HOME > officee magazine > オフィスインタビュー > 100坪〜300坪 > 【PROJECT GROUP】「攻めの姿勢を忘れずにいたい」秋葉原を代表する企業へと成長するために
ハンズオン型グロースハックやメディアの運営、Adコマースなどの事業を行っている東京・秋葉原の企業、PROJECT GROUP株式会社。2012年の創業以来、毎年売上を200%以上伸ばしており、今もっとも勢いのあるベンチャー企業の1つです。
同社は、2018年4月にオフィスを移転。以前から秋葉原に拠点を構えており、立地への強いこだわりがあるといいます。
今回は、オフィス移転の経緯や内装の特徴、今後の展望などについて、代表取締役社長の田内広平さんにお話を伺いました。(公開日:2018/07/18)
人員が増加したことにより以前のオフィスが手狭になったため、移転を決意しました。弊社は毎年売上が倍以上に伸びており、前期(6期目)は5期目と比べ300%という高い成長率を達成しています。今期(7期目)の推移予測もできているため、大きなオフィスに移転しても資金繰りは問題ないと判断しました。
はい。3棟ほど内見をしましたが、YESかNOかという判断だったのであまり迷いませんでした。実際に足を運んで、自分の目で確かめて、スピーディーに意思決定をしたように思います。結果的に、内見から契約に至るまでトータル1ヶ月前後という早さでした。
物理的な面でいうと、ワンフロアであることが絶対条件でした。あとは予算や駅からの近さも考慮しましたね。これから採用に力を入れていきたいと考えているので、ビルの外観で好印象を与えられるような物件が良いと考え、ここに決めました。
私の出身が埼玉県三郷市で、中学時代につくばエクスプレスが開通したのをきっかけに秋葉原に通うようになった、というのが原点にあります。いわゆる「オタク文化」が好きだったこともあり頻繁に通っていたら、いつのまにか秋葉原がホームタウンのようになっていました。
そういった背景があって、「会社のオフィスを持つなら秋葉原が良いな」と思うようになったんです。
秋葉原でオフィスを借りてみて気付いたのは、周辺にベンチャー企業がほとんどいないことですね。
私の中での定義ですが、万世橋の交差点付近から末広町までのエリアと、昭和通り口のヨドバシカメラから蔵前橋通りのエリアが、“秋葉原の中心部”だと思っています。この一帯は、本当にベンチャー企業が少ない。
たとえば、渋谷といえばサイバーエージェントさんやGMOさんの名前が挙がるように、私たちも「秋葉原といえばPROJECT GROUP」と名前が挙がるような企業になりたい。だからこそ、この地にきちんと根付いて、10年、20年と仕事をしていきたいと考えています。
来客の方は皆さん驚かれますね(笑)。エントランスの内装は、カジノをテーマにしています。コーポレートカラーの赤と黒を使い、全体のトーンを統一させました。PROJECT GROUPにはポーカーが好きなメンバーが多く、ここでお客様と一緒にゲームをすることもあります。
この攻めたデザインは、会社としての姿勢を表しています。安全な道だけを選んで事業を行うのではなく、ギャンブルのように賭けることができる攻めの姿勢を忘れずにいたいんです。
ちなみに、エントランスにはシャンデリアもあるのですが、これは47内装さんからご提案いただいたものです。当初は入れる予定ではなかったのですが、あがってきたイメージパースを見た時に、ポーカー台ともマッチしていて結構良いなと思って。よりカジノっぽさを表現する方向に振り切りました。これもある意味、攻めの姿勢が表れたエピソードかもしれません(笑)。
執務スペースはエントランスと異なり、白を基調としたデザインで、落ち着いて仕事ができる空間になっています。
エントランスはお客様にインパクトを与えるための空間、執務スペースは効率を重視した働きやすい空間という風に分け、内装にもメリハリを付けているんです。
以前に比べて執務スペースが広くなり、社員からは「とても過ごしやすい!」と言われます。現在はまだオフィスに余白があるため、席と席の距離もあって、移転前よりも静かに感じますね。これから人員を増やす予定なので、だんだんと賑やかになっていくと思います。
また、以前は会議室が1部屋しかなかったのですが、現オフィスでは3部屋に増やしました。社員からは「ミーティングがしやすくなった」という声がよくあがっています。
やはり「攻めたね」とは言われますね(笑)。先進的なマーケティング手法を用いた事業を行っているため、斬新さであったり、攻めのイメージをエントランスから読み取ってもらえるのは狙い通りです。受付で社員を呼び出す際のドキドキ感が、他の無機質なオフィスとは違うんじゃないかなと。
喫煙所を室内に作ったことです。弊社は喫煙率が9割の会社なのですが、外の喫煙所までいくのは時間がかかってしまい効率的ではありません。
そこで今回、「クリーンエア・スカンジナビア」という分煙キャビンを設置しました。これがかなり高性能なんです。室内にあるにもかかわらず、匂いが全く漏れない。社員からも好評ですね。
また、弊社には業務効率化を図るために昼寝をする文化があります。そこで、今回の移転に合わせて「Yogibo(ヨギボー)」のクッションを4つほど配置しました。以前はソファ2台で昼寝をしていたのですが、より気軽に使えるようになって好評です。
そうですね。あとは、漫画やビジネス書を沢山置いているのも特徴かなと。元々個人で持っていたものを寄贈したり、会社で新たに購入したりして、今も増え続けているんです。漫画はコミュニケーションのきっかけになることも多く、会社の文化として違和感なく浸透しています。秋葉原らしさの象徴としても、大切にしたいですね。ビジネス書も、毎月50冊ほど購入しています。
現在、ルンバを4台使っていて、ゴミのないオフィスをキープできるか実験中です。ビルの清掃業者にも入ってもらっていますが、エントランスとトイレのみにしていて。そのために配線とかを一切出さない形にし、社内ルールとしても荷物の床置を禁止するなどルンバに最適化しました。執務スペースをルンバだけできれいに保ち続けることができれば、もっと広いオフィスに移った時も応用できるのでは、と考えています。
また、オフィスの広さを有効活用して、一人ひとりの空間をしっかり確保した状況で効率良く仕事をしていきたいと思っています。今は執務スペースの約半分の席が空いていますが、これから人員を増やし、2年後には席が全て埋まる予定です。そのフェーズになっても熱量高く働けるような、理想的なオフィス空間を追い求めていきたいですね。
今年度は新卒5名、中途10名を採用予定です。弊社はリファラル採用が8割を超えていることもあり、人間関係のストレスが本当に少ないのが特徴です。また、家賃補助があるため両国など近隣に住む社員が多く、プライベートでもバーベキューをしたりなどメンバー間の仲がとても良いです。
とはいえ、選考基準はかなり厳しめです。どのような視点で物事を見るかは人それぞれですが、基本的に合理的な考え方を持っていることは重要だと考えています。これからもそういった人が集まる会社にしていきたいです。
そうですね。ゆくゆくは秋葉原UDXに移転したいと考えています。計画上は100名もしくはそれ以上の社員数になると考えているので、規模としても秋葉原UDXが最適です。
「秋葉原といったらPROJECT GROUPだよね」と言われるような、秋葉原を代表する企業になるための最低条件の1つとも考えているため、秋葉原UDXへの移転はぜひ実現したいですね。
(photo:森田剛史/text:佐藤由佳)
PROJECT GROUP株式会社
移転先 KONKOビル(千代田区神田和泉町1-1-16)
移転元 アキバ三滝館(千代田区外神田4-5-5)
移転時期 2018年5月
移転規模 約35坪→約116坪
利用人数 約35名
エントランスに入ると突如ポーカー台が現れるその光景は、一度見たら忘れられないほどのインパクトがあります。まさに「攻めの姿勢」が伝わってくる空間だと思いました。田内さまのお話を伺うなかで、「人員が増えても、熱量高く働けるオフィスにしたい」というお言葉が深く印象に残っています。「秋葉原のベンチャーといえばプロジェクトグループ」というイメージがきっとそう遠くないうちに確立するだろうと、強く感じたインタビューでした。これからも更なるご成長に注目しております。
人員増加による拡張移転ということで、オフィスへの思いが非常に強く、チャレンジングな内装事例でした。「カジノをイメージしたインパクトのあるオフィスにしたい!」というご要望を初回のお打ち合わせ時にいただき、とてもワクワクしたことを覚えています。エントランスのカラーは赤と黒で構成して全体の照度を落とし、会社ロゴのサインは光るタイプを使用。ポーカー台はもちろんのこと、間接照明やシャンデリアもポイントです。田内さまからのご提案で、各会議室の床材を変えたりもしています。プロジェクトグループさまは今後ますます成長される企業だと思うので、今回のご移転がそのお力添えになれれば幸いです。
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