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【ノイジークローク】テーマパークのような没入感のある空間。セキュリティ強化と自社スタジオ新設を叶えた「行ってみたくなるオフィス」の全貌

「1ランク上のゲームサウンドへ」を理念に掲げ、『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』や『龍が如く』シリーズなど数々の有名作品のゲームサウンドを手掛けている株式会社ノイジークローク。Dolby Atmos対応の音楽スタジオや、コンポーザー、サウンドクリエイター、サウンドエンジニアまでを自社で擁し、妥協のない高品質なサウンドを創造し続けています。

同社がオフィスを五反田佑気ビルに移したのは、2024年11月。オフィス探しで最もこだわったのは「ワンフロア占有であること」「大通り沿いのビルであること」「階数が8階以上10階未満であること」でした。

株式会社ノイジークロークの代表取締役CEOであり作曲家の坂本さまに、新オフィスのエピソードや内装のポイントなどを伺いました。(記事公開日:2025/04/15)

セキュリティ強化と自社スタジオ設立のため、オフィス移転を決意

── オフィス移転を検討されたきっかけを教えてください!

移転のきっかけは、主に二つあります。一つは、セキュリティです。コロナ禍が落ち着いてきた際に、それまでのリモートワーク中心の体制とは別の体制に移行する必要が出てきたんです。

当社はゲームサウンドを制作している会社なので、情報漏えいに細心の注意を払う必要があり、リモートワークにおけるセキュリティにもコストをかけて取り組んできました。しかし、時間が経ち、世の中の情勢も落ち着きを取り戻した頃、取引先から「できれば一箇所で作業して、データのアウトプットも1つの回線から行ってほしい」という契約上の要望が盛り込まれるようになり、全従業員が出社できるオフィスを構える必要が出てきたわけです。

もう一つは、コロナ前のように再びオフィス内に自社スタジオを持ちたい、という構想があったからです。やはりゲームサウンド会社として、自社スタジオがあることで大きな技術力の向上が見込まれ、最先端のサウンドを追究する意味も込めてDolby Atmos 7.1.4に対応したイマーシブスタジオを併設することを念頭に置いていました。

こうした背景で、オフィス移転を本格的に進めるために、以前の移転の際にもお願いした47さんにお声がけさせていただきました。

会社ロゴ

── 次に、五反田佑気ビルを選んだ決め手を教えてください!

決め手は主に三点あります。一点目は、ワンフロアを当社一社で使えることです。音を取り扱う会社なので、他のテナントと同じフロアを共有するとトラブルになりかねません。また、前述のようにスタジオ併設のオフィス、という条件でもあったので、ワンフロアであることがベストと考えて物件を探していました。

二点目は、ビルの目の前が大通りであることです。車や人の往来が多い大通りに面していると、大きなビジネスを生みやすいと感じるんです。特に五反田は、どの道路も片側3車線ぐらいある広い道路に囲まれた町ですよね。コロナ前のオフィスも五反田でしたし、そういった活気に溢れている街であるという点に魅力を感じました。

三点目は、所在階が8階以上10階未満であることです。というのも、スタジオを作るにあたって外部の環境音が入らないことが重要だったからです。あまりにも低層階だと車の走行音が入ってしまいますし、逆に高層階だと飛行機の音が入ってしまう恐れがあるんです。

他にもいくつかの物件を見ましたが、総合的に見てこの五反田佑気ビルが全てを満たしている物件だったため、入居を決めました。

テーマパークのような没入型の非日常空間で、社内外の人々を魅了するオフィスづくり

── 内装のポイントを教えてください!

やはり一番のポイントはエントランスですね。もともとテーマパークのアトラクションのようなエントランスにしたいと考えていまして。来訪者がまず謎めいた暗い部屋に通されて、次の部屋に入るとさらに楽しいことが待っている、というような構造にしたかったんです。

そういった構想や希望をざっくりとしたイメージで47さんに伝えて、ここまで忠実に具現化していただいたので、今回のオフィス移転は内装のデザイナーさんの重要性を強く認識する経験となりましたね。

単に植栽があるだけではなく、宝箱や標識などわくわくするようなものも設置していただいたので、もっと雰囲気を出すために自社で雨の降る音や落雷の音などの環境音も制作して常時再生していることで、エントランスは当初想像していた以上の唯一無二な空間となりました。

エントランス

エントランス

エントランス


エントランス


エントランス

── 来訪者の反応はいかがですか?

皆さんエントランスで写真を撮っていかれますし、「人に話したくなる」と仰っていますね。もはやオフィスの存在自体が広報活動になっていると感じています。口コミのように弊社のことを話題にしてくださったり、SNSで写真を拡散してくださったり、自然と認知が広まっていく仕組みの一端を担っているのがこのエントランスだと思っています。

もともと47さんに内装をお願いしたときにも、お客さまが面白いと思ってくれる、行ってみたいと思ってくれる、人に言いたくなるオフィス、というコンセプトをお伝えしていましたが、まさに言葉通りのオフィスになりました。

他にも、スタジオロビー(エントランスからスタジオに繋がる通路部分)のデザインがとにかく好評です。声優さんをはじめとする演者の皆さんは、待合室の環境や清潔感などを重視される傾向にあるようで、いいスタジオは口コミで広まったりするんですよ。そんな中で、弊社のロビーが非常に綺麗で快適だというお声をたくさんいただいているので、喜ばしい限りです。「あのスタジオで収録してみたい」と、今後ご指名をいただけたら嬉しいですね。

スタジオロビー

スタジオロビー

スタジオロビー


スタジオロビー

── 従業員の皆さんからの反応はいかがでしょうか?

「かっこいい」「ここで仕事ができるんだ」というような、ポジティブな感想を口にしていますね。素敵な内装のお陰で、従業員のモチベーションは格段に上がったように感じます。

移転前までは全員がリモートワークをしていたので、実は、オフィス出社に切り替えることで退職者が出てしまうのでは…と心配していたんです。そんな中、新オフィスをお披露目した時に、「ここで働くのが楽しみ」という感想がたくさん出てきたんです。本気でオフィスづくりをしたことが伝わったのだと思うと、私としてもこだわり抜いた甲斐があったなと感じます。

こうやって従業員のモチベーションが上がったり、外部の方が「行ってみたい」と思ってくださったりと、オフィスのデザイン一つでこれだけの人の心が動くということは、同じくクリエイティブな仕事をしている人間としてもすごく勉強になりましたね。

会議室・執務室入口

会議室・執務室入口

執務室

執務室

映画館をモチーフにした会議室

会議室

── オフィスの使い勝手に関してはいかがでしょうか?

スタジオへの動線は、移転して格段に良くなりました。

以前のスタジオ併設オフィスは、執務室を通らないとスタジオにたどり着けない動線だったんです。そのため、有名な声優さんやボーカリストの方々に執務室を通っていただかないといけない状況で、細かな部分を含めていくつか課題がありました。今はエントランスからスタジオロビーを通って直接スタジオに入れるため、ご案内がスムーズかつスマートになりました。

また、もともと天井があまり高くないオフィスだったので、47さんのアイデアで来客エリアの天井を抜いてスケルトンにしたのですが、このお陰で解放感や居心地の良さが段違いに上がりました。

イノベーションを生む偶発的なコミュニケーションこそがオフィスの存在価値

── ワークプレイスについて、大切にされていることはありますか?

まず一つは、コミュニケーションを積極的に取り合うことですね。

オフィスに出社するようになって、従業員が一箇所に集まってコミュニケーションできる機会が増えたので、「従業員同士のさりげない会話が誰にでも聞こえる状況」が生まれました。ここから新たなアイデアを得られる環境であり続けたいと思っています。

最近は、毎日みんながお昼ごはんを一緒に食べて、仕事に関係ない話をしているのを見て、従業員たちがとても仲良くなったと感じています。全員がリモートワークだった頃には実現が難しいことだったと思うので、改めてオフィスの存在意義を実感しています。

もう一つは、オフィスをきれいに保つことです。

今回の移転にあたって、様々な企業のオフィス見学をさせていただいたのですが、やけにオフィスがすっきりと綺麗に感じたオフィスがありまして。理由を聞いてみたら、とにかく荷物はデスク周りに置かずにロッカーに集約し、文房具などの消耗品類は一箇所にまとめておくという、簡単なルールを採用しているだけだったんです。

固定席制の弊社でも同じルールを適用したおかげで、今でも移転したての美しさを保つことができています。オフィス移転は、会社にとって良いと思うことをどんどん取り入れることができる、いい機会になりますね。

── 最後に、今後のオフィス戦略について教えてください!

フォーリースタジオ(効果音収録専用のスタジオ)の建設と、従業員の増員を検討しています。

フォーリースタジオの建設はオフィスビルでは難しいので、今のオフィスとは別に土地を見つけるところから始めなければなりません。実現が数年先になるような大きなプロジェクトです。もちろんレンタルできるスタジオもあるのですが、今後の需要を見込んで自社で保有したいと考えています。

従業員の増員に関しては、現在様々な仕事を獲得していく動きが加速しているため、それに付随してまだまだ人員が必要になってくると考えています。移転当初から人員増加を想定したオフィス面積を確保しているので、今の倍以上の人数の受け入れ体制は整っています。これから採用活動も積極的に進めていきたいですね。

インタビューにご協力いただいた代表取締役 坂本さまのイラスト

インタビューにご協力いただいた代表取締役 坂本さまのイラスト

(photo:47内装株式会社/text:福家実咲)

株式会社ノイジークローク

会社HP https://www.noisycroak.co.jp/

入居物件 五反田佑気ビル

所在地 東京都品川区西五反田8-2-8

移転時期 2024年11月

移転規模 約90坪

利用人数 約10名


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