HOME > officee magazine > オフィスインタビュー > 100坪〜300坪 > 【アップフロンティア】ロボットが迎えるオフィス
アプリ開発/システム開発/WEBサイト開発を中心に、様々なマーケティングソリューションを提供する、アップフロンティア株式会社さんのオフィスインタビューに行ってきました。(最終更新日:2015/09/11)
アップフロンティア株式会社
会社HP www.up-frontier.jp
移転先 神宮前太田ビル(渋谷区神宮前5-7-20)
移転元 堀商ビル(世田谷区太子堂1-12-39)
移転時期 2015年6月
移転規模 約80坪→約107坪
利用人数 約43名
神宮前太田ビルはまさに「表参道沿い」に立地します。表参道ヒルズの前、石垣のあるビルの4Fに入居されているアップフロンティアさん。そのエントランスには、「東京ラボ」と標記されていて、最先端の技術を追い求める姿勢が表明されています。仙台市にも、開発拠点として「仙台ラボ」を構えられています。
エントランスの自動ドアを抜けると、感情認識ヒューマノイドロボット「Pepper」が迎えてくれます。案内に従ってタブレットを操作すれば、担当の方を呼び出すことができます。ただ電話が置かれているよりも、身振り手振りで話してくれる「Pepper」が受け付けしてくれると、“温かみ”が感じられました。アプリは自社で開発されたものだそうです。
エントランスの右手には、ビルの石垣をイメージされたという、木製の台が設置されていて、その上にはフィギュアがずらっと並べられています。奥の方には、表参道の緑が見えるようになっていました。
フィギュアはなんと、社員の方全員の3Dスキャナデータから、3Dプリンタで出力された全身フィギュアです。そして、それぞれのスイッチをONにするとランプが点灯するため、社内にいるかどうかがわかるようになっています。そしてそして、スイッチが裏側でRaspberry Piと繋がっていて、Pepperに信号を送るようになっているため、「◯◯さん、おはようございます」などとPepperが挨拶をしてくれるのです。
そんなエントランスを抜けたところにある、メインの会議室がこちら。表参道を見下ろす贅沢な眺望で、ガラスのデザインが特徴的です。
会議室から執務室の方まで、一面が表参道に面していて、執務室側は社内の打ち合わせや休憩のできるコミュニティスペースとして使われていました。お昼にはソファなどでランチを食べる方も多いのだとか。
執務室がこちら。周りを囲む耐震強化用の鉄骨を上手く活かしたレイアウトで、カーペットやカーテンなど、青色の印象が強い配色でした。
それでは、今回のオフィス移転について、代表取締役社長の横山隆之さんにお話を伺っていきたいと思います。
移転のきっかけは、社員の増加と、より今後の発展が見込める状態になったということです。前オフィスは、25名ほどになった時に、6Fに加えて1Fも増床しました。2フロアで80坪の広さでしたが、1Fは会議室と応接スペースとして使用していました。40名を超え、1Fの会議室も執務スペースとして使用したため、少しスペースにゆとりはありましたが、今年の12月で創業10年という節目を迎えることもあり、移転することに決めたのです。
元々は三軒茶屋にいましたが、移転先は、社員みんなが通いやすいところとして、主に半蔵門線沿いで考えていました。三軒茶屋、渋谷、あるいは表参道から青山一丁目にかけてで探していました。また、広さとしては、最大60名程度が入れるように100坪〜120坪をワンフロアで確保できることが条件でした。
年始に今の物件が空いているという連絡をもらい、すぐ行くしかないということでご案内してもらいました。表参道は、今いる社員にとっても今後の採用のことを考えても、気持ちが“上がる”場所として、こんなにいいところはないと思いました。ビル自体も、石垣のあるシンボリックな建物で、耐震強化用の鉄骨があるのも、“ガジェット感”があってすごく良いですね。
大きくは、パブリックスペースと執務スペースの二つに分かれます。執務スペースは、みんなが落ち着いて仕事ができる空間を設計しよう、ということを考えていました。
パブリックスペースは、ご訪問いただいた時に、うちの会社がどんな会社かをわかっていただけるようにする、ということがテーマでした。そこで、エントランスにはうちの会社らしいガジェットを二つ配置しています。Pepperと、社員全員の3Dフィギュアですね。当社でVRのコンテンツを作っているので、全員の3Dデータをとろう、せっかくならフィギュアも作っちゃおう、と派生していって、Pepperとの連携なども実現しました。実際に、お客様からも好評で、新しいことに取り組んでいるというアピールができているのではないかと思います。
他にも、表参道沿いの窓際のラインにLEDライトを並べていまして、光り方をプログラミングしています。定時の18時30分や夜の0時など、時間帯によって光り方が変わったりします。Pepperもそうですが、アップフロンティアならではのオフィスを実現できたと思います。
主力デバイスであるスマートフォンの事業が、ここ5年ほどの屋台骨になるのは間違いないと思います。ただ、6〜7年後、スマートフォンがどうなっているかはわかりませんから、新しいデバイスには貪欲に対応できるように体制を整えていきます。
去年からやっているVRは、来期にかけて注力していきます。また、ロボット系のアプリについても、Pepperを皮切りに取り組んでいますし、ウェアラブルデバイスも引き続きやっていこうと考えています。
ビジネス形態としても、一つは受託開発ですが、BtoCの自社サービスなど、いろいろな形での展開が考えられるので、他社に先駆けて手を打っていきたいですね。
トップダウンではなく、社員から「やりたい」という声があがるような社風で、実際にPepperの時もそうでした。これからも、新しいものが好きで、こちらから言わなくても開拓精神をもってやる仲間に集まってほしいですね。(アップフロンティアの採用情報はこちら)
アップフロンティア様の新しいオフィスへお伺いし、まずPepper君が受付でお出迎えしてくれたことに驚きました。また、とても精巧に作られた、社員の方全員の3Dフィギュアが並んでおり、こちらで出退勤の確認をするという遊び心にもワクワクしました。執務室では制震ダンパーを打合せスペースに活用されており、建物の特性が存分に活かされた空間であると感じました。「神宮前太田ビル」の石垣はテレビでも取り上げられるような、昔の名残をとどめる由緒ある物件です。そのような物件と表参道という立地は、最前線のものへの好奇心を常に持ち続けられるアップフロンティア様のオフィスにぴったりだと感じることができ、私も今回お手伝いをさせていただけて本当に良かったです。
皆様もお近くを通られた際は、ぜひアップフロンティア様の窓際のライトアップをご覧いただきたいです。
いつかロボットの時代が来る。そんなことをぼんやりとは思いながらも、実際にオフィスのエントランス受付で、Pepper君に応対してもらうという体験をしてみると、非常に新鮮な気持ちになりました。VRやウェアラブルデバイスなど、これからもどんどん新しい取り組みをされるアップフロンティアさまの今後を、僅かながらも垣間見れ、とてもワクワクしました。アップフロンティアのみなさま、取材へのご協力ありがとうございました!
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