HOME > officee magazine > ワークスタイル > 【ホワイトプラス】オン・オフを大切にする空間こそが、個々人の自由闊達な働き方を実現する
“新しい日常をつくる” というビジョンを掲げ、クリーニング業界において新しい価値を生み出そうとしているのは、「リネット」運営の株式会社ホワイトプラス。そんな同社のオフィスは「オン・オフのある空間」をテーマに様々なワークスペースを用意し、さらに自由な働き方を推奨する文化が存在していました。
そこで今回、ホワイトプラスで人事を務める高見氏に、同社のオフィス設計から働き方まで、新しい日常をつくる舞台裏についてお話を伺いました。(公開日:2017/08/10)
一番はじめは、取締役の自宅です。そのときは創業メンバーの3名だけで、シリコンバレーのスタートアップのように、ガレージに集まって作業をするところからのスタートでした。その次に田町でオフィスを構え、続いて2013年の資金調達を機に渋谷へ移転。3年ほど渋谷にいましたね。
そしてメンバーも増え、渋谷のオフィスも手狭になってきたので2017年1月に、いまの五反田のオフィスに移転。五反田以外にも目黒や恵比寿などのエリアも候補として探してはいたのですが、アクセスがよいので決めました。
オフィス自体は五反田駅から10分ちょっと歩くのですが、JR、都営浅草線、東急池上線など複数路線が利用でき、かつJR大崎駅からも歩いて来れるため、アクセスがよいんですよね。
執務スペースに関して言えば、コミュニケーションを促進したいと思い、動線で会話が生まれるようデスクはランダムに配置しています。またデスクはフリーアドレスにしており、自由な場所、好きな場所で働けるようにしています。とはいえ、フリーアドレスだとなんだかんだでプロジェクトごとに固まりがちではありますが、組織変更やレイアウト替えがあってもスムーズに移行できるのはフリーアドレスの利点だなと感じています。
ちなみに弊社の場合ですと、シフト制で働いているアルバイトの方たちも多いので、ランチの時間がバラバラだったりするんです。そこでランチスペースには、いつでも気軽に使えるようファミレスのような席を設けたり、カフェのような席を設けたりと、広めに設計しています。
そうですね。ファミレス席やカフェ席もそうですが、「オン・オフのある空間」をテーマに、オフィスは設計されています。そのためデスクスペースやオープンスペース以外にも、集中部屋を用意したりと、メンバーが各々でオン・オフを切り替えられるような空間を用意しています。
そしてオン・オフを大切にするのは、オフィス設計だけでなく “働き方” でも強く意識しています。たとえば、リモートワークには柔軟に対応していて、職種によっては週一の在宅ワークを推奨しています。
また「祝日プラス」という制度がありまして、「土曜日が祝日だと残念感あるよね」ということから振替休日を付与しています。他にも入社してすぐだと有給休暇がなかったりすると思うのですが、弊社では入社時点で入社月に応じて最大15日の休暇を付与していたり。週に1回アロママッサージを受けたり健康管理のアドバイスをもらえるような保健室を開催したりしています。
1つはベンチャーということもあり、昔から働きすぎたり、頑張りすぎるがゆえにメンバーが体を壊しがちだったんですよね。そこで「体を労る文化」が自然とできてきた、というのがあります。
またもう1つは、会社のビジョンとして “新しい日常をつくる” と掲げており、新しい日常として「自由闊達な働き方を実現したい」という想いがあるからです。そのため従来の働き方にとらわれず、柔軟性のある働き方を個々人に対応してきました。
たとえば、地元の関西に戻ることになったメンバーがいたのですが、弊社は関西に支社はありませんから、従来的な考え方をするのであれば退職するしか選択肢がなかったわけです。しかし会社が嫌いになったわけでもなく、ただ関西に住むというだけで会社を辞めてしまうのはどうなんだろう、ということから、「完全リモートワーク」という形を提案し、いまでも活躍してもらっています。
また、子育てなどで就業時間が短いメンバーが、パートではなく正社員として働けるように「時短正社員」という雇用形態を用意しています。また制度ではないのですが、子連れ出勤をされる方もいます。夏休みなどでお子さんがどうしても1日何もない日があったりするじゃないですか。そこでお子さんを会社へ連れてきて、宿題をさせるなんてシーンもありましたね(笑)。
このように、それぞれのライフイベントに合わせた「働き方」をこれからも応援していければなと思っています。
オフィスは「安心して挑戦できる場所」だと思っています。職場において目の前の仕事以外でストレスを抱えてしまったら、組織の成長スピードを加速させられないなと。ベンチャー企業である以上、オフィスは思う存分に戦える環境であるべきです。
そのため人事としては、オフィス設計や働き方などで仕事以外のストレスを排除していければと思っています。
弊社はクリーニングサービスを展開していますが、クリーニングに対して新しい価値観を世の中に提案していきたいと考えています。具体的には、「汚れていたものを仕方ないからクリーニングに出す」のではなく、「お気に入りの服を長く着たいからクリーニングに出す」というポジティブな価値を提供していきたいなと。
そして最終ゴールである、「新しい日常」を生み出していきたいですね。
(text:永田優介)
執務スペースやおしゃれな休憩室、ハンモックやマットで作業するエリア、静かな集中スペースなどを見せていただき、オフィス内で多様なスペースがあること、そしてその雰囲気の違いに驚きました。社員の皆さまが、各々で場所を選んで作業に集中されていたことが印象に残っています。インタビューの中で「自由闊達な働き方を実現したい」という想いを伺いましたが、そのようなホワイトプラスさまの考え方が反映されたオフィスであると感じました。
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