業理念のもと運営しています。
掲載施設数の多さだけでなく、コンテンツの質にもこだわっています。施設紹介のページでは、サイト訪問者が360度ビューで施設を閲覧できるようにしたり、通常は施設見学に行かないと分からないような細かい情報まで取材をして記載したり。ある程度の興味関心を高めたところでユーザーが施設見学に行くので、ユーザーだけでなく施設側にとっても有益だと思います。
その他に、介護にかかる費用や、介護を始めた時にガイドになるような情報(例えば、ベッドから車いすへの移行方法の動画など)を配信しています。
介護に関わる当事者に寄り添い、本当に求められている情報を追求している点も、価値ある情報を届けていると定義できるポイントではないかと思います。
『みんなの介護』がサイトとして成熟してきたので、その太い幹を軸にして、介護生活を支えていくサービスを展開していければと考えています。
例えば、介護の現場に必要不可欠なものといえば介護食がありますよね。介護食の提供をサービスとして考えた場合、介護食を運び届けるための物流や、介護食を作るための農業など、他の領域でも事業を展開することができるのではないかと思うのです。介護という太い幹から分岐するあらゆるサービスにまだまだ可能性があると感じますし、実際にクライアント様からもさまざまなご要望をいただいていますね。
良くも悪くも、介護ってビジネスの観点から離れたところにある存在なんじゃないかと思っていて。現場では、効率よりも重視されることがたくさんあります。それはとても大切なことだけれど、一方で介護者と被介護者、双方にとっても心地よく幸せな空間をつくるためには、効率を上げることも不可欠だと感じているんです。我々は介護業界が抱える課題を解決すべく、今後も事業を展開していき、より良い介護サービスを提供できる手助けになれればと思っています。
(photo:森田剛史/text:小熊歩果)
株式会社クーリエ
会社HP https://www.courier.jpn.com/
移転先 恵比寿ガーデンプレイスタワー
住所 渋谷区恵比寿4-20-3
移転時期 2018年6月
移転規模 約55坪→約141坪
クーリエ様から移転のお声がけをいただいた当初、恵比寿には100坪以上を取れる物件が全くありませんでした。そんな中で募集開始した恵比寿ガーデンプレイスは、近隣でオフィスをお探しの企業様から大変な注目を集めていました。高い競争率の中、クーリエ様には大変なご協力をいただき、無事にご入居の運びとなりました。今回のインタビューで移転前から大事な要素だった求人応募が大幅に増えたと伺い、嬉しく思います。この度はご移転のお手伝いをさせていただき、ありがとうございました!
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