HOME > officee magazine > オフィスインタビュー > 100坪〜300坪 > 【アッパーグラウンド】働きやすさと心地よさを追求した空間。コロナ禍を越えて辿り着いた、新オフィスで叶えるゲーム開発の理想形
「少しでも”多くの笑顔”を。より”たくさんのワクワク感”を。」を理念に掲げ、家庭用ゲーム機からスマートフォンアプリ、アーケードゲームなど多岐に渡るジャンルのゲーム制作・運営を手掛けている株式会社アッパーグラウンド。企画から作品の構築、運営のコンサルティングまでを網羅できるプロフェッショナル集団が、ゲーム制作の企画立案から製作・運営部分まで、全ての企画部分を担っています。
同社がオフィスを高田馬場センタービルに移したのは、2024年8月。オフィス探しで最もこだわったのは「窓の多さや、見晴らしの良い立地であること」でした。
株式会社アッパーグラウンドの代表取締役社長の上原さまに、新オフィスのエピソードや内装のポイントを伺いました。(記事公開日:2025/06/20)
理由は大きく分けて2つあります。
1つ目は、出社メインに切り替えようと考えたからです。以前の移転から1年足らずでコロナ禍になってしまい、長い間フルリモートワークを余儀なくされていました。ただ、ゲームを開発するにあたってなるべくみんなが同じ場所で働くべきだと考えていたので、コロナが落ち着いてきたタイミングで出社に切り替えることにしました。メンバーに負担がかからないよう、少しでも駅から近い物件に移転して出社をポジティブに捉えてもらおうと考えたのがきっかけのひとつです。
2つ目は、人員が増えて手狭になってきたからです。フルリモートから出社に切り替えるにあたり、一人ひとりにゲーム制作に適したデスクトップを設置するとなると、業務をする上で確実に手狭になると考えました。また、プロジェクトによっては協力会社さまに入っていただいて開発を進めることもあり、弊社のオフィスに来ていただくことも増えていたので、より一層スペースの確保が課題となっていました。
2つの理由が重なり、少しでも広くて駅から近いオフィスに移転することに決めました。
ゲーム制作の効率や生産性を上げる面と、メンバーの帰属意識を高める面があります。
前者については、主にPCでの確認業務が起因しています。ゲームを制作していると、特有の素早い動きなどをチェックする際に、リモートで発生するラグがチェックのノイズになってしまうことがあるんです。細かい動きをチェックして判断する上では、同じ場所で同じPC画面を見て確認するのが望ましいと考えています。
後者については、オフィスで誰かの他愛ない会話が聞こえてくるだけで、みんなで働いているという帰属意識が高まると考えました。実際にフルリモートを実践してみて、帰属意識を高める難しさを痛感した、というのもあります。また、代表の私自身が働いている様子を“見える化”する狙いもあります。フルリモートだと、会社のトップが何をしているのか全く分からないメンバーたちも出てきてしまうので。
自社オフィスを一番最初に構えたのが高田馬場だったのですが、当時からこのビルの存在は認識していたんです。ハイグレードな大型物件なので、「会社が大きくなったらいつかこんなビルに入りたいな…」と考えていました。
その次の移転から47さんにお手伝いいただき、オフィス移転を重ねてきたのですが、今回の移転の際にご提案いただいた物件リストに高田馬場センタービルが含まれていて、運命的なものを感じました。実際に内見してみたところ、室内がとても綺麗で、柱もなく使いやすそうな間取りで好印象でした。当初の想定よりも広めではありましたが、昔からの思い入れも相まってこのビルに決めました。
以前のオフィスが駅から離れていたので、今回の移転で駅近になり、とても便利になりました。以前のオフィスだと、せっかく飲食店が多い高田馬場でもランチタイムの移動が面倒だったり、悪天候時の出社が億劫になったりしていたんです。今のオフィスではランチの選択肢も多いですし、雨でもすぐオフィスにたどり着けて快適です。特にランチに関しては、みんなとご飯に行けるから出社する、みたいな話を社内で聞くこともあり、それだけで移転してよかったと感じますね。
オフィスは仕事をする場所ではありますが、出社することに関しては業務以外の目的があってもいいと思いますので、同僚と話せることやランチに行けることが働きやすさに繋がっているのだと感じます。
あと、個人的には窓からの見晴らしが良いところが非常に気に入っています。5階なので高層階ではありませんが、大通り沿いの角地、しかも線路に面しているので、開放感があるんです。見晴らしが良いだけでなく、大きな窓からの自然光もたっぷり入ってくるので、気持ちがいいですね。
いえ、特に最初からこだわりがあったわけではないんです。
起業したての頃はまだ人数も少なかったので、別の企業のオフィスを間借りしていました。その後、人数が増えてきたタイミングで自社のオフィスを構えることにしまして。最初は新宿で探し始めたのですが、金額や広さが適した物件がなかなか見つからず、少しずつエリアを広げて探す中で希望条件とマッチしたのが高田馬場だったんです。
その後の移転についても、従業員にとっての通勤利便性を最優先して立地は変更せずに、高田馬場でより良い物件に移転している、という経緯です。
内装は47内装さんに依頼させていただきましたが、こちらからいくつかの要望をお伝えして、見事に実現していただきました!柱が少ないオフィスなので、比較的自由にレイアウトを考えることができて良かったです。
まず、執務スペースを広めに確保していただきました。以前のオフィスはすぐ手狭になってしまったので、今後の増員を見越して、後から机を増設しやすいレイアウトにしたかったんです。また、執務室内にリフレッシュエリアを設けて、従業員が休息できるスペースをつくるという点もこだわりました。
リフレッシュエリア
他にも、エントランスに関しては対外的に印象が良くなるように、清潔感のあるしっかりした造りにしました。以前のオフィスから緑を取り入れるようにしていたので、そこは継続しつつ、ロゴ看板も含めブラッシュアップしたデザインにしていただきました。窓から入る自然光や社内の緑で、少しでも明るい雰囲気を演出できるように工夫しました。
エントランス
インパクトのあるグリーンウォール
ゲーム風の石と苔を表現した廊下
実際に来社されたお客さまにも、綺麗になったオフィスをお褒めいただくことが多いです。会議室がすべて窓に面しているため、「いい場所にオフィスを構えていますね」といった感想もいただき、会社の信用度アップにも繋がっているのではないかと感じます。何より、以前より駅から近くなったことでお客さまをオフィスに呼びやすくなり、面と向かっての商談もしやすくなりました。
こちらのライトは、会議室の照明と連動しているんです。会議室の電気をつけると光るので、執務室内から会議室の使用状況が分かる仕様になっています。以前よりもオフィスが広くなり、間仕切りも増えたので、会議室の空き状況を一目で把握できるようにしました。
会議室の名前は、「GROUD」「SKY」「MOON」「SUN」と名付けました。地面から空までをモチーフにしています。会議室の壁やカーペットもそれぞれ異なり、会議室の名前から連想されるカラーにして雰囲気づくりをしています。
会議室の使用状況が一目瞭然
会議室「SKY」
会議室「SUN」
会議室「SUN」のサイン
オフィスづくりの観点では、執務室の席の間隔を広くして、従業員がストレスなく働けるよう心がけています。ゲーム制作の性質上、大きなデスクトップPCが必要なので固定席制を採用しているのですが、机のスペースに余裕がないと狭く感じられるんですよね。こうした事情も考慮して、ゆとりのある空間になるよう意識しています。
コミュニケーションの観点では、リモートで会議をしても対面と遜色なく進められるよう、マイクやスピーカーなどは高性能なものを使っています。機材への投資を惜しまず、働く場所によってコミュニケーションの質が落ちないようにすることで、スムーズに業務を進められる環境を整えています。
今後も出社をメインとした働き方を継続しつつ、必要に応じて什器の追加やレイアウト変更などを検討しながら、従業員にとって働きやすい環境づくりを推進していきたいです。
(photo:47内装株式会社/text:福家実咲)
株式会社アッパーグラウンド
会社HP https://www.upper-ground.jp/
入居物件 高田馬場センタービル
所在地 東京都新宿区高田馬場1-31-18
移転時期 2024年8月
移転規模 約170坪
利用人数 約50名
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