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オフィス移転遍歴から見る株式会社メルカリの歴史とは

「新たな価値を生みだす世界的なマーケットプレイスを創る」ことを理念に掲げ、利用者・出品数ともに国内最大級のフリマアプリ『メルカリ』を運営する株式会社メルカリ。これまで大型の資金調達を重ね、創業わずか5年で上場を遂げた急成長ベンチャーです。

同社のオフィスが2013年の創業からどのような変遷をたどってきたのか、その歴史を紐解いてみました。(公開日:2021/01/27)

── 2013年2月 創業:柳ビル

柳ビル

メルカリCEOの山田進太郎氏は、早稲田大学在学中からインターネット事業を立ち上げ、大学卒業後にウノウ株式会社を創業。写真共有サービスの『フォト蔵』や、ソーシャルゲーム『まちつく!』などを制作していました。

その後、山田氏は事業を売却して世界一周の旅へ。帰国後の2013年2月、メルカリの前身である株式会社コウゾウを設立します。最初にジョインしたのが、山田氏の大学の後輩で、フリーのプログラマーとして活動していた富島寛氏。さらに、シリコンバレーで起業経験を持っていた石塚亮氏も参画します。

創業当時オフィスを構えていたのは、六本木にあった柳ビル(現在は取り壊され、同地には住友不動産六本木グランドタワーが建っています)。メンバーは、フルタイムやインターン・副業メンバーも含めてまだ数人しかおらず、7階にあったEast Venturesのシェアオフィスを間借りし、CAMPFIREやグノシーなどのスタートアップと机を並べて事業に打ち込んでいました。

もともと間借りだったこともあり、人数が増えたことで手狭になってしまったため、創業4ヶ月後には自社のオフィスを構えることになります。

── 2013年6月 移転:六本木ビル

2013年6月、同社はオフィスを六本木ビル(現在は取り壊し済み)に移転します。正社員のエンジニアが体調不良で会社を去り、0からプログラムを作り直すなどのハプニングに見舞われつつも、翌7月にはフリマアプリ『メルカリ』の配信を開始。Android版を先行に、iPhone版を続けてリリースしました。

ちなみに、メルカリという名前は「マーケット」という言葉の起源であり、ラテン語で「商いする(mercari)」という意味。「個人間で、あんしん・あんぜんに取引を行えるマーケットにしていきたい」という思いが込められているそうです。

リリース前日にテスト版を配信したところ1日60件しかダウンロードされず、手応えを感じられないままのスタートとなった『メルカリ』でしたが、2ヶ月ほど経つとアプリのダウンロード数が急増。サービスの伸びしろを確信した山田氏は、2013年11月、株式会社コウゾウから株式会社メルカリへと商号を変更。翌12月には、ミクシィのCFOだった小泉文明氏が参画します。

── 2014年3月 移転:新六本木ビル(現:SENQ六本木

新六本木ビル(現:SENQ六本木)

2014年3月、メルカリはオフィスを新六本木ビル(現:SENQ六本木)に移転しました。入居時の坪数は120坪ほど。移転前後には、前年にジョインした小泉氏の働きかけにより14億5,000万円という大型の資金調達を実施。また、米国子会社「メルカリUS」を設立します。

翌4月には、初の地方拠点として仙台オフィスを開設。アプリ内での商品流通量が増えるにつれて、カスタマーサポートの拡充が必要不可欠と判断したことが背景にありました。仙台を選んだ理由として、東北唯一の100万人都市で東北大学などの教育環境が充実していること、東京からのアクセスが良いこと(新幹線で最短1時間30分)、コールセンターが数多くありカスタマーサポートの経験者を採用しやすいことなどを挙げています。

2014年10月に23億6,000万円を調達し、2015年2月には『メルカリ』累計1,000万ダウンロードを達成。勢いに乗るメルカリは、このタイミングで新卒採用を開始します。当時の社員数はまだ60人ほどでした。

── 2015年3月 移転:六本木ヒルズ森タワー

六本木ヒルズ森タワー

2015年3月、メルカリは六本木ヒルズ森タワーに移転しました。創業からわずか2年で約400坪のオフィスを構えるという大躍進は、当時多くの人を驚かせました。最初はフロアの4分の1を借りていましたが、人数が増えるにつれて館内増床をしていきます。入居から1年後の2016年3月には、すでに約2倍の広さに拡張していたそうです。

その後の同社の成長ぶりは、言うまでもありません。2017年2月に福岡にサポートセンターを開設し、2017年11月に100%子会社「株式会社メルペイ」を設立。2018年6月には東京証券取引所マザーズに新規上場するなど、現在まで着実に事業を拡大し続けています。

メルカリには「All for One」というバリューがあり、メンバーがひとつの場所に集まって、顔をつき合わせてチームで仕事をする一体感を大切にしてきました。しかし、新型コロナウイルス感染症の流行を受けて、2020年7月からは新しいワークスタイル「メルカリ・ニューノーマル・ワークスタイル」のトライアルを開始。個人・チームの裁量に合わせ、リモート/出社の有無、出社時間・頻度などを自由に選択しています。オフィスのエントランスをアップデートするなど、新しいオフィスのあり方についても模索しているようです。

創業当初から変わらず六本木に本社を置き、地方拠点を新設・拡張してきたメルカリ。同社は今後、どのようなオフィス戦略を立てていくのでしょうか。

(text:澤木香織)

ご紹介したオフィス一覧

新六本木ビル(現:SENQ六本木

住所 港区六本木7-15-7

最寄り駅 六本木駅 徒歩2分

竣工 1978年(2003年リニューアル)

基準階坪数 179坪

六本木ヒルズ森タワー

住所 港区六本木6-10-1

最寄り駅 六本木駅 徒歩6分 / 乃木坂駅 徒歩13分

竣工 2003年

基準階坪数 1360坪

オフィス移転や新規開設を検討されている方は、こちらよりお問い合わせください。

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