
HOME > officee magazine > ワークスタイル > 【TieUps】「嫌だったことをすべてやめる」。居心地の良さを追求した、コミュニケーションをデザインする渋谷の新オフィス

TieUps株式会社が渋谷ホームズにオフィスを移したのは、2022年6月。
TieUps株式会社さんに、新オフィスを選んだ理由や内装のポイントなどを伺いました。(記事公開日:2022/10/26)
ネオンが印象的なエントランス
リラックスした雰囲気のコミュニケーションエリア
ソファスペース
スツールがあるエリアの一角には絵画も
集中スペース
会議室
このオフィス移転は「社内外のコミュニケーションをより活発にすること」が第一の目標でした。以前はシェアオフィスに入っていたのですが、人数が増える中で、「自分たちでコミュニケーション活性化の工夫ができる、自由度の高いオフィスにしたい」と思ったことが、オフィスを探し始めるきっかけとなりました。
以前のシェアオフィスでは、メンバーが一堂に会することが難しく、コミュニケーションの弊害になっていました。複数のフロアを自由に移動できるシェアオフィスだったので、気分によって場所を変えられるというメリットもあったのですが、当社としてはメンバーが散り散りになってしまうデメリットの方が大きかったんです。周りの目が気になってサービスの詳細な話がしづらい、という懸念もありました。
来客に関しても、会議室が予約制だったため、気軽にとはいきません。もっと気兼ねなく、それこそ自社サービスのオフラインイベントなど社外の方を招く催しも気楽にできるようにしたい、と感じていました。そして何より、内装や家具を工夫し、コミュニケーションのための雰囲気づくりを自分たちで行いたい、という強い思いが出てきました。当社のメインサービスはSNSなので、「コミュニケーションをデザインしている」当社らしいオフィスを求め、現在のオフィスへの移転となりました。
エリアに関しては、渋谷限定で探しました。創業時からオフィスは渋谷なんですよ。というのも、人や情報のハブになっている渋谷という街が好きだからです。カルチャーや雰囲気も、当社のサービスとマッチしていると思います。一方で、会社が急成長中であることを考えると、今回のオフィスにもあまり長くはいられないだろうと予測できるため、渋谷の中でもコストを抑えられる物件を求めて探しました。
そんな中、建て替え予定のため比較的リーズナブルだったこちらの物件に出会いました。前入居者の内装を一部引き継ぐこともでき、理想の部屋分けができました。さらに、以前入っていた会社が成長して拡張移転したと聞いていたので、験担ぎではありますが、そういった縁起の良さも物件決定を後押ししました。
コミュニケーションに重きを置いたオフィスづくりをした甲斐あって、より会話がしやすい雰囲気になりました。社内のコミュニケーション量は、移転前の倍以上に増えていると感じます。「ちょっと相談したい」と思った時にすぐに声掛けをすることができますし、そういった会話を漏れ聞いた周りのメンバーがさっとアドバイスをくれたりもして、とても良い環境です。
また、同じ渋谷区内での移転ではありますが、以前とはエリアが異なるため、周辺の飲食店を探索するのも楽しいです。メンバー同士誘い合ってお店を開拓しています。周辺のお店の情報をSlackに投稿してくれるメンバーもいますよ。
コミュニケーションをとるためのメインスペースと、集中して業務するための部屋に分かれています。まず、メインスペースは海辺のカフェのような、リラックスした雰囲気に仕上げました。堅苦しい家具は置かず、ソファやスツールなどでゆったりした空気にしました。ソファスペースにはラグを敷き、靴を脱げるようにしています。ビーズクッションやバランスボールもあり、力を抜いてコミュニケーションがとれる空間です。一番大きい壁にはプロジェクターを映せるようになっていて、仕事終わりに映画を流して楽しんだりもしますよ。
一方、集中スペースにはオフィスらしいデスクとチェアを入れました。大きなモニターも各デスクに設置しています。デスクの間に仕切りもあり、静かな環境で集中力を高めてくれます。その時々に合わせて、コミュニケーションエリアと集中エリアを上手に使い、メリハリのある業務を行えるオフィスです。
代表が美大を出身としていることもあり、内装の雰囲気にはしっかりこだわりました。特に照明やプロジェクターは、代表自らが効果を計算して設置まで行いました。代表の購入した絵も置いていて、空間に彩りを加えています。
エントランスで目に入る当社ロゴのネオンサインは、メンバーのアイデアです。スタートアップらしさを出したくてセレクトしました。デザインとの兼ね合いで当初の予定よりも少し大きくなってしまったのですが、おかげで存在感のある素敵な一品になりました。照明を落とした際の雰囲気がとても気に入っています。
また、今回の移転ではメインの家具はほとんど購入せず、サブスクという方法を選択しました。先述の通り、メンバーが増えればまた移転をすることになると思うのですが、廃棄をすると費用面でも環境面でも良くないと思ったからです。家具だけでなく、インテリアや観葉植物のコーディネートなども一緒に提案いただき、とても良いサービス体験となりました。
当社の働き方のモットーは、「代表がサラリーマン時代に嫌だったことをすべてやめる」です。起業前のサラリーマン時代はハードで、疑問に思うルールや風習が多かったそうです。それを踏まえ当社では、月・火・水がオフィス出社、木・金はリモートワークというハイブリッド型の勤務形態を採用しています。オフィス出社のために必要な時間を抑え、その分ご家族やパートナーとのコミュニケーションや、プライベートな時間に充てて欲しいという思いから、この形になりました。中抜けも可能にしていて、小さなお子さんがいらっしゃるメンバーはリモートワークの合間に家事育児をしているみたいです。その分、月・火・水のオフィス出勤時には社内でコミュニケーションをとることを重視しているので、コミュニケーションに特化したオフィススペースがとても活きていますね。
コロナ前から想定していたこのスタイルを実行してしばらく経ちますが、リモートワークもオフィスワークも、それぞれに利点があると感じています。今後もコロナの収束状況に関わらず、柔軟で快適なルールづくりを行っていきたいと思っています。
コロナ次第ですが、今後はオフィスで自社サービスのオフラインイベントなんかもできたらいいですね。プロフィール作成ツール「lit.link」のユーザー向けイベントや、カスタマイズコミュニティSNS「WeClip」内にあるコミュニティのイベントなど、やりたいことがたくさんあります。ありがたいことに登録者がどんどん増えているので、ユーザーへの感謝を伝えられるイベントができたらと思っています。
(photo:呂 翔華、一部写真:TieUpsさまご提供/text:呂 翔華・福家 実咲)

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