HOME > officee magazine > オフィスインタビュー > 100坪〜300坪 > 【CINRA】中心に集うオフィス
カルチャー情報サイト「CINRA.NET」の運営やオウンドメディアの運営サポート、Webサイト制作などを行うクリエイティブカンパニー、株式会社CINRAさんのオフィスインタビューに行ってきました。(最終更新日:2015/01/29)
株式会社CINRA
会社HP www.cinra.co.jp
移転先 寿パークビル(渋谷区道玄坂1-20-8)
移転元 ヒューリック恵比寿ビル(渋谷区東3-15-7)
移転時期 2014年12月
移転規模 約48坪→約110坪
利用人数 31名
渋谷マークシティすぐそばに立地する、三角の形が特徴的なオフィスビルの5Fに入居されています。エントランスに入ると、そのオープンな雰囲気に目を奪われます。
受け付けの裏側には、来客時やちょっとした社内の集まりにも重宝しそうな長テーブルのミーティングスペース。
エントランス左手には、ガラス張りながらも密室のミーティングルーム。壁や什器の色など、オフィスデザインは2014年に策定されたCIに準拠したものになっています。
エントランス奥に広がるオープンスペース。コーヒースタンドから漂うコーヒーの香りに温かい照明、穏やかなBGM。まるでカフェのような空間です。
オープンスペースと執務スペースとは、こちらの本棚で仕切られています。可動式のため、増員に伴う柔軟なレイアウト変更が可能とのこと。
恵比寿から渋谷へ、そして広さも倍に拡張された今回のオフィス移転について、早速お話を伺っていきたいと思います。
2015年の移転を想定していたのですが、当初の予想より早く手狭になり、「これ以上は一人も増やせない」という程になりました。恵比寿という街は好きでしたし、賃貸条件もかなり安く、狭い以外は良かったのですが。人数が増えるにつれて、社内が椅子取り合戦のような状態になり、ミーティングスペースも取り合いになっていました。
ですので、オフィスを移転することを決定し、その前提で採用活動を同時進行で進めました。
立地の選定基準は二つありました。まず一つめに、恵比寿を起点に東京の西側に住む社員がほとんどで、自転車通勤をしたいという要望も多かったことです。そのため、移転後も自転車で通い続けられる距離に、というのが条件でした。二つめに、街の雰囲気です。会社のキーワードとして、「CULTURAL」「CREATIVE」「INTERNATIONAL」の3つを挙げていて、それに当てはまるようなところ、と考えていました。
渋谷の他にも、六本木はぎりぎりまで候補になっていました。ただ、IT系の会社が集まりエネルギッシュで、音楽関連の事務所も多い渋谷はカルチャーに親しい場所だという考えのもと、渋谷に移転することになりました。渋谷はうるさそうなイメージがありましたが、大通りから一本入っていることもあって、実際この辺りは静かでした。ごはんも安くて選択肢が豊富で、むちゃくちゃ便利ですね。
ワンフロアで100坪以上、というのが必須条件でした。そして、内装をフルリノベーションしてもビルの外観は変えられないので、ある程度のグレードは求めていました。個人の家選びも同じかもしれないですが、そこで楽しく働いているイメージを持てるかどうか、というのは考えていました。
また、前のオフィスでお手洗いの個室が足りず、待たなければいけない状況が生まれていたので、男女別トイレで個室の数も十分にあるというのも、条件の一つでした。
「CULTURAL」「CREATIVE」「INTERNATIONAL」という3つのキーワードを根源的な基準とし、2014年にコーポレートカラーなどのCIを整えました。それを例えば壁の色など、具体的に落とし込んでいったのが今回のオフィスデザインです。
コミュニケーションが生まれるクリエイティブな場で、誰も拒まないインターナショナル性を持つということで、「カフェ」のようなスペースをコンセプトとしました。
前のオフィスは、ミーティングスペースとして使っていた「小屋」があり、温もりがあって優しい感じのオフィスでしたが、今回はもう少しシックなイメージにしました。コーポレートカラーにも黒が入っていますが、オフィスの随所に細く黒を入れ、オープンでありながらもぴりっとした、締まった雰囲気にしました。
コンパクトだった前オフィスと比べると、かなり贅沢な使い方だと思います。要る/要らないでいうと、要らないものかもしれません。ただ、オフィスに入ってきた時に「中心」となるような場所があることが大事だと考えました。「CINRAって、よくわかんないけど、コーヒースタンドがあるところだよね」という印象を持ってもらえるような。
コーヒーを淹れるほかにも、飲めない人のために紅茶も用意していて、「喉が渇いた時やごはんを食べる時に集う場所」になりました。都市計画における公園のように、コミュニケーションが発生する場として機能していて、オフィスの「中心」になっていますね。
2014年の春頃から、仲間も増え、CINRAの形がこれまでとは変わってきたという感覚がありました。有り体に言えば「組織になった」ということだと思います。今まで共有できていたものが共有できなくなっていき、事業部単位での裁量も増えていく中で、組織が勝手に歩き始めていくという感覚になっていきました。
2014年7月にコーポレートサイトをリニューアルし、CINRAのあり方や見せ方を再定義しました。「何でもやります」ではなく、自分たちの強みを活かせる、お客様のためになる仕事にフォーカスした「プロフェッショナル」でありたいと強く思うようになりました。
そんな、CINRAの新しいステージに進む一歩として、今回のオフィス移転も位置づけています。短期的には、ここまで広くする必要は無かったのかもしれませんが、新たな出発点にするということで、あまりころころ移りたくないと考えました。
組織づくりをこれからどうしっかりやっていくかが課題です。仕組みも重要ですし、仕組み以外の気持ちや気配りの部分も考えていく必要があります。また、事業でいうと各セクションをもっと充実させていき、新しいフェーズのアクセルをぐんと踏んでいきたいですね。メディア、クリエイティブ、求人にEC。それぞれをよりプロフェッショナルに強化し、そしてもう一本、柱となる新しい事業をやっていこうと考えています。
新しい仲間を募集していて、糸井重里さんの言葉を借りると「人をバカにしない人っていうのと、失敗したら謝れる人」というのはまさに採用の基準にしています。
(株式会社CINRAの採用情報はこちら)
物件探しをご一緒させていただく中で、オフィスに対する思い入れを強く持たれている会社さまだと感じました。実際に新しいオフィスのカッコ良さに息を呑んだのと同時に、その内装デザインやレイアウトの裏にある会社の思いやコンセプトをお聞きして、改めて今回の移転プロジェクトに参加できたことを光栄に思いました。
また、近ごろ、弊社も「組織になってきた」という状態を中で感じているので、CINRAさまの成長スピードに負けないよう、私自身も日々精進していきたいと思います。
クリエイティブ業界に特化した求人サービス「CINRA.JOB」など、さまざまなところでそのお名前を耳にしていたCINRAさまのオフィスということで、どんな空間にされるのか、楽しみに伺いました。そのオフィスからは、いいものを作ろうというこだわりと、「CINRAらしさの追求」を強く感じました。個人的に、コーヒーが好きなのでコーヒースタンドでリフレッシュできるのはとても羨ましく思えました。杉浦さま・井手さま・宮崎さま、そして広報の塩谷さま、取材へのご協力まことにありがとうございました!
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