HOME > officee magazine > オフィスインタビュー > 50坪〜100坪 > 【AREXY】目指したのは、働きやすさと信頼を生む空間。過渡期を迎える会社を支え、さらなる成長を促すオフィス
「感動を創り続ける」を企業理念に掲げ、不動産売買やコンサルティングなどを通じてお客様の資産形成を支える、株式会社AREXY。2017年の設立から順調に従業員数を増やし、2019年8月には以前の倍以上広いオフィスに拡張移転しました。
そんな同社が今回の移転でこだわったのが、従業員の働きやすさを向上し、お客様に信頼感を与えられる空間づくり。近い将来、増員や新規事業の展開を見据えているため、過渡期にいる会社の成長を促進するようなオフィスを目指したそうです。
では、具体的にどんな方法でオフィスをつくったのか。専務取締役の清道亮さんと経営管理部人事総務課の板垣萌さんにお話を伺いました。(記事公開日:2020/01/29)
清道:人数が増えたことによってオフィスが手狭になり、2019年8月末にこちらへ移転しました。
物件探しにあたってはいくつか条件がありましたが、まず重要視したのは立地ですね。当社の営業スタッフは新幹線で出張することが多いので、東京駅にアクセスしやすいことがポイントでした。前オフィスの新中野からさほど遠くない場所ということで、新宿付近のJR各線沿線、または丸ノ内線の駅に絞り、予算に合いそうな物件を探しました。あとは、駅からなるべく近いといいなと。
そうして見つけたのが、現在のオフィスです。丸ノ内線の四谷三丁目駅から歩いてすぐの場所にあり、まさに理想に合致する物件でした。実は通りすがら偶然見つけた物件で、気になったので47さんに確認してもらったのですが、ちょうど希望する広さの空室があったんです。物件が決まってからは、スピーディーに契約まで進めることができました。
清道:当社の従業員数は現在20名ですが、3〜5年後を目途に40〜50名まで増やしたいと考えていて。増員を見据えて広めのオフィスを選びました。そして何より、社員が快適に働ける環境を用意したかったんです。
板垣:以前のオフィスは、移転直前にはもうかなり窮屈で‥‥。誰かが通路を通るたびに、近くの席の人はチェアを引かなければならない状態でした。
清道:間取りが理想的だったことも決め手です。外勤・内勤メンバーの働き方が結構違うので、それぞれの執務室を分けられる物件を希望していました。営業部では常に誰かしら電話をしているので、他部署のメンバーは同じ空間で働いていると集中力が削がれてしまうんです。現在は十分な広さの執務室を2部屋用意できたため、作業効率がぐっと上がり、働きやすくなっていると思っています。
執務室
清道:内装のテーマはずばり、「信頼」です。当社にお越しいただくお客さまやパートナー企業の方に安心感を与え、「AREXYは信頼できる会社だな」と思っていただけるような雰囲気を目指しました。
板垣:特にこだわったのはエントランスですね。お客さまを最初にお迎えする、いわば「会社の顔」のような場所なので。第一印象で「THE不動産屋」という雰囲気にならないよう、「スッキリとして清潔感があるデザインを」とお願いし、何度も練り直して現在の形になりました。
エントランス
清道:デザインや家具については、基本的に代表の新井の意思が反映されています。新井は、今回のオフィスづくりに強いこだわりがあったんです。もちろん予算には限りがあるので、実現したいことの優先順位を明確にした上で、どうやって理想まで近づけるかを考え続ける日々でしたね。
板垣:壁の素材からカーペットの色まで、一つひとつ決めていくのはとても大変でした。ただ、苦労して考えただけあって、新しいオフィスには愛着が湧きますね。タイトなスケジュールの中でギリギリまで調整していただいた47内装さんには、とても感謝しています。
清道:はい、社員が休憩中にリラックスできるスペースを用意したいと思って、カフェスペースをつくりました。ランチを食べたり、簡単な打ち合わせを行ったりするのに使っています。
板垣:あとは、懇親会や歓迎会などのイベントでも利用しますよ。社内のコミュニケーションを深める役割も担っていますね。
カフェスペース
清道:決して少なくはないと思いますが、十分とも思っていません。実は当社には、責任感の強さからか、一人で仕事を完結させようとするメンバーが多くて‥‥。でも、仕事は一人だけでできるものではありませんし、もっと社員同士でコミュニケーションをとってほしいんです。
また、これまでは会社の意思を代表からすべての社員に直接伝えていましたが、そろそろ代表から中間管理職を経由して社員に届けるフェーズにきています。つまり、各マネージャーがより積極的に部下とのコミュニケーションをとることが必須。これからさらなる増員を目指すことを考えると、早急に実践してほしいです。
清道:とにかく、積極的な呼びかけですね。ことあるごとにコミュニケーションの重要性をしつこく伝えるようにしています。結局は、そうやってコツコツ地道に働きかけることでしか行動は変わっていかないと思いますから。
密なコミュニケーションの重要性を理解し、企業文化にしていく。当社は今まさにその過程にあると思っています。
清道:まずは、採用力の向上ですね。新宿区内かつ四谷三丁目駅からすぐということで、立地の条件が非常にいいので、これまでよりも求職者のアンテナに引っかかりやすくなり、応募者の母数を増やせるのではないかと予想しています。
板垣:今回の移転で、より女性が働きやすいオフィスになったと思います。トイレが広くきれいになって、とても嬉しかったんですよ。メイクポーチなどを置ける収納もあって、女性社員からはかなり好評です。今は圧倒的に男性社員が多いんですが、今後はもっと女性を増やしていきたいですね。
清道:もう一つ期待しているのは、先ほどお話ししたとおり、お客様の信頼をより得られるようになること。それが事業拡大につながっていってほしいですね。単に安心感を与えるだけでなく、お客様に誠実に向き合うことを大切にする「AREXYらしさ」を感じてもらえるオフィスになったと思うので。
清道:当社では主に不動産の買取りと販売を行っていますが、今後はディベロップメント、つまり仕入れた土地に自社ブランドのマンションを建てて販売する事業にも取り組みたいと考えています。それから、近年は土地の仕入れが難しくなってきているため、リノベーション事業の展開も検討しています。
時期はまだ明確ではありませんが、先5年ほどの間にはこれら新規事業を確立できればと。またそれに伴い、売上を100億円まで伸ばすことを目標にしています。
とはいえ数字にばかりとらわれすぎずに、その過程もきちんと重視したいですね。これまで通り「感動を創り続ける」という理念を胸に、もっとお客さまに喜んでもらえる、信頼してもらえる企業を目指していきたいです。
(photo:森田剛史/text:中島香菜)
株式会社AREXY
会社HP https://arexy.co.jp/
入居物件 文化エステート四谷ビル
所在地 東京都新宿区四谷3-5
移転時期 2019年8月
移転規模 約80坪
利用人数 20名
仲介担当:瀧澤
インタビューの中にもありましたが、「何より社員が快適に働ける環境を用意したかった」という言葉通りの姿勢でオフィスを探されていたのが、とても印象的でした。そういった姿勢だったからこそ、イメージに近い物件を偶然見つけることができたのではないか、と思っています。いい物件がなかなか見つからない市況の中で、考えうる限り最高のオフィス移転をされた事例だと感じています。今回はお手伝いさせていただき、ありがとうございました!
内装担当:赤羽
前回のご移転時には仲介担当として物件のご契約をお手伝いさせていただき、今回は内装担当としてオフィスづくりに携わらせていただきました。「不動産屋らしくないデザイン」という少々珍しいオーダーで、時にはデザインの差し戻しもございましたが、AREXY様の新オフィスへの強いこだわりを感じました。社長自ら休日に工事中の現場を見に来ていただいたり、家具の納品に立ち会っていただいたりと、思いが詰まった素敵なオフィスに仕上がったと思います。この度はありがとうございました!
設計担当:関本
不動産という同じ業界同士だからこそオフィス環境の課題を共感し、その上で新しい空間づくりのご提案をさせていただけたのではないかと思っています。特に、執務室内での電話の音にまつわる課題を解決できてよかったです。デザインをお任せいただいたエントランスについては、何度もお打ち合わせを重ねた結果、爽やかで明るい仕上がりとなり、まさにAREXYさまを象徴するような場所になりました。これからメンバーが増え、さらにAREXYさまの魅力が溢れるオフィスになることを楽しみにしています。この度はありがとうございました。
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