HOME > officee magazine > ワークスタイル > 【シンクスマイル】「仕事を面白くする人たちの“遊び場”に」代表取締役・新子明希氏が語るオフィスのあり方とは
社内コミュニケーションツール『HoooP(フープ)』やチームワークアプリ『RECOG(レコグ)』など、「働く」を楽しくする事業を展開する株式会社シンクスマイル。同社は「WORK HARD, PLAY CRAZY!」というコンセプトのもと、楽しく働けるオフィスづくりにも力を入れています。
そこで今回、同社のオフィス設計でこだわっているポイントや働き方について、シンクスマイル代表取締役である新子明希氏にお話を伺いました。(公開日:2017/11/01)
もともと渋谷には5年以上オフィスを構えていました。そして契約更新のタイミングで移転を検討したときに、方位学の視点を取り入れようと思ったんですね。方位学によると、5年も同じ場所にいるとそこが「拠点」という捉え方になるそうで、その「拠点」である渋谷から南45度の方角が良いと。五反田がその範囲であったため、移転先として選びました。
さらに、物件の住所が「西五反田7-7-7」と語呂が良く、縁起も良さそうだったのが決め手です(笑)。
ご飯が美味しいことですね(笑)。また、東京本社から大阪本社へ出張する頻度も高いのですが、品川へのアクセスも良いため、新幹線移動にも不便を感じないところが気に入っています。社員も、五反田周辺に住んでいるメンバーが多いですよ。
弊社の事業として社内コミュニケーションツールを提供していることもあり、やはりコミュニケーションが促進されるようなオフィス設計を心がけました。
まずオープンスペースに設置したのは、大型のスクリーン。ここでは常に映画を流しているのですが、それによって自然と共通の話題が生まれ、コミュニケーションのキッカケになります。そして、バーカウンターも置きました。毎月「スナックしんくすまいる」という飲み会を開催していて、外部の経営者の方々もお招きしています。キープボトルもあるんですよ(笑)。
また、オープンスペースを使ってセミナーを開催したりするのですが、そういった外部の人を呼べる空間があるのは良かったなと思いますね。オフィス取材の機会も増えましたし、ドラマやCMのロケにも使っていただきました。
会議室は、部屋ごとに壁の色を変えています。リラックスしてアイデアを出すための部屋は壁を青くしたりと、色彩心理学の観点も取り入れているんです。ちなみに壁は一面ホワイトボードになっているので、枠を気にせずに書くことができます。
また、オフィスをカフェのような空間にしたいと思って、会議室含めて色んな場所の壁に絵画を飾っています。みんながリラックスできますし、自然体のまま会話ができるようにと工夫をしています。
次は社員が子どもを連れてこられるオフィスにしたいなと思っています。というのも、会社は「選択できる家族」だと思っているんですね。人生にはいろんな選択肢があると思うのですが、数ある選択肢の中から社員のみんなはシンクスマイルを選んでくれています。
人生の多くの時間を過ごすオフィスだからこそ、社員の家族、子どもと一緒に時間を過ごせる環境にしたい。選択できる家族の一員だからこそ、みんなで子どもを見てあげられるような環境は素敵だなと。
シンクスマイルは「WORK HARD, PLAY CRAZY!」というコンセプトを掲げていて、ダラダラ働くよりも、仕事をするときはぐっと集中して、帰れるときは早く帰って欲しいと思っています。そのため、残業についても成果を出している人だけOK、としているんです。
また、ランチ休憩は「11:50から」としています。なぜなら、12時スタートにしてしまうとどこもお店が混んでしまって、並ばないといけなかったりするんですよね。10分早めるだけでランチタイムのストレスもなくなり、社員からは非常に好評ですよ。
ほかにも「ルーレットde海外」といって、ルーレットで行き先が決まる海外旅行を社員にプレゼントするというユニークな制度があります。また、美容面での福利厚生として「歯のセルフホワイトニング制度」というものを導入して、専用の部屋もオフィスの中に作りました。
今後も、社員のモチベーションが上がるような仕組みをどんどん取り入れていきたいと思っています。
オフィスは、“遊び場”だと思っています。たとえばGoogleで「仕事」と入力すると、関連ワードで「仕事 辞めたい」「仕事 辛い」といった言葉が並びますよね。それって異常なことだなと思うんです。
一方で、厳密に言えば「面白い仕事」というのはないと思っていて。あるのは、「仕事を面白くする人」なんですね。だからこそ私たちは「仕事をどうやったら面白くできるか」を真剣に考え、仕事で楽しむことを大事にしています。
「仕事で遊ぼうよ」そんな意味合いを込めて、オフィスは“遊び場”なのかなと思いますね。
(photo:森田剛史/text:永田優介)
“オフィス”は貸室内にとどまらない。新宿野村ビルの共用ワークスペース「NEON」が挑む、新しい働き方のきっかけづくり
2019/05/29
2018年6月、西新宿の一等地にある新宿野村ビルで、「NEON」という新しい概念のワークスペースが誕生しました。もうすぐ1周年を迎えるこの施設は、入居企業専...
【Roaster】デザインの着想は映画から。新しいアイデアを生み出すための“風通しの良い”オフィスづくり
2018/03/16
人気女性誌やティーン誌をはじめ、様々なメディアのコンテンツ制作を手がける株式会社ロースター。常にクリエイティブなアイデアを生み出す彼らのオフィスには、内装や...
【SPBS】こだわったのは、オフィスと本屋の一体感。カルチャーの発信地「奥渋谷」で、様々な人が交差する場所へ
2018/02/22
「ヒトとモノとジョウホウが行き交い文化が育まれる場所になる」という企業理念を掲げ、雑誌・書籍の編集や、店舗のプロデュース、イベントの企画立案などを行う、合同...
“ご近所さん”のような距離感で、人々が交わり合う空間を。デザインを通じて緩やかな繋がりを生むコワーキングスペース「flat5」とは
2018/05/15
茅場町にあるコワーキングオフィス&シェアスペース「flat5」。緑あふれる居心地のいい空間が、訪れる人々の心を惹きつけています。一般的なコワーキングスペース...
【PARTY】社内外の人が緩やかにつながるオフィス空間を。チャレンジと検証を繰り返し、新たな化学反応を起こしていく
2018/06/22
「未来の体験を世の中にインストールする」を合言葉に、広告領域に収まらない斬新な作品を世に送り出すクリエイティブ集団、PARTY。同社は、2018年4月に初め...